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こんにちは。おきなわマグネット編集長の相葉です。
12月の沖縄。沖縄も涼しくなってはきましたがまだまだ日中は暖かく、半袖でも過ごせちゃう日があるくらいです。
今年は台風が多く、7月、8月と雨が多かったですが、9〜11月と晴天も目立つようになりお出かけ日和な休日を楽しむことができました。
さて今回私が訪れたのは、沖縄県北部の「やんばる(山原)」。
「ヤンバルクイナ」とか県外の読者のみなさまでも聞いたことあるのではないでしょうか!!
やんばる(山原)ってどこらへん?
「やんばる」とは、沖縄県の北部の森林や山が多い地域のことをいうのですが、
恩納村、金武町よりも北を「やんばる」と指すので、結構沖縄本島の半分ぐらいは「やんばる」範囲内だったり・・・。
それだけ自然が多く残っている地域なんですね〜。
観光で沖縄を訪れるかたにとってお馴染みの「沖縄美ら海水族館」も、沖縄県北部の「やんばる」地域内にあります。
私が訪れた国頭村は、この美ら海水族館をもっともっと北上し、沖縄本島の最北端に位置する場所です。
ここまで北上すると道路を通る車の数もだいぶ減り、のんびりと海岸線をドライブでき、とても気持ちが良いのです。
沖縄自動車道をおりて、さらに30~40分ほど北上すると、大宜味村、国頭村という地域に入ります。
海岸沿いのバス停も時刻表が外れており、もはやバスが通るのかどうかもわかりません・・・。
さて、今回なんで「やんばる」に来たのか。
実は沖縄移住歴6年目となる私、相葉の嫁父の生まれが沖縄県の北部でして、たまに遊びに来るわけです。
こちらの写真は嫁父の実家の家の前の風景。
自然に囲まれており、東京出身の私からするとまさに”理想郷”です。
沖縄の空港近くに住んでいる僕にとっても、この風景は普段はなかなか見ることはありません。
そんな、やんばるドライブをしたこの日のメインとなったスポット。
おきなわマグネットでは、これまでなかなか観光スポットを紹介することは少なかったのですが、
以前から紹介したくてしたくてたまらなかった場所があります。
大石林山(だいせきりんざん)
本当に満足できるのか!?やんばる国立公園「大石林山」
この写真を見て、「ああ!見たことある!!」って思うかたも多いでしょう。
私も実は、これまでずっと気になっていたが、最後の最後まで行かずに楽しみにしていたスポットであります。
そしてこの「大石林山」は沖縄県内でも有数の満足度の高い観光スポットとのことなのです。
なんでも、沖縄でハイキングができ、そして運動不足の30才、最近メタボになってきたおじさんまっしぐらな私でもちょうど良さそうなコース。
ちなみに、屋久島の縄文杉まで往復10時間ちかく歩いた時は本当に辛く、死ぬかと思いました・・・。とても綺麗でしたが、日頃パソコンかたかたやっている私は一度でいいな・・・と。。
そんなメタボな私が、なぜ大石林山が観光客の満足度の高い観光スポットとして評価をされているのか、実際に行って確かめてまいりました。
「大石林山」って?
大石林山は辺戸御嶽(海抜248.3メートル)を東から北へ連なる屏風状の岩山からなり、カルストとドリーネが発達した世界最北端の熱帯カルスト地形です。地質は、岩山は辺戸岬層(遅沢ほか、1977)の明灰色の塊状(かいじょう)結晶質石灰岩からなり、地質年代は未詳です。岩山の北の辺戸岬側は、主に黒色の層状結晶質石灰岩の今帰仁層からなり、アンモナイトやハロビアなどの化石を産出します。地質年代は中生代三畳紀後期(およそ2億年前)です。(大石林山 沖縄石の文化博物館 資料より)
このようなふたつの地層が地かく変動によって重なるようにしてできたものが大石林山のようです。
なりたちを調べてみると、自然の凄さを実感しますね。
こちらは大石林山のコースマップです。
コースは何パターンかに分かれており、全てを回れるのが約90分、早ければ30分程度で回れる短いコースなどもあります。
初めて来たので、私は一番長い「奇岩・美ら海パノラマコース」と「やんばる森林コース」を周ります。
駐車場に隣接する施設からスタート地点まではマイクロバスで向かいます。
マイクロバスの中、運転手さんから「ここら辺にはヤンバルクイナもいる」というお話を聞いたので、ますますコースを回るのが楽しみになって来ました。
バスを降りると、トイレや休憩室などがある小屋があります。
こちらには自動販売機もばっちり完備されているので、スタート前に水分を忘れた方などはこちらで準備しておきましょう。
そして、この小屋のトイレもばっちり綺麗なので安心して利用できます!
自然を堪能!大石林山ハイキングスタート!
コースの入り口!!早速森の中を歩いていきます。
改めて、沖縄の木は亜熱帯の地域だけあって、県外の木とはやはり違います。
道も緩やかなので、登山というほどではありませんね。
このように石灰を含んだ岩がいたるところに出現します。これもなかなか他では見ることのできない風景ではないでしょうか。
石からエネルギーを感じる、これぞまさにパワースポット!
こちらは「縁結びの岩」。
このように大石林山のコース上には目玉となるポイントがいくつもあります。
こちらの「石林の壁」の下にあるパワーストーンは精神を安定させ、パワーを受けることで邪気を払い、運気を良くするようです。
こちらは「骨盤石」といい、人間の骨盤のような形をしているため、この石に触れると女性特有の病気や血行をよくし、体調を整えることができるといわれています。
またこの「骨盤石」を触り、健康になったあとで、
こちらの「生まれ変わりの石」とセットでお願いをすると子宝に恵まれるそうです。
そして、観光雑誌でも見かけるこの風景。これぞ大石林山ですね。
これからこの山を登っていきます。
親切に階段があるので、ご年配の方でもそこまで大変な登りではないかもしれません。
そして、登った先にあったのはこれまで沖縄で見たことがないぐらいの絶景風景が・・・・。
これだけでも訪れる価値あり!沖縄の絶景風景!
どんどん登っていくと、想像を超える絶景が待っていました。
天気がも最高だったので、山の上から見る海も空もそしてやんばるの森も、最高に合う風景でした。
下に見えるのがスタート地点手前の駐車場ですね。随分登ってきました。
こんな景色が拝めるなら、何度でも来たくなりますね!!
やんばるの大自然に生きる珍しい生き物たちが見れるかも!
「大石林山」がある沖縄県国頭村は国立公園に指定されるほど自然が豊かです。
コースを回っていると、いろんな植物や生き物を見ることができます。
写真はソテツの木です。沖縄ではよく見かけるソテツですが、日本では九州南西諸島などでしか見ることができません。
一株食べれば一日長生きすることができると言われている「長命草」。
沖縄に自生している植物で、美容にも健康にも多く使われるとてもありがたい「長命草」!!
この「長命草」で作られたお茶や石鹸なども作られているので、お土産としてもとてもオススメです。
初めて見たときはイグアナ!?と感じてしまうぐらいびっくりした絶滅危惧種のオキナワキノボリトカゲなどもいるので探してみましょう!
こちらも準絶滅危惧種のオキナワトカゲ。子供のときは尻尾が青くて特徴的なトカゲです。
この虫に関しては全くわからず・・・・・ただよく木をよく探してみるといたるところにいました・・・・。(虫は苦手なので情報を求む・・・。)
90分の道のりを飽きさせない「あの奇岩、何に見える?」看板!!
90分と普段あまり歩き慣れていない人でも楽しめるのが、いたるところに設置してあるこんな標識。
この宇宙人、どこにいるでしょう!
このように、コースの始まりから終わりまでいくつものこのような「何かに見える岩」が点在しているので、楽しみながら歩けるのが、「大石林山」の素晴らしいポイント!!
管理している方々のお客さんを楽しませる心遣いがとても素敵ですね。
確かにライオンキングに見えますね。
さらにこんなものまで!
実写版映画「ゲゲゲの鬼太郎」でも使われた場所みたいです。
映画のシーンに使われたのは推定樹齢200年の「ムカデガジュマル」。
「大石林山」のガジュマルロードにある神木の中でもっとも古いガジュマルの木だそうです。
力強く根を張って、どんどん大きくなっていくガジュマルの生命力の強さをとても感じることができます。
ガジュマルの木と沖縄の青い海。
このコラボレーションはなかなか他では拝めれません。
まさに神秘!!コース内の一番おすすめのポイントをご紹介!!
ガジュマルの木の枝が天を隠してしまうほど大きく、こんなガジュマルは普段沖縄にいてもなかなか見たことがない、神秘的な風景です。
上のほうから見た景色。覆い隠してますね〜。
この「御願(ウガン)ガジュマル」は大石林山にある数千本あるガジュマルのなかで一番大きく、そして樹冠は日本一広いといわれている神木だそうです。
ここで写真を撮ると、光のリングやオーブが映ることもあると言われるところは、まさに「精霊の木」ですね!!
多くの芸能人なども来られているようです。
ユームン・・・・・・w
訪れた方に満足してもらおうと、大石林山を管理している地元のかたの愛がつまった看板に愛着がわくポイントですね。
普段あまり歩かないかたや、車椅子のかたでも安心なコースがある!!
ラストスパート!!
とても歩きやすいコースなので、老若男女安心して訪れることができます。
車椅子のかたでも回れるコースがあるのはとても驚きました!!
素晴らしいお客様体験ですね!!
このバリアフリーコースは15~20分ほどで回れるのでオススメのコースです。
戻ってきました!
ゆっくり回っていたので、約2時間ほどかかりました。
施設にはご飯が食べれる場所もあります。(ちなみに大石林山のコース内ではお弁当などの食べ物の持ち込みは禁止です。)
お土産屋さんやスイーツを食べれるスペースもあります。
やんばる限定のお土産などもあるのでぜひ手に取って見てください。
オールシーズンOKなやんばる自然探索は「大石林山」で大満足!!
いかがでしたでしょうか。
沖縄に住んでいても、名護よりも北部の地域までは滅多に行かないというかたも多いですが、
晴れた日に海を眺めながらドライブ!そして大自然を満喫できる場所が「やんばる(北部)」にはたくさんあるのでオススメです。
特に大石林山は、適度な運動不足解消、都会を忘れさせてくれる絶景と大自然、終始退屈にならない生き物探しと「あの奇岩何に見えるでしょう看板」。
トータルして満喫できる場所でした。
夏・秋も終わり、冬を迎える沖縄ですが。
オールシーズン楽しめる「大石林山」に、ぜひとも足を運んでいただきたいです。
ちなみに時期によって見られる動植物も様々のようです。
この取材の1ヶ月後にもう一度大石林山を訪れたのですが、
1度目には見れなかった景色をみることができました。
ハイビスカスの原種といわれている「アカバナー」。
ハイキングのスタート地点にはたくさんの花が咲き、たくさんの蝶が蜜を吸いに来ていました。
●やんばる国立公園 大石林山
アクセス:沖縄県国頭郡国頭村字宜名真1241【map】
受付時間:9:30〜16:30(17:30閉園)年中無休
入山料金:大人(15歳以上)1,200円、小人(4歳〜14歳)550円、シニア(65歳以上)900円
ホームページ:https://www.sekirinzan.com/