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沖縄にいながらホームステイ体験!?『まちなか留学 Hello World』で気軽に海外文化体験

ナガハマ ヒロキ

2018.08.22

こんにちは。ライターのナガハマヒロキです。

沖縄には多くの外国人のかたが暮らしています。
ちなみに何か国のかたが暮らしていると思いますか?

 

これが意外にも多く、106か国、5万人もいらっしゃるんです。
国連加盟国数が193か国なので、世界の半分以上の国の人が沖縄に住んでいるということになります。

 

その彼らをホストファミリーとし、「沖縄に居ながら海外文化に触れよう」という画期的な企画が登場しました。

 

それが「まちなか留学 Hello World」です。
「海外留学」と聞けばハードルは高いですが、1泊2日の寝食を共にするホームステイ体験。この時間で得られる、友情や価値観は有意義なものになるはず。

参加した子ども達が成長していく様子を含め、今回はアメリカカザフスタンのホームステイ先を覗いていきたいと思います。

 

Case1 : シェーンさん・ジョアンさんご夫婦 from アメリカ

受け入れてくれたのは、ハワイ出身のシェーンさん(写真右)と、アメリカ本州出身のジョアンさん(写真左)ご夫婦。

 

早速4人はシェーンさんとジョアンさんに案内してもらい、異国感のある場所へとお出かけです。
基地内で働いているということもあり、自身の日常の紹介も含めて米軍基地へ。一般の県民が米軍基地内に入るには、案内人の同行が必要なのですが、ここもご夫婦がエスコートしてくれました。

 

日本ではなかなかお目に掛かることのできないアメリカンサイズのスーパーマーケットも初体験。そのスケールに参加した子ども達は大興奮。

 

ホームに帰って昼食タイム。一緒に卓を囲めばそれはもう家族!序盤でもう家族らしい雰囲気が完成しました。スパゲティミートソースはイタリアでしょうという声はナンセンス!

ミート=アメリカ。いいですか、ミート=アメリカ。

 

食事を終えたら文化交流タイム!ハワイの文化であるフラダンスレッスンの始まりです。ハワイと沖縄は気候が似ているからか、筋がとても良いですね。

 

現在版組踊や琉球舞踊を普段からやっている子ども達。今度はその文化を逆に伝える時間も設けられました。それにはホストファミリーである二人も大喜び。

 

初めて琉装に身を包み感激しているジョアンさん。

 

しなやかな扇子の使い方をレクチャー。

 

いたく気に入ってくれたようで、この格好で何枚も集合写真を撮っていました。

 

沖縄に住み、沖縄を文化を愛する二人。家には三線もあり、三線を子ども達に教えるシーンも。これは文化の逆輸入です。

 

ジョアンさんの趣味はペイントアート。美術にも造詣が深く、自身で描いた絵もリビングに飾られているほど。手ほどきを受けて子ども達も挑戦です。

 

国の文化だけではなく、ホストファミリーと一緒に趣味を楽しむことも、豊かな時間ですよね。

 

見て下さいこの完成度!

医師として働いていたジョアンさんは、一旦休職して趣味を楽しむ時間を作り、沖縄のことを深く知るために県内あちらこちらに出向いてインプットする生活を堪能しています。この働き方や価値観も、ジョアンさんならではの生き方。そういう部分でも刺激が受けられますよね。

〜まちなか留学に参加してみた感想〜

シェーン

ジョアン

このプログラム(まちなか留学ハローワールド)はとても良いと思うよ。日本人の子ども達が海外の文化や生活を体験して知ることができるし、いろいろな文化の違いと同時に、優しさ・愛・家族など国が違っても変わらないことが分かるんだよ。ホームステイに来てくれた子ども達は楽しんでくれたけど、実際には私達のほうが歓びをもらったと思っているんだ。私たちは成人した息子が4人いて子育てを経験したけれど、家の中に娘がいたのは初めての経験さ。娘といったけど、それは私が生まれたハワイでは一度お家に来たらオハナ(ハワイ語で大きな家族)の一員だから。初日のお昼に彼女らが家に来たときに、「君たちはファミリーだよ」と話したらすぐにDad(ダッド:お父さん)って読んでいい?って言われて、涙が出そうだった。これはすごく印象的だったよ。すべてが素晴らしかった。

参加者

向こうは日本語が話せない、こっちは英語は話せないのに、コミュニケーションが取れて嬉しかった。フラダンスも楽しかったし、料理も美味しかった。お互いに文化の紹介もできて、とっても良い経験でした。

 

Case2:カミラさん・アイナッシュさんfromカザフスタン

続いて覗くのは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究者でルームメイトのアミラさんアイナッシュさん。参加したのは小学生の男の子二人。出身のカザフスタンの文化の他にOISTの案内までしてくれました。

OISTに関する記事はコチラ
「沖縄に世界最高峰の研究施設が?恩納村の新名所ともいえるOIST(沖縄科学技術大学院大学)に潜入取材!」

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沖縄に世界最高峰の研究施設が?恩納村の新名所ともいえるOIST(沖縄科学技術大学院大学)に潜入取材!

 

こちらのホームステイのテーマは「カザフスタンの料理と知的好奇心」。将来は研究者になりたい二人の子ども達にぴったりなプログラムです。

OISTの研究者は、構内にある宿舎で寝泊まりしています。宿舎と言ってもそのロケーションと開放的な造りからリゾートホテルさながらです!

 

まるで一つの街のようなOIST。緑も豊か。水面に向かって水切り遊び開始。無邪気ですね〜。

 

そのまま外で科学実験開始!
「象の歯磨きとボルケーノ」という実験で、薄い過酸化水素水にドライイーストを混ぜて科学反応を起こさせます。触媒となるドライイーストが過酸化水素水から酸素を分解させてブクブクと泡立っていくんです。

 

試験管を飛び出すほどの勢いで泡立つはずだったのですが…ちょっと不発に終わってしましました。

 

部屋に入ってからも、実験…実験…実験…。とにかく理科が好きだという二人は喜々とした表情で科学を楽しんでいました。

このように、研究者という職業柄、土地の文化だけでなく普段なかなかできないような実習を体験できるのも「HelloWorld」の魅力です。

 

 

お次は、OIST構内の見学。世界最高クラスの研究機関であるOIST、いわゆる“天才肌”が揃っているので、閃きをその場で表現するべく至るところにボードが用意されています。(何かすごい数式が書かれている感じがしたのでモザイクにて!)

 

一部の壁面も後で消すことが出来る書き込み可能な素材になっていて、そこら中に数式を見ることができるんです。そしてそれに完全に刺激を受けている様子!

 

モニュメントの前で記念撮影。身近な場所になったね。

 

こちらのグループの料理体験は、カザフスタンの郷土料理「ペリメニ」です。水餃子をイメージして頂ければ分かりやすいかと思います。

皮を作るところからスタート!餃子作りは日本でもそうですけど、家族で作るのを一緒に楽しめる料理ですよね。

 

カザフスタンはイスラム圏なので、豚肉は使わず牛肉を使用します。地理的に、ロシア文化と中央アジア文化が混ざり合っているのもカザフスタン文化の特徴とのこと。初めて知るカザフスタンのこと。地理も宗教も、新しく知る国はもう友達の国になりました。

 

〜まちなか留学に参加してみた感想〜

 

カミラ

アイナッシュ

OISTはイベントなど以外では学外のかたがなかなか訪れる機会が少なく、孤立しがちなので、地元の人たちと交流を持ちたい、沖縄のために役立ちたいという気持ちがずっとありました。カザフスタンは日本人にあまり馴染みがないかと思うので、それだけレアな経験をしてもらえたんじゃないかなぁと思います。

参加者

お母さんの薦めで来ました。保育園生の頃にOISTに見学に来て、将来は科学者になると決めました。海外で英語が必要になるかもしれないので、話す勉強もしたいし、家の中も見れて楽しかったです。

 

「まちなか留学 HelloWorld」の主催者はこの方!

「まちなか留学 HelloWorld」を主催している、株式会社琉球ミライの代表 野中光さんに想いをお話頂きました。

 

ナガハマ

外国語のスキルはどの程度求められますか?

野中さん

それが、外国語は全く話せなくても大丈夫です!小学生・中学生・高校生の3人1組でホームステイ先の家にいきますので、お互いに教えながらコミュニケーションを取ってもらいますので心配は要りません。

ナガハマ

沖縄は米軍基地も多いので、アメリカ人が住んでいるのは予想できるのですが、意外にも多くの国から来ているんですね。

野中さん

今回のカザフスタンなんかは地理や経済交流的に、日本とそこまで馴染みのある国というわけではないですよね。でもそれだけ初めての文化に触れる機会も多いはずです。特に料理を作る体験は、一緒に同じ工程を行い、さらに『食べる』という人間の営みを共にすることができます。間違いなく、参加した子ども達は今後カザフスタンという国に親近感を覚えますよね。今後も多くの国の方にホストファミリーとして受け入れてくれるよう働きかけています。

ナガハマ

小さな日常を共に過ごすことが大きい経験につながるわけですね

野中さん

子どもの頃に誰もが憧れる世界平和というのは、大人になるにつれてなかなか一筋縄ではいかないことに気付かされてしまいます。でも、世界各国に友達が一人ずついるという状況を作れば、どの国も近い存在に感じてもらえるはずなんです。この『まちなか留学 Hello World』をきっかけに、いろんな世界と出会って欲しいと思っています!

 

 

沖縄にいながら海外の文化を「まちなか留学 HelloWorld」で体験してみよう!

留学は、何も自分が外国に出向くだけが方法ではありません。
自国を離れ、沖縄に来て活躍されている外国の方はもれなくアグレッシブ。
そのホストファミリーの方と、それぞれのお国文化・アイデンティティの交換をすることは、双方にとって発見がありますよね。

在住の方や観光客の方など、多くの国籍の方が行き交うオキナワ。この環境を生かさない手はありません!
「まちなか留学 HelloWorld」は、小中高生にとって、今後の人生を彩りうる、きらめく体験になるはず。

 

小中高生にとって、今後の人生を彩りうる、きらめく体験になるはず。

日程や費用など詳しくは以下の「まちなか留学 HelloWorld」のホームページまで!
https://hello-world.city/homestay/