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「島を愛する人に、愛される施設を作りたい」グランピングリゾートRuGu代表・山中 拓也さんが語る想い

きぬ

2019.07.19

みなさまこんにちは!宮古島在住ライターのきぬです!
先日、来間島(くりまじま)にOPENしたグランピングリゾート「RuGu」を取材させていただきました。

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宮古島の隣「来間島」にOPENするグランピングリゾート「RuGu」で最高の贅沢体験をしてきました。

 

本当に、あまりにも素敵すぎてもう一度滞在したくなったRuGu。この素敵な施設がどのように生まれたのか、どんな思いが込められているのか。グランピング施設を運営する株式会社RuGu代表取締役、山中さんにお話を伺ってきました。

 

山中さん(山中 拓也): 株式会社RuGu 代表取締役CEO(Cheif Ecology Officer)。
立教大学観光学部卒業後、起業支援の会社に就職し、採用コンサルティング事業の立ち上げから責任者を務める。2016年4月、株式会社TRIPMOLEを創業、都内を中心に100件以上の宿泊施設の立ち上げ・運営に携わる。2018年5月、株式会社RuGuを宮古島にて創業。

穏やかな雰囲気とは裏腹に、宮古島の将来を見据えた考え方と熱い志を持っているお方でした!

 

「この星空と美しい海をもっと沢山の人に知ってもらうお手伝いができれば」宮古島でグランピングを始めようと思ったきっかけ

きぬ

山中さんは内地の方かと思いますが、そもそもなぜ宮古島にこのような宿泊施設を作ろうと思ったのですか?

山中さん

初めて宮古島を訪れたのは2017年の9月、その頃の宮古島は正に変革期でした。下地島空港の開港、平良港の着岸工事が決まり、インバウンド、個人旅行客の受け入れ強化に伴って大規模宿泊施設、レジャー施設の開発ラッシュが始まっていました。

きぬ

2015年に伊良部大橋が開通したのを機に観光客が年々と増え始めましたが、一昨年の2017年には観光客数が100万人近くにまでなりましたよね。

山中さん

この施設を作った理由を一言で言うなら、変わりゆく宮古島の中で変わらない魅力を残して伝えたいと思ったからです。

 

山中さん

色々な意見がありますが、僕は宮古島に多くの人が訪れ、変化していくことは良いことだと思っています。宮古島の魅力を世界に発信していくために、グローバルへの対応や宿泊施設などの観光インフラの整備はしていくべきです。
ただ、長い間宮古島が愛されてきた根本の理由はこれから作っていくものではなく、元々あった自然であり、人であり、文化だと思います。
初めて宮古ブルーの海、満天の星を目にした衝撃は忘れられません。

きぬ

すごくよくわかります。僕も初めて宮古島の星空を見たときの衝撃は今でも忘れられないです。

 

山中さん

この星空と美しい海をもっと沢山の人に知ってもらうお手伝いができればなと思っています。それを楽しむ施設として、自然をより身近に感じながら過ごすことのできるグランピングという体系をとることにしました。

 

「来間島が一番、元々あった自然や文化が残されている」

きぬ

宮古島の近くには他にもいくつかの島がありますよね。来間島を選んだのは何故なのでしょう?

山中さん

やはり決め手は最初に訪れたときのインパクトでしょうか。他の島も素敵な場所が多いですが、来間島が一番、元々あった自然や文化がきちんと残されている感じがしたんです。

きぬ

来間島はまだ手付かずの自然が多く残っていますよね。蛍やヤシガニに出会えたりとか。

山中さん

そういった自然や文化を島の人たちが大切に守って行こうとしている姿がすごく魅力的で、だからこそここでやってみたいと思ったんです。

きぬ

僕は正直、“また宮古島の自然を壊して、新しい宿泊施設が建てられてしまうのか…”と思っていたんです。ですが、RuGuさんについて調べてみると“いかに宮古島の自然を生かし、それを楽しんでもらうか”を考えていることが伝わってきて。RuGuさんが掲げている新たな観光形態 “Localing” の考え方も合わせて、今回ぜひ詳しくお話をお聞きしたいなと思ってここにきました。

山中さん

僕たちもそういった流れに乗っかった施設の一つであることは受け入れつつ、島を愛する人に愛される努力をしていこうと思っています。ではまず、”Localing”のお話からさせていただきますね。

 

宮古島の観光資源である“自然”を最大限に生かし、人や文化・自然のありのままに触れて欲しい

山中さん

まず、”Localing”というのは僕らがこれから発信していきたい新しい観光形態です。簡単にまとめると「ありのままの自然・文化・歴史・食を体験する観光スタイル」のことなんです。

山中さん

RuGuを作ろう!となった時、最初は“どんな魅力的な施設をどう作ろうか”みたいな切り口から入ったんですけど。この圧倒的な魅力を持つ星空と海を前に、僕らがそれを超える何かを新しく作るのは限界がある、という事に気づいたんです。であれば、ここにある大自然をいかに”邪魔せず”に泊まれる場所を作れるかを考えた方が良いな、と思い直しました。

山中さん

自然との境界線を限りなく0にしつつ快適に過ごせるように、トレーラーハウスを採用しました。提供する食も、島の味覚を、できるだけそのまま味わってもらえるようにバーベキュー形式で提供しています。

きぬ

島の食材を使ったバーベキューは嬉しいですね。

山中さん

あとは文化や歴史を体験できるような、農業体験や星空シネマ、島唄演奏会など、体験コンテンツもやっていきたいな、と考えています。

きぬ

グランピング施設に“文化”や“歴史”が絡んでくるケースって珍しいな、と僕は感じているのですが、これらをLocalingのコンセプトに入れた理由は何かありますか?

山中さん

”旅行”に対する観光客の意識が徐々に変わりつつあると感じている為です。

 

山中さん

“いかにラグジュアリーな非日常体験ができるのか”が今までの旅行の主流でした。そういった旅=リッチ・ラグジュアリーな気分を味わいに行くという観光スタイルは少しずつ変化してきている気がしています。

山中さん

次にくるのはどんな観光スタイルがなのかなって考えた時に“そこでしか味わえない体験”なのかなと。宮古島という場所で体験した忘れることの出来ない体験、ストーリーを感じられる旅。そんな旅がこれから需要として増えて行くのかなと思っています。

きぬ

ただ観光スポットを見てまわるだけではなく、アクティビティや文化体験など、その土地の人や文化・歴史に触れることは“心に残る体験”になりますね。

山中さん

つまりLocalingは、その場所でしか味わえないものを経験する旅行のスタイルなんです。自然も人も共存しながら、旅を作っていく。そんなイメージでRuGuは誕生しました。

 

RuGuのコンセプト。ゲストに持って帰って欲しいもの6つ

きぬ

話を聞いていてワクワクしてきました。そんなRuGuは、ゲストにどんな気持ちで、何を持って帰ってもらえたら嬉しいのでしょう?

山中さん

それを実は、僕らは「RuGu way」という6つの定義にまとめています。

 

Rugu Way#1「大切な人との忘れられない時間」 

山中さん

一緒に訪れた大切な方と、10年後20年後に振り返っても最高だったと思っていただける場所にしたいです。言葉にすると簡単ですが、過去に宿泊したホテルの中で10年後も思い出して感動できるようなホテルって数えるほどしかないなと。いかにゲストの想像を超えて感動体験を作っていけるか。RuGuの永遠の課題であり、その追求こそがこの仕事の楽しさでもあると思います。

Rugu Way#2「100年後も変わらぬ自然を残したいという意識」

 

山中さん

僕たちもまだまだやり切れていないんですが、この美しい自然の中で仕事をさせてもらう以上、守っていく義務があると思っています。本当に小さなことなんですが、うちで使っているテーブルを廃材を活用して作っていたり、使い捨てのアメニティを極力減らしたり。そういう小さな取り組みによってゲストの中に少しでもエコの気持ちが芽生えたらいいなと思っています。

きぬ

宮古島の今後の環境問題に関しては不安なところですよね。押し付けすぎないさりげないエコ、とても素敵だと思います!

山中さん

例えばRuGuではスタッフでゴミ拾いなどを定期的に行なっています。ゲーム感覚でも良いので、そういったゴミ拾いに一緒に参加してもらったりだとか。僕たちもどうやってお客様と一緒に楽しんで活動に繋げていくかが課題です。

Rugu Way#3「研ぎ澄まされた感性」

山中さん

来間島に夜まで滞在してもらうとわかると思うんですけど、感性を刺激するようなものが沢山あるんです。沖縄は特に都会で普段忙しく仕事をしている方が、息抜きでくる場合が多いと思うんです。
頭を空っぽにして五感に身を委ねると、色々なことを感じることが出来ます。ザザーッという波の音。聞いたことのない虫の声。焚き火の薪が割れるパチッという音。森の中に消えていく蛍の光。水平線まで続く満天の星空。外に座ってぼーっとしていると感覚が研ぎ澄まされていき、沢山の音や光を感じられるようになっていきます。

 

山中さん

それもあって、できるだけ自然と室内の境界線を0にする設計を心がけています。屋上に登って海を眺めながらボーッとしてほしいなと思い、屋上にも上がれるようになっています。

きぬ

たしかに施設のまわりに自然以外の余計なものがないので、より自然を身近に感じました!普通の宿泊施設ではなかなか味わえない感覚でしたね。

 

Rugu Way#4「自分の人生において大切なものを再確認」

山中さん

普段の時間の使い方と全く違う使い方をすると、“あぁ俺、普段だったら今頃こういうことしてるなぁ”とか日常の自分を客観的に見る経験をたぶんすると思います。それと同時に“俺、本当はこういうことしたかったんだな”って思ってくれるもよし、“俺って恵まれてるなぁ”って思うもよし。

山中さん

僕もそうなのですが、旅先とか非日常な場所に行くと日常の自分を振り返って大切なものを確認する、みたいな時間をとることが多いじゃないですか。なのでそれがより濃く、より体験として感じられる空間づくりを心がけています。

きぬ

そう言われると、RuGuに宿泊させていただいた際もトレーラーハウスの屋上や、アウトドアバーで焚き火を見ながら自然ともの思いにふけっていました。

 

 

Rugu Way#5「第2の故郷」

山中さん

宮古島って特にゲストハウスなどがそうなんですけど、すごいファミリー感があるというか。“ただいま”って言いたくなるような場所がたくさんあるんですよね。

きぬ

本当そうですよね。みんな優しくてあたたかい。

山中さん

RuGuはゲストハウスでもなければでも高級リゾートでもなくて、その中間くらいになりたいと思っています。うちのスタッフは、宮古島での観光を最大限楽しむ「ガイド」をする役割としてフィールドガイドという呼び名をつけているのですが、ただのお客様対スタッフという関係性ではなくて“宮古島を楽しみたい人”と“楽しむことを全力でサポートする人”のような位置付けで、お客さんと付き合っていきたくて。その関係性だからこそ生まれる信頼関係を大事にしていきたくて、いつかゲストが再訪してくれたときには”おかえりなさい”と言ってあげられる施設でありたいです。

 

Rugu Way#6「来間島に根付く歴史・文化・人の温もり」

山中さん

冒頭でも少しお話したのですが、宮古島の中でも特に来間島は独特な文化や歴史が多いんです。そこに触れたり、知ったり、体験する機会を提供したいし、持って帰ってもらいたいなと思っています。

山中さん

例えば施設の一番近くにある長崎浜は、竜宮の神様が毎年帰ってくる場所としてずっと島人に受け継がれて来た場所なんですよ。RuGuという施設の名前も実は竜宮の神様から頂きました。

きぬ

そういった島の話を知れるのは嬉しいですね。

山中さん

文化や歴史に触れることで旅に深みが出たら良いなと。それを伝えることも私達ガイドの重要な役割だと思っています。

 

やりたいことが100だとしたら、今できているのはまだ1くらい

きぬ

RuGuの完成度ってすごく高いですよね。でも、在住者ではなく移住者が、みんなが大切に守っている土地にゼロから何か場所を作る事の大変さは、僕らが想像もつかないようなものだったのではないでしょうか。

山中さん

もちろん大変ですけど、単純に楽しいです。というのも、仰る通り、大変さもこれまで経験したこともない種類のものなんですよね。まだ立ち上げ中なので完全には客観的に振り返ることが難しいのですが、スタッフや協力してくれているパートナーの方々たちの支えがあって今のRuGuができていて、僕がやってることというのは本当に微々たるものなので、そういう意味では大変よりも感謝が勝っています。むしろ“もっと頑張んなきゃ”という感覚の方が強いですね。

山中さん

それにやりたいことが100だとしたら、今できているのはまだ1くらい。全然追いついてなくて。

きぬ

え!!?これで1/100ですか!?これでたったの1だなんて末恐ろしいですね…!(笑)

山中さん

全然全然。やりたいことはもっとたくさんあるんです。

きぬ

ここからまたさらに進化していく、今後のRuGuがとても楽しみです!

きぬ

山中さん、ありがとうございました!

 

トレーラーハウス型グランピングリゾート「RuGu」情報

トレーラーハウス型グランピングリゾート「RuGu」


住所:沖縄県宮古島市下地来間156−71
電話:0980-79-0070
客室:16棟(各棟1人~4人まで)
料金:1棟4万円/泊 ※季節により変動
公式サイト:http://www.rugu.co.jp

photo by Yuki Chinen

 

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