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沖縄の夏を快適に過ごす準備は、サンエー浦添西海岸PARCO CITYで
沖縄初出店のテナントが並び、直結ホテルも建設予定で、大型客船も入港予定!
景気がいいのは嬉しいことです。この記事では、沖縄生まれのライターのなかそねが、沖縄で働く方や沖縄にご縁のある方、働く皆さんに感謝を込めて、より快適な「夏の装い」をお届けします。
舞台は、2019年6月27日にオープンした「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」。
サンエーPARCO CITYは、沖縄県を代表する会社である「サンエー」と、日本全国にファッションビルを展開する「PARCO」が手がけた、県内最大級のショッピングセンターです。
沖縄初出店の94店舗を含む、250の店舗が入居しており、ファッションから電化製品、食品にいたるまで何でも揃うショッピングセンターで、これまで沖縄になかったブランドの洋服を手に取ることができるようになったのは嬉しい限り。
店舗面積は約6万平方メートルあり、大きすぎていまいちピンと来ませんが、なんと東京ドームがすっぽり収まる広さです。
そんなPARCO CITYでゲットしたい一枚とは……?
沖縄の夏のファッションは、「かりゆしウェア」で決まり
かりゆしウェアって?アロハシャツとはどう違うの?選び方は?
「かりゆしウェア」とは、夏を快適に過ごし、沖縄県外からのお客様を温かく迎え入れるために考えられた衣類の呼び名です。「かりゆし」とは、沖縄の方言で「めでたいこと」「縁起の良いこと」。夏の暑さも吹きとびそうな、景気のいい名前ですね。
アロハシャツや一般的なシャツとかりゆしウェアの違いは、
・県産品
・沖縄らしさを表現している
・沖縄県内で企画・製作されている
・沖縄県衣類縫製品工業組合の認証を受けている
ことで、認証を受けたかりゆしウェアには、「かりゆしウェアである証」となるタグがついており、そのほかの衣類としっかり区別されています。
県内ではすでに、夏の正装として一般的に着用されており、県外でも、沖縄にゆかりのある役所や企業を中心に、クールビズの季節の服装として着用が広がっています。私筆者も県外で暮らしていた頃、電車の中でかりゆしウェアを見かけては、嬉しさとともにふるさとに思いをはせたものでした。
サンエーPARCO CITYの一階には、沖縄のお土産や特産品を扱う「海風マーケット」、「沖縄宝島」が並んでいますが、その向かいにあるのが「かりゆしウェア」を扱う3つのお店です。
機能性を高めた一枚は「T-SHIRT-YA.COM」で
ポップな外観の「T-SHIRT-YA.COM」では、南国感あふれるデザインのTシャツに並んで、スポーティなかりゆしウェアがひときわ目を引きます。
スポーツウェアのようなメッシュ生地のシャツ。「かりゆしウェア」と書いてあるからには、間違いなくこれも正装なのだろう……と思いつつ、おそるおそる「これは仕事に着ていっても大丈夫な『かりゆしウェア』ですか?」と伺ってみると、すぐに「もちろんです!」との回答をいただきました。
それだけでなく、
▫︎汗をかいてもベタベタしない特殊加工
▫︎サイドの生地を切り替えることで、腕まわりの動きがより快適に
▫︎すぐ乾く、速乾性の素材
▫︎アイロン不要で、家事の時短に
と、沖縄の暑さにフィットした高機能を備えた、まさに働く人のためのかりゆしウェアなのだそう。メッシュ生地のかりゆしウェア、未経験の方はぜひT-SHIRT-YA.COMで実物に触れてみてください。
石垣島の伝統工芸「八重山ミンサー」でよりフォーマルに
T-SHIRT-YA.COMの隣には、石垣島の伝統工芸であるみんさー織の製品を扱う「あざみ屋」があります。
特に沖縄県外でかりゆしウェアを着用する場合、柄によってはカジュアル感が強くなりすぎ、「それアロハでしょ」と指摘されてしまうことがあり……というのは、県外で勤めていたときに実際に経験したエピソード。
そのため、かりゆしウェア初心者の方や県外でもお仕事をされる方は、伝統工芸で格式高く、落ち着いた色合いで爽やかに装える、ベーシックなかりゆしウェアをまずは一枚持っておくと安心です。
あざみ屋のかりゆしウェアは、雰囲気が比較的かっちり・しっかりしているので、「頼りになる上司」「信頼できる取引先」といったムードの演出にも活用できます。
名刺入れやバッグなどの小物のバリエーションも豊かなので、組み合わせて特別な日のプレゼントにするのも素敵ですね。
「沖縄らしさ」と向き合って40年、HabuBox
あざみ屋のさらに隣にあるお店「HabuBox」は、1979年に創業にされた、オリジナルTシャツなどを手がけるブランドです。県内各地にある直営店は、PARCO CITYでなんと5店舗目になりました。
オリジナルTシャツ以外にも、「コンフォート=心地よさ、快適さ」を軸に、快適な履き心地で知られる老舗ブランド「BIRKENSTOCK」のサンダルや、スニーカーの靴底を使用した革靴などを取り扱っており、パンツや足元まで含めたトータルコーディネートを提案しています。
ほとばしる南国感が目を引くお店のコンセプトは「未来の市場・フューチャーマチヤー」。限られたスペースをいかに活用するかを課題に、天井まで在庫を配置する、センチ単位で什器を設計するなど、平和通りの「マチヤー」や駅構内のキオスクを参考に、商品がひしめく「高密度なお店」を目指しました。
平和通りのマチヤーといえば、店舗の中だけでなく外側にも、ところ狭しと商品が並ぶ、あの……?
画像引用元:【イベントレポート】この瞬間の沖縄の魅力を1枚に。夏のかおりを探しに「#残したい沖縄」フォトウォークに参加しました
マチヤーを目指して陳列の密度を追求した結果、店内は床から天井にいたるまで商品が並べられ、まるで洋服の森のよう。
それもそのはず、Tシャツのサイズ展開は、大人用・子供用ともに7サイズずつ。例えば大人用のサイズは、SSから4Lまで幅広く展開されており、より多くの方に着てもらえるよう、ファミリーでも楽しめるようにと、細やかな心配りがなされています。
HabuBoxが手がけるのは、30種類ほどの「沖縄限定」ライセンスTシャツに、25種類のオリオンビールとのコラボTシャツ。誰もが知っているキャラクターやロゴを用いることで、HabuBoxを知らない、県外の方の目も引くように工夫されています。
専務取締役でアートディレクターの名嘉 太一さんに伺ったところ、有名キャラクターとのコラボは簡単そうに見えるため、「マス狙い」と残念がられることもありますが、キャラクターのライセンスを使用する調整ができるのも、「沖縄」という土地ならでは、かつ、HabuBoxが重ねてきた歴史があるからこそとのことでした。
沖縄の夏にほどよい装い、オリジナルウェア「ぽろゆし」
かりゆしが「めでたいこと」や「縁起の良いこと」なら、ぽろゆしは「ほどよい」を意味する方言の「ほろよし」と「ポロシャツ」をかけ合わせたHabuBoxオリジナルの製品です。
湿気の多い沖縄、特に梅雨時のお洗濯は大変ですが、洗濯乾燥機を持っている家庭のうち、40%は乾燥機を使用していないのだそう。そこで、「洗濯物を干したりアイロンをかける手間がなくなれば」との思いから、乾燥機を使用でき、アイロンも不要な製品が開発されました。
「レキオシアン」の名称で、オリジナルのかりゆしウェアも。ぽろゆしシリーズと併せ、白を基調とした個性的なデザインや、華のあるボタニカル柄が魅力的です。
レディースも沖縄県産で
HabuBoxオリジナルのラインである「レキオシアン」では、女性向けのかりゆしウェアも展開しており、通常の襟付きシャツのほか、丸襟、カットソータイプが揃っています。
加えて、県内のブランドである「PICTURES」も取り扱っており、モードでいて辛口すぎないデザインは、少し気取ったお出かけにも、オフィスカジュアルや結婚式の披露宴などのかしこまった席にも、シーンに合わせて様々な組み合わせが可能です。
「せっかくお伺いしているのだから、試着だけでもしていきたい!」とPICTURESの洋服を手に取りましたが、さすがマチヤー仕様のお店、選びきれないほどたくさんの商品が並んでいたので、HabuBoxのデザイナー兼バイヤーであるなかえりこさんにアドバイスをお願いすることに。
すみません、「休日のお出かけ」にぴったりの服を探しているのですが……。
休日用ですね!お出かけなら、スカートとカットソーの組み合わせはいかがですか?
スカートは裾がバルーンタイプになっていて、シルエットが個性的になります。トップスで雰囲気が変わるので、オフィスにも休日にも活躍しますよ。
かわいい!しかも生地の肌触りが気持ちいいです……!BIRKENSTOCKのサンダルも、革ひもを調整しただけで、履き心地が全然変わりました!「コンフォート」ってこのことだったんですね!
上下のほかにワンピースもありますし、腕を出してよければ、カラフルなものも似合うと思いますよ。これとかいかがですか?
おお……これは……!これですね!
なか えりこさんの丁寧なヒアリングから、取材に同行したカメラマンも太鼓判の「似合わせワンピース」に巡り会えました。試着から気付いたことは、HabuBoxが掲げる「コンフォート」は、製品単品の力だけではなく、人の手が加わってより高められるものだということ。
店員さんへの「こんな感じの服が欲しいんです」の一言で、予想以上の装いや快適さと出会える確率がぐっと上がるので、迷った時にはぜひご相談してみてください。
かりゆしウェアを通して、私たちは文化をまとっているのかもしれない
マチヤーを目指したHabuBoxの店内は、陳列していない商品を保管する「バックヤード」までもをなくし、店内の商品は全て棚に収め、徹底した収納の効率化が図られています。
そのため、限られた空間をどのように装飾し、店舗全体をデザインしていくかについて、HabuBoxの社員だけでなく、設計事務所や施工を担当する職人が知恵を持ちより、実験を繰り返し、強度や沖縄らしさの表現を模索したといいます。
床材には赤瓦が使えるのではないか、お会計のカウンターにはアレを設置しようか、壁は、植物は、音楽は……。
はじめてだらけの試みを経て完成したのが、「一見おしゃれだけど、もともと地元にあるもの」がふんだんに使われた店舗。ぜひ足をお運びいただき、実物を見て・触れて・踏みしめていただければと思います。
店舗にお邪魔したのは、PARCO CITYオープンの前日のこと。開店にあたって、HabuBoxの代表であり、創業者でもある名嘉 睦稔さんからは、こんなお話を伺いました。
「(HabuBoxを創業してから)40年間、何が『沖縄独自』なのかを模索してきました。ここにしかないものを集めた結果、自然と沖縄らしい店舗ができたのではないかと思います。
Tシャツは、人が沖縄にいる限り存在し続けるもの。
その中で、グラフィックや世代を交代しながら、自分の持ち場を移動させ続ける、『変わっていく姿』そのものこそ、変わらない沖縄なのではと思います。」
これからの沖縄を作っていく、今日も働くあなたの、仕事のパートナーとなるかりゆしウェア。
初めましての方は今年から、リピーターの方は今年の夏も、日々進化を続けるかりゆしウェアと「働く」を過ごしてみませんか。
装いを選ぶことで、洗濯が去年より楽になったり、気分がきりっと引き締まったり、「沖縄」について考えるきっかけが生まれたり、もしかすると、通した袖から、西海岸に吹く未来への追い風を感じることができるーーかもしれません。
最後に、「駐車場、空いてないやっし!!!!!!」を防ぐシステムをご紹介
サンエー PARCO CITYでは、公式webサイトの「アクセス」ページにて、駐車場の空き状況を確認することができます。
前もって空き状況を確認しておくと、せっかく訪れたのに満車でお店に入れない…ということがありません。混雑が予想される週末などは、ぜひ事前にチェックしてみてくださいね。
画像引用元:PARCO CITY公式webサイト
サンエー浦添西海岸 PARCO CITY
〒901-2123 沖縄県浦添市西洲3-1-1
Webサイト:https://www.parcocity.jp/
写真:Hiro Hasuike