share:56
ブーブー
パチッ
ピピ・・・スッ
ズズ
カタカタ
みなさん、おはようございます。
吉田と申します。
ちょうど3ヶ月前に沖縄に移住してきたエンジニアです。
東京にいたときの時間に追われる生活が嫌だったので、時間と心に少しゆとりを持とうと思い、沖縄に引っ越してきました。(※という設定)
移住して3ヶ月、今いただいている仕事を手放すわけにはいかないので、休日も仕事に明け暮れている生活が続いています・・・・。そんな生活をしてる中で思うことがひとつあるのです・・・・
「東京にいたときと生活が変わってないよね?」
おかしな話ですよね。
あれ、僕は一体、沖縄に何しに来たんだっけ?って。
ゆとりを持てる生活を夢見てきたんだよね?癒されに来たんじゃないの?って。
思ってはいるんですが、移住してからも変わらず、ずっと仕事・・・
移住後、すぐに車は買いましたが、友達はいないし、何をしたら楽しいのかもわかりません・・・
ああ・・・これじゃあ何のために沖縄に移住したんだかわからないよ・・・
「助けにきたよ!」
「ちょ、ちょ、怪しい者ではないから!妖怪だから!なんなの?君は妖怪を見たら警察に電話かけちゃうタイプの人間なの?」
「ほら、怪しいところはないでしょ?」
・
・
・
えっと・・・登場が唐突すぎない?とりあえず、自己紹介からお願いできる?
初めまして吉田さん、僕はこういうものです。
きじむなあ・・・?
あ、裏面に趣味とか書いてあるよ。
―キジムナープロフィール―
赤い髪に葉っぱで作った腰巻をしている姿で現れることが多い、沖縄の妖怪。 人間と同じように性別をもっている。主食が魚介類で、特に魚の目玉が大好き!沖縄の県魚であるグルクン(タカサゴ)の頭も好きで、タコが嫌い。 沖縄県国頭村の喜如嘉(きじむか)が伝承の発祥の地とされており、現在では観光客向けの案内看板を持って、道端で固まっていることが多い。ちなみに沖縄県大宜味村では「ぶながや」という名前で親しまれ、大宜味村は「ぶながやの里」として知られている。
人間の手伝いをして生活してるんだね。となると、今日ここに来たのは・・・?
吉田さんにリフレッシュしてもらうために決まってるじゃないか!
どうやって・・・?
一人でもリフレッシュできる方法を紹介するから、明日にでも行ってみたらいいよ!ということで、話を始めるね。
あ、リフレッシュは自分でやるんだね。
そうだよ。初対面の僕がいたら緊張してリフレッシュできないでしょ?
まぁ、そうだけど・・・
案内なんていなくても大丈夫!58号線と329号線、そして330号線っていう、3つの大きな道路を知ってたら、沖縄のどこにでも行けるから!
わかったよ。じゃあ、沖縄のどんなところを紹介してくれるの?
1つ目はね・・・
やんばるの森!!
え、海じゃなくて森なの?沖縄なのに?
意外でしょ? でも、『やんばる』と聞いて、何かを連想しない?
んー、ヤンバルクイナかな?
そう!このやんばるの森は、世界でも唯一ヤンバルクイナを見ることができる森で、しかも沖縄にしかいない生き物たちがたくさん生息してる森なんだ!
そんな珍しい生き物たちを探しながら散策なんて、楽しそうだね。
でしょ?もっとやんばるの自然を楽しみたくなったら、自然体験ツアーに参加してみてもいいかもよ!ちなみに『やんばる』って沖縄本島の北部の恩納村から上は全てやんばるの地域に入っているんだよ〜。漢字で書くと『山原』と書くんだ!
へえ、キジムナーってそういう知識まで教えてくれるのね。
2つ目はね
「大宜味村の塩屋漁港!いい釣りスポットだよ!」
どんなところが?
よく釣れるんだ!さらに1日2回、満潮になると港内にタマン(フエフキダイの仲間)の群れが入ってきて入れ食い状態になることもあって、いい釣りスポットだよ。
なるほどね。休日にドライブがてら、釣りに出かけるのはいい気分転換になりそうだ。
そうなのよ。沖縄で何が楽しいって、ドライブが楽しいんだよ。
ドライブしてるとよく見るのが、さとうきび畑のある風景。沖縄に移住してきた人たちはさとうきび畑を見ると、沖縄に来たなあと思うんじゃないかな?僕はよく丸かじりしてるよ。
あとはやっぱり海岸線だよね!北部の海沿いを走ってると、こんな綺麗な景色がずっと続くんだよ。
あ、写真見せてくれてありがとう。すごく綺麗だね。(というか、キジムナーも移動は車なんだ・・・・)
だよねー。こういう道を走ってるとさ、ところどころに車を停められるスペースがあるんだ。そこに車を停めて、
「水中マスクとフィンを持って海に飛び込んでみるのも、沖縄ドライブの楽しみ方の一つだよ。」
でも、他の人が潜らないところで潜るって、クラゲや海蛇なんかが心配だな。
海蛇は人を襲うなんて滅多にないから大丈夫なんだけど、クラゲは心配だね。だから、いろんなところで潜ってみたいという人には、酢を車に常備することをおすすめするよ。万が一クラゲに刺されたとき、酢をかけると毒の回りを遅くしてくれるからね。まぁ、生物の毒の性質によって、冷やしたり熱したりと対処法は変わってくるから調べてみてね。
僕が沖縄に来た理由の中に、沖縄の綺麗な海が好きだからっていうのもあるから、いろんなところで潜ってみたい気持ちはあるんだよね。会社員時代より時間は作れるはずだし、沖縄の海を安全に潜って堪能できるように勉強してみようかな。
どこでも潜れるような知識と技術がついたら、本当に楽しいよ!シュノーケル機材も、安くて2千円くらいで手に入るから、手軽に始められるし!
移住したてでも始めやすいし、沖縄でやるからこそ光るアクティビティ、素敵だね。今シュノーケルの始め方を調べると、シュノーケルをしたことがない人が読んで分かりやすい記事を見つけたし、今日からでも楽しめそうだね。
そう、都会に住んでる人たちはなかなかシュノーケルを使って潜る機会って少なそうだから難しいイメージ持っているかもしれないけど、全然そんなことないからぜひやってみて!
さて!次の場所を紹介するね。
どこどこ?
名護市の辺野古という地域にある『ジュゴンの見える丘』だよ!
『ジュゴンの見える丘』で検索してもらうと、超綺麗な画像がたくさん出てくるからちょっとやってみてほしいんだ。
僕はその画像を見て行ったわけよ。
そしたら・・・
ナビに、こんな荒地に案内されてありのままの辺野古を見た気がしたよ。
妖怪がナビを使いこなしてんじゃないよ。
でも実際は、『ジュゴンの見える丘』は少し先で安心したね。
「丘に行くには、こういう景色を見ながら、」
「こういう細道を行くんだ。ちなみにここはハブ注意。パンツ1枚という軽装備で向かった自分を褒めたい。」
「そうして10分ほど歩くと・・・」
「ジュゴンの見える丘がお出ますわけよ!」
「ちなみにどの辺が丘かって言うとこの辺ね。」
僕が行った日はあいにくの天気だったんだけど、晴れてる日に行くとめちゃくちゃ綺麗だから、リフレッシュにはぴったりだよ!
ありがとう!たくさん癒されスポット教えてもらっちゃったね!来週の土日に行ってみるよ!
はい
紹介料。
「まいどあり~」
「もしも~し。おれだよ。」
「今から那覇で飲まない?臨時収入的なやつ?入っちゃってさー」
「おっけー、じゃあ松山のいつものお店でね~。」
「今日は飲むぞ~。」
・
・
・
翌朝・・・・・・・
すぅ〜・・・すぅ〜・・・・
ムクッ・・・・
あれ・・・・?
オマエハダレダ・・・・?
次回へ続く!(かも・・・・)
※本当のキジムナーは人からお金をとったり、那覇のいつものお店で遊んだりはしません。キジムナーは沖縄でも昔から伝えられている精霊のようなものなので、みなさんも探してみてくださいね。もしかしたらガジュマルの木の近くにいるかもしれません。