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本サイト「おきなわマグネット」の運営会社で“親身になりすぎる派遣会社”でおなじみ(ですよね?)の「株式会社Human Support」と、アフリカを中心に2003年から各国でビジネスを展開し続け、その数約50社、グループ年商約400億円(!!)のアフリカビジネス第一人者・金城拓真さん率いる「津梁貿易株式会社」がタッグを組みました!
その名も「津梁クリーンパートナーズ」。彼らが沖縄で展開する新ビジネス、それは「食品添加物に使われるほど安全で、新型コロナウイルスへの除殺菌力がアルコールなどよりも高い『過酢酸製剤』を沖縄県内で普及させること」。
「株式会社Human Support」粟國英雅社長と「津梁貿易株式会社」の金城拓真社長。30代の2人が描く展望とは。お酒を片手にほろ酔い気分で対談していた様子を覗きつつ、お話を聞いてみました。
株式会社Human Support
粟國英雅 社長:1982年、那覇市首里出身
津梁貿易株式会社
金城拓真 社長:1981年、北谷町出身
とその前に、ビジネスのこと詳しく!
販売する商品の名前は「ビネパワー」。エンビロテックジャパン株式会社(東京都)が製造・販売を行っています。海外では親会社のエンビロテック社が米国を中心に約30年間にわたって「食品に直接使える除菌剤」として広く使用されています。
米国、豪州、カナダ、ニュージーランドといった農業輸出大国で、公的機関による安全基準をクリアしており、日本国内やアジア諸国でも普及が進みつつあります。
経済振興にも大活躍の除菌剤!
アフターコロナやニューノーマルが意識される昨今です。食品の輸出入などでしっかりと殺菌消毒をし「安心安全の国際取引」を実行することで、沖縄の農産物や食品の商品価値を高めると共に、物流拠点としての優位性を築くことができます。
防カビ効果もあるので、農作物を傷めないようにしたままより遠くへ確実に出荷することも可能となります。
沖縄が世界に先駆けて食品防疫の一大先進地となることで、防疫のモデルやシステムを世界各国に輸出する構想もあり、沖縄経済を大きく潤わせるチャンスを秘めています。
ほろ酔い対談スタート 出会いのきっかけは?
さて、金城社長と粟國社長の対談スタートです。
―出会いのきっかけは何だったんですか?
7月に初めて飲んだのがきっかけでしたよね。(Human Supportの)大城拡(ひろむ)が僕の普天間高校野球部時代の一つ後輩で
拓真さんのことは一方的には知ってたけど、そんなすごい人と会える訳ないと思っていました。拡がたまたま『高校の先輩が帰ってきていて飲むんですよ。なんか、有名らしいですよ。
アフリカでビジネスやってて』とか言ってて『金城さんか!?』ってなって笑
(笑)
ちょっと待てと。『オレは10年前からその人のことを知ってるぞ』と。当時28歳ぐらいの時に、SNSで海外で中古車販売して成り上がって、1個上の200億稼ぐヤツがいるって回ってきて。
めっちゃすごい人がいるという憧れみたいな目で見ていました。で、拡に『野球部の先輩後輩で飲むのか?オレ、隣で飲んでていいか?』って聞いてから笑
―邪魔ですって!笑
(笑)
そしたら『でーじ(とても)気ぃ遣うから!社長いたら楽しめないから!』って言われて。その後アポ取り付けることだけ頼み込みました。ダメ元で良いから、と。そしたらすぐ約束できました。
その時の拡が『オレ、すごいっしょ』みたいな顔してるわけさ笑
―今回のビジネスを一緒にやる運びになったのはどうしてですか?
もともとは全農(全国農業協同組合連合会)からこちらにオファーがあって、沖縄でビネパワーを普及させるためのパートナーを探してたんですよ。それで、一発目に拡に電話したんです。社会的に信用できる会社という点と、もう一つは人材派遣会社だという点です。このプロジェクトが拡大していった時に、人材を確保できるのだろうと思いました。素人考えなんですけど。
ヒデさん(粟國社長)の人となりを知っていて『沖縄のために』という価値観が合致していたのも大きかったです。
コロナの暗闇の中でも社員が『あんなことやりたい』『こんなことやりたい』って、未来に向けて提案をしてくれるんですよ。一つ光が射した気持ちになりました。お金のこともいろいろ不安だけど『よし!やってやろう!』と思えました。社員は家族同然だと思っています。
ここでキューピット、Human Supportの大城拡さん登場です。
緊張する~
信頼できる仲間が懇願してくれて「うれしかった」
拓真さん、なんでオレと一緒にやってくれてるの?不思議なんですよ。
野球部って練習がつらくて。合宿で追い込まれて極限状態なると、人間性って出るじゃないですか。でも、野球部の仲間には人間性が良いヤツばっかりだったんですよ。
そんな時に一緒に過ごしたあの拡が、こんなに『うちの社長に会ってください』って懇願してくれてうれしかったんです。
拓真さんは全く偉ぶらないし、分かりやすく話してくれるし、実体験から丁寧に説明してくれる。そこにめちゃめちゃ親近感がありました。ビジネスの付き合いだと、どうしても態度の悪い人とか偉そうにしてくる人とかと接したりします。
利益の前に、失敗してもいいからこの人と笑って酒を飲める関係かどうかを大切にしています。
僕はすごく不思議に思っていることがあって。このプロジェクトでこんなにスタートダッシュを決め切れているのって、粟國さんの力だと思います。
だけどそんな力を持っているのにも関わらず、周りを大切にしながら自分の立ち位置を決めているじゃないですか。自分でどんどん方向付けて引っ張るわけではないですよね。
その辺の窮屈さってないですか?何か考えがあるのか聞きたかったんです。
自分は誰よりも力がないと思っているんですよ、実は。知識もない、頭も良くない。営業させたら社長である自分より社員の方が成績は上ですし。
でも一つ言えるのは、誰かを応援したり、つなげたりはできるかなと思っています。
引っ張っていける存在なのに、とは思うんですよ。周囲もそのことを望んでいると感じる場面もありますよ。
拡、なんか分かる?
…はい、分かりますよ
絶対分かってないー!笑
聞かんけば良かった!笑
「世界の名だたる企業と沖縄のいち企業が肩並べて戦っている」
(金城)先輩、いろんな仕事やっているのってしに(とても)楽しいって言ってますよね
楽しいよね。このチームに誇りを持ってほしいのが、僕らが今やってることって、外資大手のコンサル会社の人が『これ、うちの会社が月数千万円で請け負う仕事ですよ』って普通に言うレベルの仕事なんですよ。それを、僕らは(初期投資や請負で)一銭ももらわずに、マーケットを構築していこうという一心で外資大手にも引けを取らない仕事をしている。これってすごく誇りに思っていいことですよ。
沖縄の人って、変なコンプレックスを持っていると思います。内地や外国の優秀な学校出て、優秀なキャリア積んで、ピッカピカに見える人たちのことを『自分たちとは違う』って思っているかもしれないですけど、実は僕らがやってることって、その『ピッカピカの人たち』がやってることとまさにイコールなんですよね。世界の名だたる企業と沖縄のいち企業が肩並べて戦っているんですよ。
ヒデさん(粟國さん)と話していて『いや、オレ高卒だから』とか、拡と話していて『自分は教員の正職員になれずに退いた』とか言いますけど、そういった紆余曲折というのは、大人になってすごく大きな武器になっていると思います
尊敬を通り過ぎて「久しぶりに燃えた」
多分、この人(金城さん)と飲みに行きたい人っていっぱいいるだろうし、本当はなかなか会えない人なんだろうけど、最近しょっちゅう会ってるから何のスペシャル感もない。
おい!(笑)
アフリカから帰ってきたタイミングで、たまーに会うぐらいがちょうどいいなと。
お前めっちゃ言うな笑
10年前に一方的に知ってた人と、今一緒にプレゼンとかしてるって考えたらすごいよね。
僕はあんたのすごさにムカついたけど!根底からめちゃくちゃ尊敬していますし、ビジネス面は誰が見てもすごいと思います。
だけど、これを上回るぐらいの人格があるから余計にすごいと思えます。
いやいや
たまに自慢してくるけどね!!
いや、ちょいちょい自慢入れとかないと、こいつ(大城さん)が全然分かってくれないから!(笑)
一同「(笑)」
「野球部でレギュラーに入れずに、スタンドで応援している金城」みたいな、当時のままの扱いしてくるから。
違うんですよ。知れば知るほど先輩が遠くに行ってしまいそうな感情もある。寂しさもあるんですよ?
高校時代のスタンドでの応援を再現する金城さん
いろんな人が拓真さんに「会いたいんですけど」っていうから毎日飲み会セッティングしてますよ。
還暦手前の人たちが、30代の人に向かって目を輝かせて「刺激になった。本当にありがとう」って言いますからね。
拓真さんは尊敬できることはもちろん、久しぶりに燃えたというか、揺さぶられた人ですよ。やる気に火を点けられました