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こんにちは!おきなわマグネット編集の三好です。
おきなわマグネットでは、2019年4月から数ヶ月にかけて、人々の心の中にある「残したい沖縄」を追いかけるプロジェクトを実施していました。
プロジェクトでは、沖縄にゆかりのある方の残したい沖縄にまつわるエッセイの投稿をはじめ、一般の方々にもご参加いただき、Twitter、Instagram両方で合わせて5000以上のハッシュタグ「#残したい沖縄」を皆さんにご投稿いただきました。
それぞれの人が想う『残したい沖縄』エッセイをまとめましたので、改めて沖縄の魅力・尊さを各側面からご覧いただければ幸いです。
vol.1:形を変えていきながら「そこに在る」それだけで良い。/古性のち
沖縄に移住するって、べつに特別なことじゃない。
そんなことを、よい意味で教えてくれるエッセイでした。
”だから嘘みたいな本当の話で、行き先はノートに手書きした、下手くそなあみだくじで決めた。「沖縄の島に移住した」と言えるのであれば本当に、どこでもよかった。”
そんな移住もあっていい。特別な何かをするために来るわけじゃなくても、この場所では何かが見つかるのだと。
このエッセイの筆者「古性のち」さんが出す、写真と文章のコントラストがまるでそこで暮らしているような世界観と、なぜか物語のまんなかに、自分がいるような記事構成、必見です。
vol.2:「なんにもない」が欲しくて、私は沖縄に移住した/yuzuka
”令和を生きる若者よ、よく聞いておくれ。
現代においてとりわけ重要なのは、「うまく逃げる」スキルを持ち合わせているかどうかだ。”
このメッセージを発信することができるのは、このエッセイの筆者「yuzuka」さんがしっかりと東京で戦ったからなのだろうと思います。
移住に深い意味はない、そんな気持ちで住み始めたyuzukaさんが、住んで”から”気づいた大切なこと。沖縄には、住んでみないと分からないなにかがあるんです。その”なにか”はきっと人それぞれに違うんだろう。そんなことを教えてくれるエッセイでした。
vol.3:旅人としてのルーツ、小さなわたしの世界を大きく広げてくれた「沖縄」/愛優
”沖縄は、小さなわたしの世界を大きく広げてくれた場所”
沖縄に限らず、どこかに移住を決めた人や同じ地に何度も足を運ぶ人からたまに聞く「呼ばれた」という言葉。
このエッセイの筆者である「愛優」さんは、沖縄に呼ばれた人のひとりなのではと思います。
沖縄って、その時々によって見え方が変わったり、その時の心情によってはとても居心地が悪いこともあるんです。それも含めて、ぜんぶ沖縄。だからこそ変わらず、何かの影響を受けすぎずに「沖縄」が残っていて欲しいと願うのかもしれませんね。
vol.4:さまざまな“青”がまじりあう世界/安永明日香
”空港から出たあの瞬間・・。時間が止まったかのように感じる、この感覚はなんなんだろうか。何度行っても感じるから不思議だ。”
”一瞬にして沖縄に包まれる。”
今回まとめたエッセイの中で、もしかしたら一番リアルかもしれません。何度も沖縄に訪れ、あらゆる角度の沖縄を知っていて、今変わりゆく沖縄に危機感を感じている。そんなリアルなエッセイからは、心から沖縄を愛する「安永明日香」さんの想いが、ひしひしと伝わってきました。
vol.5:残していく沖縄の魅力と、可能性を広げる沖縄の未来/ゆゆめる
今回のまとめ記事の中で、唯一の沖縄県出身者エピソード。東京の暮らしは心地よいと感じながらも、石垣島で生まれ育った思い出は深く刻まれている印象。
だからこそ感じるのが、残したいものと、新しいものを融合させるべきものだったのでしょう。その両方に気づけるのは、故郷であるということと、離れて暮らしたということ、そしてその両方の魅力を知ったことになるのだと感じます。
どちらにしても、沖縄に対して、あらゆる角度から向き合った結果が、エッセイに描かれているように見えました。