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日本の最果て沖縄・波照間島で3週間「旅と仕事」したリアルなノマドライフをお伝えします

古性のち

2018.11.26

こんにちは。古性のち(@nocci_84)です。私は旅にまつわるコラムやエッセイを綴り寄稿したり、写真を撮ったりしながら世界中を旅している「ノマドワーカー」と呼ばれる生き方をしている人間です。

パソコンとネット環境さえあれば仕事はどこでも可能なので、1年の約半分を日本・半分を世界のどこかを拠点にしながら生活をさせてもらっています。

 

今回何故「おきなわマグネット」に書かせていただいているかというと、

実は先々月、日本有人島の最南端、沖縄・波照間島に3週間滞在しながら「旅と仕事」をしてきました。

そこで「その時の生活を、時系列に書けたら面白いのではないか」という話から、この記事の執筆に至った次第です。

ぜひ、これからノマドワークに挑戦してみたい方・興味がある方・(もちろん現ノマドワーカーの仲間たちにも)少しでもこの島の魅力とノマドワーカーの生き方をお伝えできれば幸せです。

そして波照間島に恋するラバーズのみなさまにも!ぜひおすそ分けさせてください。

 

最高密度の青「ハテルマブルー」が見守る島、波照間島

今度、波照間島に行くよ」と友人に伝えると大体「どこ?」と返答が帰ってくる波照間島。

地図でみると、この辺りにあります。

日本本土よりも実は台湾に近く、アクセスは船のみ。石垣島から大型船「ぱいじま2」または小型高速船に揺られること約60分〜100分ほどで到着します。(時期によっては台風で欠航することも多く、それも相まって無事たどり着けた時の達成感がすごいです。)

 

波照間島には「ハテルマブルー」と呼ばれる何層にも重なった青が生み出す美しい海があります。

「海があります」というのもおかしな話なのですが、綺麗さが次元を超えているため「ここに宝物があります」のような類で、この表現をさせてください。

息止まりますし、正直泣きます。
滞在中遊びにきた友人は、暫くその場から動きませんでした。

実はこの島は、わたしが初めて7年前にひとり旅で訪れた場所でもあります。「次回は絶対に長期でくる」と決め、今回こうして滞在することになりました。7年越しに夢が叶ったわけです。
前回はただの観光で2泊3日でしたが、今回は3週間。仕事は東京から持ってきているのと、宿は住み込みでお手伝いをさせていただいていました。

 

波照間島滞在中のノマドライフを時系列に振り返る

1日の生活をまるっと円グラフにしてみました。

 

大体こんな円グラフを、生活リズムをつくるため到着して3日くらいで作ります。

毎度「仕事と旅」の分量は7:3くらいなのですが、今回は写真を撮影する時間を多くとりたかったので、普段と全く逆の3:7くらいで旅の要素が強め。

仕事内容も、波照間島での取材等は一切なく、全て東京で受けた仕事を遠隔で行いました。

 

7時 : 起床して軽いメールのチェック

波照間島の朝は全体的に早め。観光にきている方も、みんな朝陽を求めて早起きする人が多いです。私も普段は夜型ですが、引っ張られて自然と朝型に。

 

島にコンビニはなく、小さな商店がいくつかあるのみ。他の飲食店も11時頃スタートするので、みんな朝はここの商店でおにぎりやパンを買って食べます。

 

私の定番メニューはこれ。沖縄と言えばなスパムおむすび(200円)とりんごジュース(150円)。海を見ながらぼーっと食べた後、夜のうちに来ていたメールをチェックして返信を済ませます。

 

8時〜9時 : 身支度を整え写真を撮りにレッツゴー

9時からは宿のお手伝いが始まります。光が綺麗な時間帯になるべく、SNSに投稿するようの写真を撮っておきたいので、身支度を済ませて写真を撮りに出かけます。

 

サトウキビ畑を自転車でかっ飛ばしたり、海辺でヤドカリを追いかけたり。道端にいるヤギに挨拶したりを繰り返しながら、1時間ほど周遊します。

 

もう少し早く起きると、オレンジに染まっていく世界をのぞくこともできます。贅沢。

 

9時〜11時半 : 宿のお手伝い(ベッドメイキング)開始

今回住み込みを条件にお手伝いさせていただいている宿。水回りの掃除や、部屋のベッドメイキングなどを任されます。普段パソコンに向かってカタカタしているだけなので、体を動かすのがめちゃくちゃ気持ちいい。大体2時間半くらいで全ての作業が終わります。
波照間島はこうして住み込みのお手伝いを募集している宿がたくさんあります。「少し違う仕事もしてみたい」とか「住む場所の家賃を浮かせたい」などそういう方はぜひ探してみてください。

11時半〜12時: SNS投稿用の写真編集をお喋りしながら

掃除を終えたら宿の共有スペースに戻ります。この時間、宿には朝から海でひと泳ぎしてきたお客さん達が戻ってくることが多いです。お話しつつSNSの投稿予約をかけるため、写真を編集したり、文章を作ります。波照間島のWi-Fi、かなり心配していたのですが宿やカフェはサクサク。ただしもれなく蟻や蜘蛛などの愉快な森の仲間たちが寄ってくるので、長時間外で開くのはオススメできません。

 

ちなみに持ってきていた仕事用のガジェット類はこんな感じ(ごちゃっとしていてすみません)外付けの大容量HD・充電用モバイル・ミラーレス一眼・ノート・PC・ワイヤレスのイヤホン。カメラのメモリーカードなどは、忘れてしまうと石垣島まで戻らねば手に入らないので、絶対に注意しましょう。普通に泣きそうになります。

 

12時〜13時: ランチタイムは基本外で

SNSの予約をかけたら、ランチタイム。ランチができる場所は島の中に約10箇所ほど。一番お世話になったのは宿のすぐそばにあるカフェ「KUKURU CAFE」さん。

 

野菜不足になりがちな島生活で、たっぷり補給できるタコライスは救世主でした。島のごはんは500円〜700円と本土と比べるとちょっと安めな気がします。メニューはどのカフェも、基本カレーとタコライスが多め。

 


そのほかにも、海を見ながらカレーライスを食べられる「みんぴか」さんや、絶品のらふてーを食せる「あやふぁみ」さんなどランチの場所には困りませんでした。宿にはキッチンもあるので自分で作ることもできますが、料理が壊滅的に苦手なので、わたしは毎日ほぼ外食。ご飯を食べながら今日午後やるべきタスクなどを整理・確認します。

13時〜17時: 泳いだり企画をだしたりしながら心をゆるめる時間

タスクを確認し、スケジュール的に問題がなければ自転車をかっ飛ばして海へ。パソコンは宿に置いていきますが、大体ipadは背中に背負って連れていきます。

 

ガラスの瓶にシーグラスを拾い集めたり、熱帯魚を見たり。仰向けになってぷかぷか浮かんだりしながら、まったり過ごします。

 

急に修正依頼や会議などが入った時は、海岸のそばにある休憩スペースにあがって対応します。海の音を聴きながらの会議。だいぶ最高です。

基本この時緊急でない限り昼間は記事の執筆はしません。というのも、晴れた日は外ばかりが気になって全くクオリティが上がらないからです。雨の日などはノートを開きつつ記事の構成や企画書を書きます。

17時〜19時: 息も止まるような夕陽の写真を撮りにニシ浜へ

この時間が1日のメインイベント。「今日は見えますかね?」「地平線に沈むと良いですね」なんて海岸に集まる人たちとカメラを構えながら、ワクワク夕陽を待ちます。

 

天気と条件がよければ、こんな色の空に出会えることも。しかしこんな光景を前にすると、五感が開き色んな言葉が降り注いできてしまうのが職業病。写真を撮りつつ、iPhoneに浮かんできた言葉達を書き留めたりします。

19時〜21時: メールチェックとお風呂と島のみんなと夕ごはん

夕陽を見終わったあとは、星空散歩まで時間ができます。この時間でもう一度メールをチェックしたり、お風呂に入ってしまいます。
仲良くなった島の人たちがBBQや居酒屋に誘ってくれることも多かったので、夕ごはんも外食が自然と多くなりました。写真は島で小学校を作っていた土木のお兄さんたち。

 

外で食べない時は、ここのキッチンスペースでパソコンを叩きながらご飯を食べます。本業と関係ない文章を書いたり、SNSをのぞいたりしながら過ごします。

 

21時〜22時: 星空を探しに散歩へ出かける

本格的に仕事を始める前に、星を見に外の散歩へ。波照間島は「星降る島」の名前がつくほど、粉砂糖をまぶしたような景色が空一面に広がります。寝っ転がって音楽を聴いたり、流れ星を数えたり。
この夜空よりも美しい夜を、私はまだ知りません。

 

 

22時〜25時: 仕事の本気モード全開タイム到来

夜行性なので、いよいよ仕事に本腰が入るのがこの時間。宿に戻り、執筆や写真の選定などをガッツリ行います。外から聴こえるのは虫とヤモリの鳴き声だけ。エッセイを書いたり、写真のノウハウ記事を書いたりと、早い時で3時間程でやっと1本書き上げます(私は遅筆)。25時頃まで仕事をすると眠くなってくるので、明日やるタスクだけ確認したら布団へ。こうして大体波照間の1日は終わっていきます。

波照間島でノマドライフを送るメリット・デメリット

私が実際に感じたメリット面・デメリット面をまとめてみました。

メリット

①静かな環境なので集中ができる。圧倒的に美しい自然があるため、オンとオフの切り替えがしっかりできる
②五感が開きまくる。文章を書く仕事をしている方は絶対に合うはず
③「今わたし日本の最南端にいる」という高揚感がすごい
④意外にWi-Fi環境が整っている。Web会議等も楽々対応可
⑤朝陽・夕陽・星空の誘惑に負けない強靭な精神が身につく

デメリット

①カフェが早く閉まるので基本作業場難民になる。辛い。
②自然からの誘惑がすごい。辛い。
③「こんなところまで来て何やってんだ?」と島の人はじめ観光客にも最高に心配される。辛い。

一番辛かったのが、デメリットにもあげているカフェがとてつもない早さで閉まること。16時頃にはほぼ全滅します。もうそうなると宿の部屋にこもって仕事するしかありません。メリットは、やはり自然が美しすぎること。毎日ストレスが浄化されます。

今回3週間の滞在でかかった金額など

今回3週間で滞在にかかったお金をざっくりとですがまとめてみます。

・宿滞在費…0円
・アクティビティ…0円
・食費(朝・昼・晩)…24000円
・雑費(日用品など)…3000円
・おみやげ…2000円
・交通費(石垣島⇆波照間島)…6790円

合計: 35790円

安い。安すぎる。計算してみてびっくりしました。
移動が無料の自転車だったこと、夜ごはんに度々お招きいただいていたこと、宿代が0円だったことなどが要因だと思います。また、アクティビティも天然ものなので、お金がかかりませんでした。

 

波照間島がノマドワーカーに最適かというと・・・

今回たっぷりとまとめてみましたが、「結局ノマドワークするにはどうなの?」と聞かれてしまうと、思いっきり全力で「YES!」とは言えないかもしれません。ですがそれは、スペック面だけを見てしまうと、です。

この島の空も海も緑も、ヤギもおじいもおばあも、疲れて凝り固まった体と心にエネルギーをくれます。「仕事をもりもりに詰め込んで」いくには向いていないかもしれないけれど、そっと心の余白を作りに、仕事をいつもの半分だけ連れて訪れてみてほしいです。

 

ちなみに「波照間への愛を全力で叫ぶだけのnote」も公開しました。

もっともっと写真が見たい!という方へ捧げます。
ぜひ併せて読んでいただけたら幸せです。

心はまだ波照間島から帰ってこられていないので、近いうちにまた、お迎えに行きたいと思います。

それでは今日も、良い旅を!