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こんにちは、ライターのナガハマヒロキです。
ここ最近は伊江島にどっぷりです。
沖縄本島から日帰りで気軽に行ける離島でおなじみの伊江島ですが、断然で泊まった方が楽しいですよ。もう「日帰りで気軽に」とか謳わなければ良いのに!とか思っていますよ。
「えっ?アラスカ住んでるのにオーロラ見ないの?」と同じくらいのテンションで、「沖縄居るのに伊江島行かないの?」と心から伝えたいです!
伊江島は遠くない
伊江島は、本島北部の本部港より船で約30分。
中南部のみなさん、北部は遠いと思っていませんか?そんなことないですよ。
ボーっとネットサーフィンしていて1~2時間経っているとかありませんか?そう、このページを見ているあなたのことです!そうしている間に伊江島に行けます。許田インター下りて左側に見える名護湾、良いですよね。
港への移動も伊江島内もクルマで行くのが一番楽チンかもしれません。伊江島島内でレンタカーを借りるのと、車両ごと移動するのは金額的にもあまり変わりません。車両運賃には大人1人分の乗船料金も含まれています。
乗る便が決まっているなら、以下のサイトで事前予約をしておけば確実です。出発時刻の30分前までに受付が必要なので注意を!
車両航送予約システム – 伊江島フェリー
意外と安いですよね。5歳以下は無料です!
レンタカーもありますが、いっそのことレンタサイクルで風を切るのもどうでしょう。
島の港側は平坦な地形になっているので、サイクリングとの相性も良いですよ。島の反対側が崖があるくらいなので一周するのは大変かも。
こちらは24時間1000円程度。
やんばる急行バスだと那覇空港~本部港は2時間ほど。大人1850円、小人930円です。
沖縄を好きになるバス。やんばる急行バス
おぉ、でっけえ船だ。
僕らの伊江島は船に乗ったところからすでに始まっています。
船内には売店もあり、軽食やお土産を販売しています。
なんとルアーもありました。これはもう釣りましょう!
ドリンクも100円からあるので、テーブル席に座ってカフェ気分で過ごせばすぐに伊江島に着きます。
でもまあ、船に乗ったら気持ちが高ぶるので外には出ますよね。この日の海はコンディション抜群!
この海の旅のサビは、瀬底大橋をくぐる瞬間と、伊江島タッチューの輪郭がはっきりするほど近づいた時です!
到着です。いめんしょり~※。
※「めんそーれー」とは「ようこそ~」という意味です。
伊江島のアクティビティを遊び尽くそう!
遊び尽くそうと言うか、ねぶり倒そうという感じです。海の恵みと大地の恵みを一気に吸収できるのがこの島です。
島らっきょうを掘ろう!
伊江島の島らっきょうは、一般的なものに比べて、食べられる部分が多く、香り高いのが特長。これは伊江島の土壌は島尻マージというフカフカの赤土で、深植えができるためです。
知念さんの農場は、海が眺められるロケーション豊かな場所にあります。
ちょうど収穫期だったので、そのまま引っこ抜いてお土産で頂きました!
「知念さんの農業体験」については →コチラ← をクリック!
伊江島の海水で塩を作ろう!
伊江島の伝統的な製法で天然塩を作り続けている古堅さん。
その「みーぐるまーしゅ」は全国各地にファンが絶えません。
海水を30時間不眠不休で煮詰め続ける、並大抵での覚悟では作ることができない代物です。カドが無い味わいで非常にまろやか。この工程を体験することができます。
海水を汲みに行く日も、自然への感謝を忘れません。
月に2回、‘新月’と‘満月’の時の大潮の海水しか取りにいきません。
漁師町ならではの、海の呼吸を尊重しているタイミングです。
この古堅さんが、信じられないくらいファンキー。3年前くらいに窯の中に間違えて爆発性のある可燃物を入れてしまい、大けがをして伊江島中で死亡説が流れました。
そのあと病院を抜け出し、お孫さんと国際通りを散歩したものの、顔面包帯巻きでは怪しいからと、馬の被り物をかぶって歩いていたところ、警官に職務質問されたのは良い思い出です。
「古堅さんの塩作り体験」については →コチラ← をクリック!
海の幸を釣り上げよう!
またまた古堅さんの登場です。
古堅さんは塩作りをしながら、漁師もやるし、畑もやるし、民泊運営もします。びっくりします。
「大人はいい!子ども達にまずは釣らせてあげたい!笑顔にさせよう!」とおっしゃっていたのが印象的でした。島の人らしい荒々しい言葉使いをすることもありますが、めっちゃ心はピュアです。
この日は垂らし釣り。漁港の中の湾の部分に魚が流れ込んでくるのでこれで十分だそう。
垂らして約15分…HIT!
またまたHIT!
生け簀も用意してもらって…
イカにはビビりました!
夕飯の食材GETです!自然の恵みの中で生きているという実感がすごいです。
「古堅さんの釣り体験」については →コチラ← をクリック!
電照菊を眺めよう
これでもかとアクティビティをねぶり倒したあとのサンセット。
夜はちょっと町をドライブ。
港周辺以外は、街灯が無い通りがほとんどの伊江島。月灯りと星が際立ちます。
そこで見つけたのが電照菊。伊江島は小菊の一大産地。お彼岸の時期が近いということでこれまたちょうどシーズンでした。
最近は‘キクミネーション’という造語も出て来ているように、菊農場も観光の見どころの一つになっていますよね。
伊江島に泊まろう~知念さん夫婦宅~
この日民泊でお世話になったのは、知念さん夫婦のお宅。
伊江島は民泊が盛んで、島全体の民家が修学旅行生らを受け入れています。
その学生たちが大人になって島に通ってくれることも多々あり、さらには移住までした人も珍しくないのだとか。民泊の正解って感じですよね。
旦那さんは元々伊江島の出身で、奥さんは本島の出身。3年前に夫婦で伊江島での生活を始めました。移住者としての感覚も織り交ぜながら島の生活についておしゃべり。
島の人っていくつも仕事をしている人多いですよね?
私は、自宅でやってる民泊運営しながら他の宿泊施設でも働いてるよ。ハイシーズンとかイベントの時は臨時便も出るから人手が足りなくなるわけ。だから船の中の売店にも前は立ってたよ
僕は建設業しながら、家の畑をやってるって感じかな。菊・葉たばこ・らっきょうの収穫時期には、短期で農作業の手伝いに入ることもあるし、お互いの仕事をお互いで協力し合うって感じだね
島に住みたいって思ったら、みんな仕事探しはどうしたら良いですか?
まずは村役場に行って相談が一番良いんじゃないかな。あと島に住みたいってことは島に一度来ているってことだよね?その時に知り合いを1人でも作ったら良いよ。本当に1人と繋がったら紹介が紹介を呼んでいくから!
伊江島の冠婚葬祭のルール
島ならではのルールみたいのってありますか?
とにかく冠婚葬祭やお祝い事の規模がすごい。こんな人数、島のどこに潜んでいたの?ってくらいワイワイ来る
合格祝いの時なんか、1人で多い人だと30世帯くらい回るからね。それで、毎年3月になると家計が厳しくなるっていう現象が起こって(笑)もうルールを決めようってことになって、5,000円~10,000円の相場が2,000円に統一された
あとは、新生活実践運動っていう表が配られていて、もうみんなそれに従って秩序守ってる感じ(笑)
ほかにも、伊江島専用の‘祝儀・香典袋’があって…
島での結婚式にはいくら、葬式はいくらってもう決められてて、印刷されてる!
告別式は1000円って決まってるんだけど、『裸千円』っていう包み方も決まっていて
誰かがこっそり見栄を張って2000円とか包まないように丸出しにしているというシステム!
何がなんでもって感じで徹底されていますね(笑)
伊江島での暮らし
大事なお知らせは無線で案内が来るよ。これはどの家庭にもある。でもうるさい時は切ってる(笑)
フェリーの状況・役場からの案内・捜索願などの情報が多いかな。
買い物などでどのくらいの頻度で本島に出ますか?
私たちは月1回くらいかなぁ。もう名護で一気に買い出し。絶対行くところは、名護のメイクマンと本部のザ・ビッグ!島にスーパーもあって不便はしないけどね。やっぱり品揃えを考えると寄っちゃうね。本部にセカンドカーを置いている人はもっと高い頻度で行ってると思うけど
フェリーは島民割引はあるんですか?
県の事業で安くなっていて、沖縄県離島住民割引運賃カードを取得すれば島民は往復430円(島外は1390円)になるよ
だいぶ安くなりますね!島の医療はどうなっていますか?
診療所も透析センターもあるよ。救急の時は、緊急船かドクターヘリが出動するから、比較的本島に近い離島だし、そこまでのデメリットは無いかと思う
伊江島の面白い風習を、地元の人と飲み交わすことで聞けるのも民泊の醍醐味。
夜でしか楽しめない伊江島の魅力あり…
旅は人ですね。旅先で思い出すのはやっぱり人です。
そうそう、昼間に釣った魚も料理してもらいましたよ!
知念さんの民泊に泊まりたい人は →コチラ← をクリック!
ハーバリウムの体験もやっています。旅先の思い出にいかがでしょう!一生使うだろうペンを作りましたよ。
「知念さんのハーバリウム体験」については →コチラ← をクリック!
澄んだ空気の朝を迎えて…
トントントン…
ネギを切る音で僕らは目覚めました!
おはようございます。
一度会ったらみな兄弟、手料理を食べたらみな家族です。
城山(伊江島タッチュー)の麓にある知念さんの家。澄んだ空気の中、神々しさまで感じます。
そしてそのまま行きましょう!
もしかしたら、一番海が美しいのは朝っぱらなのかもしれない!
伊江島、豊かです。
せっかく来たなら泊まりでフルに楽しんだ方が良いですよ。
昼の便まで時間もあるし、ランチをして帰ろうかな。
伊江島は人口の割に飲食店が多く、ジャンルも充実しています!
伊江島で行きたいグルメスポット!
CAFE Lovers Rock
R&BシンガーSadeの曲がお店の名前の由来。
のどかな風景に佇む、洗練されたインテリアの中で頂くカフェプレート。
直接買い付けをしたりして仕入れた、島の食材を使っているのがこだわりです。
「愛」がテーマとのことで、料理も接客も真心に溢れています。
島の作家さんの作品も取り扱っていて、人を繋げていく場所です。
最近、夜はセンベロも始めたのだとか!
【電話】080-4278-8871
【住所】伊江村川平638
【営業】11:30-14:00 17:30-20:00 月曜定休
はとば食堂
伊江港から徒歩3分。
ボリューム・味・従業員の人柄、3拍子揃った伊江島の食堂です。
たまーに昼時でも‘準備中’と書かれている時がありますが、お願いしたら作ってくれます。(もちろん難しい時もあります)
「ゆっくりしたい時はわざと準備中にしてるけど、入って来たら作ってるさ」と話すお母さん。みんなの憩いの場です。
【電話】0980-49-2755
【住所】伊江村川平478-7
【営業】11:00-14:00 17:30-19:30(おばあの気分によって変動)
エースバーガー
創業40年以上の老舗で、伊江牛を使ったメニューが人気のお店。
肉をお店で挽いているというこだわりが、肉の旨味とジューシーな肉汁を引き出しています。
ステーキやハンバーグも味・量ともに申し分なし!地元の人の普段使いで食べにくるお店ということで、支持の高さが分かります。このボリュームある分厚さ。その土地の和牛は旅先では食べておきたいですね!
【電話】0980-49-2052
【住所】伊江村川平136
【営業】11:30-14:00 17:00-21:00 水曜定休
実はここ数年で何度か伊江島を訪れている、筆者ナガハマ。
行きつけのカラオケスナックも出来たりと、伊江島はすっかりただいまと言える距離感です。
人間味のある人が多いのも魅力的な伊江島。ぜひ、いめんしょり~