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森を開拓してカフェをゼロから作っちゃう行動力!大阪から移住した高田さんが、仲間たちと古宇利島でチャレンジを続ける理由とは?

kudaka

2018.05.07

みなさんこんにちは!泡盛じょーぐー(沖縄方言で「大好き」の意味)ライターのクダカです。県内各地で海開きが行われ、沖縄にはそろそろ長い夏がやってきますね!(ワクワク)

沖縄の夏といえば、やっぱり海。県内には青の洞窟で有名な恩納村や、世界遺産に登録された慶良間諸島など、ダイビングやシュノーケリングポイントがたくさんあります。

そして、同じくらい楽しいのが天気が良い日のドライブですよね。特に、2005年に開通した古宇利大橋の先にある古宇利島は、本島内で1位2位を争うドライブスポット!

そんな古宇利島で、カフェやダイビングショップを経営している移住歴10年のイケメンがいるらしいと聞き、さっそく会いに行ってみました🚗島に住むということ、働くこと、大切にしている生き方など、あれこれ踏み込んで伺った濃厚なインタビュー内容をお届けします。

まだガイド本にも載っていない?オープンしたばかりの絶景カフェ「ガジュマルロック」に行ってみた

カーナビを頼りに、那覇から車で1時間半。「ここは天国か!?」と見惚れるほどの素晴らしい景色を楽しみながら、今回のインタビューさせて頂く方がゼロから作り上げたという古宇利島にあるカフェ「ガジュマルロック」にやってきました。編集さんから「めっちゃ景色の良いカフェらしいです。楽しみにしててください」と言われていましたが、これほどまでとは…!

豊かな自然が広がる高台にあり、目の前は海!カフェの窓からは伊江島タッチューが望めます。

店内には、明るい木目のテーブルやベンチだけでなく、ハンモックまでぶら下がっているじゃないですか!

こんな心地良い空間で毎日仕事ができるなんて、最高すぎます・・・

お店の前にある大きなガジュマルが岩から生えている」ことに由来する、カフェ「ガジュマルロック」はこの冬に完成したばかりで、まだ旅行雑誌にも載っていないそう。

スイーツを食べながらのんびりコーヒーを楽しむにもぴったりですが、本格的なお食事もいただけます。

アグーハンバーグは、お箸で切り分けるとじわっと肉汁が溢れます。

特製のアグー丼もボリューミーで大満足!

そんな絶景カフェを起ち上げ、運営するのが、今回インタビューに答えていただく高田洸也(たかだこうや)さん。

大阪で生まれ育ち、大学進学をキッカケに沖縄に住み始め、移住歴10年を超えたというベテラン移住者です。カフェだけでなく、古宇利島を拠点に様々な事業に挑戦されている方で、優しい口調が特徴的なイケメン!なんで古宇利島?どんなことをしているの?など、あれこれ聞き出してみます。

なぜ移住先に古宇利島を選んだのか?大阪から移住を決めた高田さんの行動力の源泉とは

久高

沖縄移住のきっかけや、古宇利島との出会いを教えてください。

高田さん

大阪で専門学校を卒業した後、教職免許を取るために名護の大学に編入しました。だけど、全然学校に行ってなくてずっと家でゲームしてたようなヤツやったんです。

久高

そうなんですね(笑)

高田さん

20歳か21の時かな。古宇利島に橋がかかったって聞いて、友達が連れてきてくれたんですけど、めっちゃ綺麗だったんですよ。すぐに島を気に入りました。

その時に、橋の上を歩いてたらビーチで馬を洗ってるおじさんがいて「何してるんですか?」って話しかけたら、「お前らこそ何してる?暇だったら、島のブルーシールでバイトしろ」って言われて。今もふれあい広場って大きい駐車場あるじゃないですか。そこは初期からあったんですよ。そこのブルーシールでバイトしだしたんです。

久高

名護から通ったんですか?

高田さん

そうそう。授業がある時は週末だけ働いて、ゴールデンウィークとか夏休みとかほぼ毎日働いてました。その内に、そのおじさんの農作業を手伝ったり、知り合いの人を紹介してもらうようになって。

当時は今ほど人が来ない島だったから、ニュースはすぐ耳に入ってくるんですよ。「関東からナイチャー(県外の人)が来たよ」って聞いて、どんな人なんやろって会いに行ったのが、後々「YOSHIKA」をオープンするオーナーなんです。

YOSHIKAとの出会いが古宇利島にのめりこむキッカケに

久高

その出会いはいつ頃ですか?

高田さん

21歳の時です。だから、もう10年の付き合いになりますね。オーナーは、最初から話してて面白い人だったんです。

古宇利島で商売したいから古宇利島のことを勉強するって、「こういう田舎には歴史やルールがあるから」って言って、島のおばあについてもらって神事をする場所とかを教えてもらいながら島中歩き回りました。

久高

島のルールに従うっていうのは、とっても大切ですね。オーナーさんのお店を実際に手伝うようになったのはいつ頃からですか?

高田さん

大学4年になる春休みに、免許を取って中古のバイクを買いました。実家がある大阪から鹿児島まで下道でずっと旅してみたかったんですよ。映画『イージー・ライダー』みたいに。

旅行の前にオーナーの所へ遊びに行ったら「ここに土地買ったんだよ!店を作って始めるんだよ」とかって言ってて、最初は冗談だろと思ってたんですけど、一ヶ月くらい旅して帰って来たらお店ができてるんですよね。しかもそれ「全部自分たちで作ったんだよ」って言ってて。「この人ほんまにやった!」ってびっくりして。

久高

すごい!「有言実行の人なんだ」って尊敬しますよね。

高田さん

そう。そこから「お店を手伝いたいです」って言って手伝わせてもらいました。

出来上がったお店で料理作ったりするだけじゃなくて、自分たちで自分たちなりに建物も作るわけなんで、それも楽しいんですよ。お給料とか要らないからそこで生活できたらって思って、ずっといましたね。

久高

なるほど。

高田さん

それで夏休みくらいに「洸也、お前に店を任せるからやってみろよ」って言われて、「ありがとうございます!やります!」みたいな感じで。今はもうないんですけど、今より少し小さい1号店があって、そこで大学4年の時から店長やったんです。かれこれ10年でいろいろ出来るように育ててもらいました。

久高

この「ガジュマルロック」カフェも手作りだと伺ったんですが、どこからどこまでを自分たちで作ったんですか?

高田さん

実はここ、道向かいみたいに木とか草とか覆い茂った森やったんですよ。重機借りてきて、自分たちで開拓するところからやりました。で、もともとは窓の外くらい土地が低かったので、土を持ってきて地面を上げたりしました。

久高

え?そんなところからスタートしたんですか?

林を開拓して盛土を約400㎥、あと300㎥ぐらい必要かな。トンブロックをあと1段積んだところが地面になるので、景色はかなりいい。
大きいサンゴ岩に立派なガジュマルが出てきてラッキー。ガジュマルロックと名付けよう。

高田 洸也さんの投稿 2017年8月18日(金)

2017年8月、ガジュマルロック施工時の高田さんのFacebook投稿

高田さん

そうなんです、面白いですよ!柱も壁も作って。自分たちでやってないのは電気やガスの工事くらい。ちなみに、このテラスの屋根は昨日の夜作ったんです。今日取材くるからやろうやって23時半くらいから。

久高

ありがとうございます(笑)!毎日文化祭みたいな感じですね。

高田さん

そうなんですよね。今年で10年くらい飲食店やってて、商売を始めるのも大変なんですが、続けるのってめっちゃ大変なんですよ。でも、自分達で作ったから思い入れが強いし好きになる。現状がもし気に入らなかったら、自分たちで好きになれるように変えていけばいいじゃないですか。そこがあるから続くんじゃないかな。

そうじゃなくても単にめちゃくちゃ忙しい飲食店だったら、「時給いくらだったら割に合うの?」みたいな考えになるやろうし、しんどかったらやめればいいってなると思う。そうじゃないモチベーションとしては今が最高かなと思うんです。胸張っていれるじゃないですか。

久高

みんなでひとつのものを作って切り盛りしていく楽しさって、ありますよね。

120%できて「あの人すごい」って言われるより、その半分でもできることを目指してやってみる

久高

飲食店以外にも、色々なことをされていると伺いました。

高田さん

プロのカメラマンを前に言えるほどじゃないんですけど、「星空スタジオ」という星空フォトツアーをやっています。古宇利島って夏は天の川が見えるし、めっちゃ星が綺麗なんですよ。で、人と星を一緒に写すことができないかと試行錯誤してて。ある時、メンバーの一人が綺麗に撮ったので、機材もきちんとしたものを用意して撮影ツアーをやっています。

  • 遊び
  • サービス
  • ポートレート
  • 写真
  • 撮影
  • 沖縄
星空フォトでインスタ映え間違いなし!沖縄古宇利島で撮影する満点の星空とキジムナー
※過去におきなわマグネットでは、高田さんにキジムナーの星空フォトを撮影頂いていました!

高田さん

また、他にもダイビングショップの起ち上げに関わらせてもらっていました。そしたら「僕も自分のダイビングショップやってみたい」と相談にきたけいすけってやつがいて。じゃあそれもやってみようってことで春から彼のサービスを始めました。もうホームページもできたし、名護と本部のホテルの全室に、僕が作ったチラシを置いてもらってるんです。

ダイビングショップをはじめたけいすけさん(左)

久高

こんなふうに、色々なことに挑戦することになった理由が知りたいです!

高田さん

古宇利島が好きやから、古宇利島で何をして遊ぼうかってずっと考えてます。「みんなも朝から晩までずっとおったらいいのに」って思ってるんですよ。本部半島をドライブするのもいいけど、自分はずっと古宇利島におって欲しいって思ってます。

高田さんが撮影した水中写真。

久高

古宇利島では何をするのがおすすめですか?

高田さん

何もせんことですかね。朝日見て海入って、昼ごはん食べて海入って、バーベキューして夕日見て、星見て寝ればいい。

久高

うん、最高だと思います!

高田さん

そうしたらご飯屋さんも必要だし、コーヒーショップも要るし、星空の綺麗な場所に連れて行くツアーがあってもいいし、ガイドブックには載ってない場所を案内するっていう現地ガイドもできるんじゃないかなと。

この新しい店をやって感じたんですけど、お客さんは、まだガイドブックに載ってない店に来たことを喜んでくれてるんですよね。僕らは、最初古宇利島に来たときにおじさんと出会って、話したことが嬉しかった。島の生まれじゃないけど、自分たちもそういう現地ガイドみたいなことができたらいいなと思いますね。

高田さんによる水中写真

久高

体験型の観光を目指してる感じですか?

高田さん

うーーん、最初から目指してた訳じゃないんです。結構、全て成り行きなんですよ。そもそも沖縄に来たのだって、行ける大学を探したらここになった。古宇利島で働こうと思ってたわけじゃないし、飲食店の経営やダイビングショップをしたいと思ったことはなかったし、そもそもダイビングをしたことはなかった。

高田さん

「面白いな」とか「やってみたいな」と思ったことを毎日コツコツやって、「攻略しよう」ってやってみた感じ。だから今も攻略の途中やし、めっちゃうまくやれてるわけではないけど、生きて行けるところまではできている。

久高

なるほど、「攻略している感じ」・・・

高田さん

そう、本当は大きなダイビングショップに勤めて、ダイビングってこういうもんなんだって経験すべきなのかもしれないけど、そんな時間ももったいないし、実際やってみたらそういう人たちと変わらないくらい海に入れるようになる。

ホリエモンさんの「寿司職人の話」と一緒です。寿司職人って、何年も修行しないと寿司を握れるようになれないじゃないですか。もちろん一個一個理解していくことは大事ですけど、それだったら最初から寿司を握る練習した方が早いんじゃない?米めっちゃうまく炊けるようになったけど、実は寿司握るのめっちゃ下手やったとか、数年経って気付いたらめっちゃヤバくないですか?!

久高

やばいです!笑

高田さん

「俺、包丁使うんめっちゃ苦手やったわ」とかやったらやばいでしょ?まあ、そんなことはないでしょうけど。つまり、最初から舞台に立ってみることが大切なんじゃないかな、ということですね。120%できて「あの人すごい」って言われるより、その半分でもできることを目指して、まずやってみる方が大切だと思うんですよね。

好きな場所、好きな人、好きなこと、その3つを揃えると毎日がめちゃくちゃ楽しくなる

久高

この「ガジュマルロック」を一緒に作り、店長として切り盛りしている弟さんに「お兄ちゃんはどんな人?」って聞いたら、「小さい頃からよく面倒見てもらって、背中を追いかけて来た。一緒にやりたいって思える人だけど、冷たい面もある」と言ってました(笑)

高田さん

面倒見はいいと思うんですけど、メンバーにはそれぞれに責任を持たせて、役割分担をします。責任を持つってものすごい孤独なんですよ。でも、筋トレと一緒で、そういう瞬間を与えないと強くならないじゃないですか。そういう意味では「そこは俺は知らん、頑張ってみろや」って言うタイプかな。

久高

なるほど、どちらかと言うと「厳しさ」って感じですね。

高田さん

僕ね「どこで、誰と、何をするか」っていうのが大切やと思うんです。その3つを必死に揃えるんですよ。そうすると幸せです!

久高

というのは?

高田さん

普通、仕事って就職した先の初めて会った人とするわけじゃないですか。仲良くできればいいけどそうならないこともある。仕事も好きじゃないことをしている人が多い。それを、好きな場所で好きな人と好きなことをするって揃えると楽しい。それがテーマですよ。

久高

逆に、生きていくうえで「これだけはしたくない」ことは?

高田さん

逃げたくない。ちゃんとお金を稼げる人でありたいです。20歳くらいから今までいろいろやって来た結果、好きなことだけやるだけで社会で通用していないと嫌なんです。

ちゃんとありたいなというか、僕らは、何があってもここで商売をするってことは決めているから、揺るがない。大きいチャンスが来た時に逃げたくない。その姿勢は最初から変わってないかな。

久高

今後のことを聞かせてください!正直、ずっとここに住み続けようと思って古宇利島に来たわけではないんですね?気付いたら10年経ってたみたいな感じですか?

高田さん

そうですね。「永住するんですか?」って、やっぱりよく聞かれるんですよね。でも、今から僕50年くらい生きるし、永住ってあまり考えたことはないんです。もし明日死んだら永住したことになるけど、そんなかっこいい覚悟とか決意とか持って移住しなあかんとか、そんなことないよねって思います。

久高

今後やりたいことはありますか?

高田さん

僕自身がやりたいことってないんですよね。基本はYOSHIKAってお店を通して人と出会って、その人とどうやって生きていくかをずっと考えていたいかな。仲間が今後どうやって生きていくんだろうっていうのがすごい楽しみですね。

左から後輩の河田啓奨さん、弟の高田歩輝さん。

久高

具体的には、どういうことですか?

高田さん

弟がこの新しい店をやりたいって言ったんですよ。もしこのお店がうまくいったら彼の人生を作っていける訳じゃないですか。また、後輩がダイビングのお店をやりたいって言ったんです。彼がショップの経営者になって生きていく、それも一緒になって叶えていきたいです。

そして僕自身も、そういう過程に関わることでちょっとずつ成長してるんですよね。人と関わっていく中で仲間たちのやりたいことを応援していたら、自分自身のやりたいことも、その中で生まれてくるんかなって思っています。

久高

仲間たち、みんないい顔してますよね。

高田さん

カメラ来てるからじゃないですか(笑)

久高

いやいやいや!(笑)

高田さん

さっき話したみたいに、自分達で仕事を作って自分達で働き方も作れて、そうすると好きな仲間がちょっとずつ集まってきて、原始的やけど自分達の「人生」を作ってるんですよ。そういうことをしたいし、そういう若い子がもっともっと来たら嬉しいなと思ってます。

久高

だからこそ高田さんに聞きたいのが、移住10年目を迎えられた秘訣ってなんですか?

高田さん

秘訣??いや、毎日必死に生きてるだけです。僕らって、すごい革新的なことをしているわけではないから、それこそ好きだから始めたってところを忘れたくないですね。こんな僕らの仲間になってくれる人、常に募集してます!

古宇利島を拠点に仲間と夢を叶えていく高田さん、その話を聞いて

古宇利島のカフェ「ガジュマルロック」で、沖縄移住歴10年の高田さんにお話を伺ってきました。

好きな場所で、好きな人と、好きなことをする

そんな強い気持ちを持ち、目の前にあることをひとつずつ攻略していくことでステップアップしている高田さん。「特別なことはしてないよ」と笑顔で話してくれましたが、そのブレない姿勢が人を惹きつける秘訣なのだと思います。

古宇利島のカフェ「YOSHIKA」や「ガジュマルロック」では、夏に向けて、一緒にお店を盛り上げてくれる仲間(ボランティアスタッフ)を募集しているそうですよ。

旅の途中でカフェに遊びに行ってみるのもよし。スタッフとして長期滞在しながら、高田さんや仲間たちと古宇利島の魅力を味わい尽くすのもよし。この夏はぜひ古宇利島へ!足を運んでみてはいかがでしょうか?

『ガジュマルロック』
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利1933-1
web:http://gajurock.com/
営業時間:11〜19時
定休日:年中無休
※イベント・天候により休みをいただく場合がございます。