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みなさんこんにちは!宮古島に在住しているライターの「きぬ」です!
内地はすっかり寒くなってきたようですが、宮古島はまだ20度を下回る日が少なく、毎日あたたか。そんなホットな宮古島に、さらにホットなスポットが誕生します!
それは…宮古列島初の国際空港、2019年の3月末に開業予定の「みやこ下地島(しもじしま)空港ターミナル」です!!しかも国内線LCCの定期便やなんと国際線が就航予定!
ちなみに下地島は、宮古列島のひとつにあたり、宮古島からは橋で行き来をすることができます。上記の写真を見ると、お隣にある伊良部島(いらぶじま)と下地島は一見同じ島のようですが、幅数メートルほどの狭い水路を挟んで隣接している別の島なんです。
今回はそんな、今後さらなる観光客の増加が見込まれる下地島・伊良部島のおすすめスポットをご紹介!…するだけでなく!強力な助っ人として、職場の先輩であり、伊良部島出身の宮国さんに、地元の人だからこそ知る穴場スポットやおもしろエピソードなどを交えながら、島内を案内してもらいました!
それでは伊良部島にレッツゴー!!!
今回ご紹介するスポット
今回ご紹介するスポットをMAPにしてみました。ご覧の通り、宮古島に負けず劣らず、下地島・伊良部島には名所がたくさん!見どころ満載の島なんです!
目次
- その1. 伊良部大橋(いらぶおおはし)
- その2. ヤマトブー大岩
- その3. 佐良浜港(さらはまこう)
- その4. サバウツガー(サバ沖井戸)
- その5. 伊良部げんまい
- その6. フナウサギバナタ
- その7. 渡口の浜、亀島
- その8. 通り池
- その9. 牧山展望台
- その10. ヌドクビアブ
- その11. 下地島空港17エンド
今回案内してくれるひと
宮国さん
伊良部島出身の職場の先輩。
伊良部高校を卒業後、14年間那覇で働いていましたが、地元でリラックスした生活がしたいと思い、Uターンで帰郷。
この時期でも半袖と島草履で出社してきては「今日暑いですね」などと言っていてこわいです。常夏の宮古島といえど、さすがに半袖は寒い(笑)
今回伊良部島中を案内してもらったのですが、数メートル進むたびに「ここは友達の家」「ここは先輩の家」「ここは親戚の家」と、島中知り合いの家だらけで笑いました。
その1. 伊良部大橋(いらぶおおはし)
まずご紹介したいのが、伊良部大橋。全長は3,540mもあり、日本最長の通行無料の橋です。沖縄の焼けるような日差しの中、この距離とこの急勾配の橋を歩きや自転車で渡っているおじいやおばあをよく見かけるのですが、本当にすごいなと思います。通行料金はかかりません。
橋の手前にある親柱は、宮古島側は島を代表する英雄「久松五勇士」がモチーフになっており、5枚の壁が海を守るように囲む形をイメージしたデザインに、伊良部島側は、島と関係が深い渡り鳥「サシバ」をイメージしたデザインとなっています。
伊良部大橋が完成したのは割と最近ですよね。この橋が架かるまで宮古島への移動はどうされていたんですか?
はい、伊良部大橋は2015年1月31日に完成しました。移動は高速船とカーフェリーですね。高速船は1日10便〜11便、カーフェリーも1日7便が定期運行していました。
週末は大体買い物するのに宮古島に渡っていました。伊良部島にもスーパーはあるのですが、小さいので。だからみんな船に車乗せるのが異常に上手いんです(笑)
時間的にも高速船で約15分、カーフェリーだと約30分くらいかかっていたので、橋ができて本当に便利になりました。
あと、船は波浪注意報が出ると休航になるので、台風が来ると隔離状態になります。まぁ伊良部大橋もすごい台風が来たときは通行止めになりますけどね。(笑)
ちなみに年に一度、開通日付近の日曜日に「伊良部大橋ウォーク」というものが開催されて、橋の上をウォーキングできるイベントがあるんです!
普段はこの橋に車を停めることは禁止されているので中々橋の上を歩く機会はないのですが、この日だけは伊良部大橋を通行止めにするので、橋の真ん中をゆっくりと歩きながら普段とは違った景色を楽しむことができるのでオススメです!
その2: ヤマトブー大岩
橋の次はヤマトブー大岩を見に行きましょう。
ヤマトブー…?おもしろい名前ですね。「ブー」はどういう意味なんですか?
わかりません。
えっ。
名前の由来はわかってないんですが、大きな岩です。
大きな岩…。
本当に大きい。
この岩は地殻変動で地上に出てきたもので、高さは約25m、重さは約3万トンあるらしいです。
こんな岩が地下から出てきたんですか!
この入江で昔ウミガメを飼っていたらしいんですが、台風か何かの影響で逃げてしまったらしいです。
ここにウミガメがいたら結構な人気スポットになっていたでしょうね!もったいない!
その3. 佐良浜港(さらはまこう)
まずは”佐良浜港”にいってみましょう。佐良浜港はカツオやマグロ漁が有名。朝から獲れたての魚が食べられるお店もあります。
なんだか佐良浜はカラフルな建物が多いですね!海沿いの斜面に密集するように建ち並ぶカラフルな建物は写真映えしそう!家がこんなにカラフルなのは、なにか理由があるのでしょうか?
詳しいことはわからないのですが、友達に聞いてみたら、漁師たちが漁から帰ってくるときに夜などでも船からよく見えるようにカラフルに塗ったのではないか、ということでした。
ほおー!なるほど!納得!
ちなみに島の外側から見る佐良浜の町並みはこれよりさらにきれいだったんですよ。
わーそれは見てみたい。
まるでアマルフィ(イタリア)のよう…とは言い過ぎかもだけど。海外っぽさを味わえますね。
ちなみにここが宮古に渡る船の乗り場でした。
あ~!ここがそうなんですね!
今あるのは漁船ですけど、前はここに客船が来ていました。
短いハシゴのようなもので、ここから船に乗り込むのですが、これがめちゃくちゃ難しくて。
学生の頃は練習試合などでも宮古島に渡ることが多く、これから試合に行くというのにシューズを海に落としてしまったり、たまに自分自身が落ちちゃうなんて人もいました(笑)
すごい港町あるあるっぽい話ですね!みてる方は楽しそう(笑)
その4. サバウツガー(サバ沖井戸)
次はサバウツガーに行ってみましょう!
ヤマト「ブー」の次は「ガー」ですか!
宮古では井戸のことを「ガー」って言うんですよ。
ガー!
ちなみに「サバウツ」は、鮫の口を意味するんですけど、池間島から見た地形がサメの口の形に似ていることから名付けられたらしいです。市指定史跡にもなっています。
おお〜いい眺めですね!
でしょう。ちなみに井戸はこの下にあります。
めっちゃ井戸感ある。塞がれてないの井戸を見るのは初めてです!…しかしこれ、下手したら落ちそうで危ないですね。落ちたら這い上がれない深さですよね…。
この井戸は、240年余も生活用水として利用してきた貴重な井戸なんです。夜中の3時に女性がこの階段を水を持って一日3〜4往復もしていたというのは、生きるためとはいえかなり大変だったと思います。
伊良部島含め宮古列島には川がないので、人々の生活を支えたのは湧き水なんですよね。そのため宮古列島には「ガー」が点在し、大和井(ヤマトガー)や保良泉(ボラガー)など、今でもガーと名の付く名所がいくつも残っているんです。
落ちないように注意しながら、ぜひ訪れてほしいスポットのひとつですね。
ただの井戸跡というだけではなく、水の確保が難しかった離島の歴史を感じられる場所なんですね。
その5. 真っピンクの不思議な飲み物、伊良部げんまい
次はちょっと売店寄ってみましょう。沖縄ではおなじみのAコープです。
このAコープが伊良部で一番大きい売店です。ちなみにもう一つある「まるきスーパー」は朝ドラ『純と愛』のロケ地でした。
『純と愛』のロケ地は池間島のハート岩が有名で知っていましたが、伊良部でも撮影していたんですね!感動。
さて…ここで飲んでほしいものはこれです。
!!!???なにこれ!?
伊良部げんまいです。
ん?…げ?ゲンマイ???いや、え、色やばくないですか!?(笑)
ひとことで言うと、おいしいジェルです。
ジェル…?いや、本当ジェルというか…色的にはスライムみたいですね…。
ものは試しだ!ということで買ってみました。ででん!
いやいやいやいや、やっぱ色ととろみがすごい(笑)なんでこの色になったんだろう…。
原料はもち粉・水・砂糖・食紅です。「げんまい」なのに玄米は入っていないのがポイントです。
え…ツッコミどころが多すぎる…。
では早速。いただきます。
お。おお〜…。う〜ん、甘くてねっとりしてる!味は砂糖水ですね、ぶるぶる食感の砂糖水。
ミキ(※)っぽさもあるけど、食感がちょっと違うかな?伊良部げんまいの方がねっとり感が強いというか。
あ〜、ミキと似てるかも知れませんね!
※ちなみにミキがこちら。
祭事の際に用いられる神酒(みき)に由来し、その原型は映画『君の名は。』でご存知の方も多い「口噛み酒」です。
みなさんも伊良部島に訪れた際は伊良部げんまい、ぜひご賞味ください。
その6. サシバの姿の展望台、フナウサギバナタ
お次はフナウサギバナタに行きます。
フナウサギバナタ!さっきからおもしろい名前のところばかりですね!
宮古島の市の鳥「サシバ」の姿をした展望台です。今では数が減少し、絶滅危惧種にも指定されている貴重な鳥ですね。
かっこいい。
出典元:無料素材のフリーダウンロードサイト【写真AC】
フナウサギバナタとは宮古の方言で「船を見送る岬」という意味があります。
島からの旅立ちに、多くの人がいろんな思いで手を振っていた所だったそうです。
離れたところから撮ると今にも飛び立ちそうなサシバが撮影できるのでおすすめです。
その7. 亀島
伊良部の海といえば渡口の浜なのですが、今回紹介したいのはこちら。亀に見える島、亀島です!
おお本当だ!亀に見える!
まあ亀に見える島ってだけでそれ以外は何もないんですけど(笑)
ここから写真を撮るのがオススメです。
遠近法とか使ったら 手のひらに亀を乗せてる!みたいな写真も撮れそうかも…!
その8. 通り池
国の名勝と天然記念物にも指定されている通り池。
木漏れ日が差す一本道。入り口からわくわく感が漂います。
上から見ると2つの池が並んでいるように見えると思うのですが地下で繋がっていて、海側の池は海に通じているんです。
その珍しい地形と神秘的な景観からダイビングスポットとしても有名で、ユナイタマ伝説や継子伝説などの逸話も残されているんですよ。
琉球石灰岩が広がる壮大な景色は、まるで海外にいるよう。
伊良部島の広さを全身で体感することができます。
この遊歩道は昔もっと奥まで続いていて、鍋底池と呼ばれる洞窟のような場所も見れたんですよ。その遊歩道が台風で壊れたらしく、今は途切れてしまって見に行くことができません。
そうなんですね!残念!この歩道がないと岩がゴツゴツでとても歩けませんもんね。
その9. クジャクが住みついていると噂の「牧山展望台」
こちらもフナウサギバナタ同様、サシバをモデルにしている展望台なんです。でも先ほどのサシバとはちょっと雰囲気が違いますね。
伊良部大橋の親柱もそうなのですが、宮古島はサシバをモチーフにしたものが多いんです。伊良部島の公園にはサシバの姿の遊具もありますし、実は宮古空港の屋根の形もサシバをモチーフにしてるんですよ。
知らなかった!
この展望台は伊良部島の最も高台にあるので、宮古島、来間島、池間島まで見渡せる最高のビュースポットなんです。
これは確実にフォトスポットですね。
更に実はこのあたりにはクジャクが住み着いているって噂なんですよ。
ええ!?クジャク!?伊良部島にクジャクがいるんですか!?
そうなんですよ。数十年前に小学校で飼っていたらしいのですが、その小屋の入り口が台風かなにかで開いてしまって、そこから逃げ出してここで繁殖したという話です。
あぁ〜なるほど!そういうことなんですね!クジャクは見てみたいですが、野生のクジャクは中々怖そう…。
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宮古の気候が合っていることと、天敵がいないことで実は今、爆発的に繁殖していて。毎年駆除はしているものの、未だに200匹くらい生息しているんです。
すごい…。
その10. 島屈指のパワースポット「ヌドクビアブ」
さとうきび畑に囲まれた道を進み、先に森を抜けた先にあるというパワースポット、ヌドクビアブへ。
え、ちょ、宮国さん!
(ガサガサ)
すごい道通りますね…。
頑張ってください!
いや、まじか。
森の中を進む進む。そうして進む事数分…目の前に広がったのは…。
めっちゃパワースポット感あるーーーー!!!!
神秘的という言葉はあまり使いたくはないのですが、外とはまるで空気が違います。洞窟の中はひやっと涼しく、木々の葉が風に揺られる音と鳥の鳴き声が聞こえるのみ。なにを持ってパワースポットというのかはわかりませんが、心が落ち着いて、何だかパワーをもらえそうな気はします。
地下まで差し込む木漏れ日と、こちらまでぶらりと垂れ下がってきている木の根っこ。地下から森を見上げるという不思議な空間です。
ゲームか何かの世界みたい。
入り口にあった説明書きに「入口から南西にのびた洞穴の奥には、戦時中に日本軍が使用していたカマド跡もある。」という一文があったことから防空壕のような役割をしていたのかと思います。外にお酒なども備えてあったので、ここは拝所にもなっているのかも知れません。
これはちょっと大変でもオススメしたい…。
苦労する甲斐があると思います。
その11. 下地島空港(しもじじまくうこう)17エンド
最後に紹介するのは、下地島空港17エンド。みやこ下地島(しもじしま)空港ターミナルができるまさにその場所です。
下地島空港はもともと日本国内でのパイロット養成の需要に応えるための訓練飛行場として1979年に開設されたんです。
この滑走路の北側の端は17エンドと呼ばれていて、真北を0度とした時に170度の角度から侵入してくる飛行機の姿が由来なんです。
真っ青な空と海に真っ赤な桟橋が映えますね。この桟橋のすぐ真上を飛行機が飛んでくるのは、めちゃくちゃ写真撮りがいあります。
ちなみに潮が引くと綺麗なビーチが現れるのでついつい泳ぎたくなってしまうのですが、この辺りは流れが激しいのであまりオススメはできません。その分、目で楽しんでもらえると嬉しいです。
最後まで素敵なスポットを教えていただき、ありがとうございました!
ちなみに空港がオープンしたらこの辺りは入れなくなるかもしれないんです。一体どうなるのかはまだ未定ですが…。
うう。ぜひ入れる余地は残しておいてほしい…。
伊良部島に、「んみゃ〜ち!」
以上、僕がオススメしたい伊良部島のオススメスポット11選でした。
下地島空港は今のところジェットスターの下地島〜成田間の定期便の就航が決まっているほか、国際線は台湾・香港などへの路線開設を目指しているそう。
国内のみならず国外からの観光客でますます盛り上がりを見せるであろう伊良部島&下地島にぜひぜひ遊びに来てください!
※んみゃ~ちは宮古方言で「いらっしゃい」「ようこそ」