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県民の台所、農連市場が「のうれんプラザ」にリニューアル!沖縄の”食”を盛り上げる新名所グルメレポート!

kudaka

2017.12.06

みなさんこんにちは。泡盛じょーぐー(沖縄方言で「大好き」の意味)ライターのクダカです。

前回、「沖縄ステーキの魅力を調べる」と題して、美味しい取材(!)をさせていただいた私。そのうえ、たくさんの方に記事を読んでもらえ、感謝しかありません!ありがとうございました!

今度はライターらしいお仕事もさせてもらわなくっちゃね、ということで。この10月にオープンしたばかりの新しいスポット「のうれんプラザ」内をぐるりとして来ました。

「のうれんプラザってどこ?」
「のうれんプラザって何?」

と思ったあなた、最後まで要チェックです!

「のうれんプラザ」ってどこ?なに?

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突然ですが、みなさん、普段のお買い物はどこにお出かけですか??

移住地や引っ越し先を考える際、

近くにスーパーはあるか?
近くの学校はどんな様子なのか?

この2つを検討材料に入れる方も多いのではないでしょうか。「そこに行けば何でもそろう」スーパーマーケットや大型の商業施設は、生活圏にあってほしいですよね。

新しい商業施設「のうれんプラザ」ができた那覇市樋川(ひがわ)周辺は、そういう視点からもおすすめの生活エリア・移住スポットと言えそうです!

国道330号線から、やちむん造りの発祥として有名な壺屋(つぼや)の方面を目指して少し進むと、突如どどーんと大きな建物「のうれんプラザ」が現れます!

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看板ネコならぬ看板シーサーに迎えられ、正面玄関を入ると…

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できたてホヤホヤの建物内には、広々とした通路。その左右に「○○専門」の小売店や飲食店など、120もの店舗が並んでいます。

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1階だけでも、ひいふうみい……30ほど。八百屋さんや魚屋さん、肉屋さんなど、それぞれ専門性の高い店舗ばかりです。

「のうれんプラザ」の前身「農連市場」について調べてみた。

戦後の那覇で中心的な役割をして来たのが、国際通りと牧志第一公設市場周辺でした。その南に位置する樋川には、なんと1953(昭和28)年から農連市場があったのです。

農連市場とはその名の通り、農家が野菜や果物などを直接持ち込む市場のこと。野菜や果物以外に肉、魚やお総菜、雑貨を扱う店もあり、敷地面積約1,000坪の広さに120以上の売り場がひしめいていたほか、敷地外にはなりますが、周辺の乾物屋、花屋などを含めると250もの店があったそう。

nouren_40上の写真が2015年の農連市場。

しかし、この「県民の台所」といわれていた農連市場は、誰でも気軽に買い物できる安全な市場にするために木造の古い建物は解体されることが決まり、この姿はもうすぐ見られなくなるのです。そして、新しく「のうれんプラザ」を建設し、市場を更に盛り上げることになりました。

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「のうれんプラザ」を探検する前に、元の農連市場を訪れてみました。これから撤去作業が入るとのことで、ほとんどのお店が立ち退いた後で賑わっていた頃の様子は見られません。

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とはいえ、映画のロケ地としてよく使われたというノスタルジックな雰囲気は残っていて、いよいよ解体工事が始まってしまうのが少し惜しい気もしますね。

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ほとんどのお店が農連市場から「のうれんプラザ」に移ったようですが、中にはこのタイミングで商売をたたんでしまった店舗もあったようです。写真の店舗からのメッセージの「長い間」というのは本当に長い間だったのだと思います。60年間、おつかれさまでした!

「のうれんプラザ」の魅力に迫る!イチ推しの店舗をご紹介

農連市場の最大の特徴は、昔ながらの「相対(あいたい)売り」を基本にしていることでした。相対売りとは、売り手と買い手が話し合って取引の金額を決めること。直接、値段を交渉することで、お互いが納得いく価格で売り買いができます。

地元の住民はもちろん、飲食店が、旬のものや大量仕入れをしにやって来ることも多かったようです。戦後の闇市の時代から、県民の台所として親しまれていた理由がわかる気がします。

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「のうれんプラザ」になってからも、その売り方は変わっていません!新しい相対売りの売場では、さっそくあちこちでお客さんとのやり取りが行われていました。

その他にも気になる小売店がたくさんあったので、その中からいくつかピックアップして紹介します。

“フォトジェ肉”なBIGカツを食べたい「上原ミート 農連市場店」

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オシャレな雰囲気のお店があるぞ!?と、思わず足を止めてしまったのがこちら。老舗のお肉専門店「上原ミート」さん。沖縄料理に欠かせない豚肉を、あれやこれやの方法で提供してくれる、頼れるお肉屋さんです。

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まず目についたのはやっぱり、こちら。沖縄県民の大好物「テビチ」の材料、豚足。こうやって並んでいると迫力がありますよね!!ここから県内の各店舗に行き、美味しいテビチに変身するのですね(テビチ、大好きです…)。

真空パックになったソーセージやハムは、BBQの時に買って行くと人気者になれそう♪

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こちらは、ミミガー(豚の耳)のパック商品。
「ミミガーってどうやって食べたらいいの?」と良く聞かれますが、塩こしょうや七味を入れて少しピリッと炒めると、ご飯にぴったりの味を楽しめます。ピーナツバターと砂糖と味噌で和えた、伝統的なピーナツ和えも最高です!

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こちらは、お祝いの時に欠かせない!中身汁(豚の内蔵を煮込んだおすまし)用の中身です。
パッケージの「じょーとー(「高品質な」の意味)」のキャッチコピーに誘われて、ついつい買いたくなってしまいました。あぶないあぶない……。もうそろそろ来るお正月にはお腹一杯食べれるので、もう少し我慢します!

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店内には、お土産にぴったりなレトルトパック食材も多数並びます。よく見てみると、アヒージョやタコミートまでそろっていて、県外の方にも喜ばれそう!地元民なのに、思わず買い込んでしまいそうになりました(笑)。

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そろそろお腹が空いてきたな…

そんなクダカの目に飛び込んできたのが、こちらの惣菜コーナー!入ったときから良い香りがするとは思っていたのですが、見れば見るほど美味しそうです。

その中でもひと際目立つ、これ!長さ約30センチの巨大な肩ロースをサックリと揚げた「上原のBIGカツ」!

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顔の横に並べてみると、その大きさがよく分かりますね!

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とんかつ風の食感と味覚で人気のあの駄菓子への「オマージュ」として、精肉店が本物の肉でおなじみの味を再現するというこちらの商品(1枚500円)。

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サクッと揚がってて美味しいうえ、写真映えまでする!「のうれんプラザ」を訪れたら、これは必食です!

沖縄県産のイタリア野菜が手に入る!「Veggy Veggy」

素敵な女性たちがお買い物中の、オシャレな八百屋を発見!

県内では珍しい、イタリア野菜を専門に扱う「イタリア野菜の小さな八百屋 Veggy Veggy」さんです。

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このお店のすごい点は、県内の農家さんと提携して、“沖縄県産のイタリア野菜”を作ってもらっていること。

店頭の野菜を見ていると、私たちには馴染みが薄い種類もある感じでしたが、心配無用です!そういった野菜の傍には、栄養価や食べ方などの説明をしっかり添えてくれていて、つい「食べてみたい」と思ってしまう!商売上手ですな!

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秋と言えば、イモやフルーツ類がメインだと思っていましたが、バターナッツ、コールラビ、ビーツ、ブロッコリーなども旬なのだそう。あまり目にしたことがない、白と紫色のしま模様のナス「ゼブラナス」などもありましたが、ぜひ食べてみたいですね!

みなさんも旬のイタリア野菜を探しに、出かけてみてください。

「のうれんプラザ」の飲食店はどんな感じ?

「のうれんプラザ」には、飲食店もたくさん入っています!…とはいえ、現在工事の真っ最中で、12月オープンという所もあるようです。

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2階の飲食店街には、ステーキや沖縄そばなど、それぞれ個性的なお店がオープンを控えていました。楽しみっ!

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そして、営業中の飲食店が多い1階を歩いていると、北口付近で山羊汁を食べられる飲食店を発見!

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お昼から山羊汁が食べられるお店はなかなか珍しいかもしれません、さっそく店内へ..

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山羊は、お刺身で食べるか汁にして食べるのが沖縄流(山羊文化の詳しい事情が知りたい方は、こちらの記事がおすすめ!)。その中でも、山羊好きな人たちが愛してやまないのが山羊汁です!

山羊汁をクリアできたら、もうあなたも立派な沖縄県民!ちなみに、私は……食べられる時とギブアップする時があります。それくらいクセのあるお料理。

ではありますが、「小料理 四姉妹」のフーチバー(ヨモギ)たっぷりの山羊汁は、絶品でした!お肉も柔らかいし、しっかり煮込んでありますね。

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もちろん、山羊汁以外のメニューもあります。なぜかお昼に食べたくなってしまう沖縄そばは、薄いお出汁×細麺で、優しいお味でした♪

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前身の農連市場で有名だった「そうざいの店 仲尾次」さんは、現在まだ元の店舗で営業中でしたが、12月からは「のうれんプラザ」へ移動して営業を続けられるそうです!

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一時期「体調が優れない」と、お店をお休みされていて心配だったのですが、お元気そうなお母さんの顔が見られてホッとしました!名物の「テビチ」も、健在!最高に美味しかったです♪(今回もお腹いっぱいですいません・・・笑)

のうれんプラザはこれから新名所として盛り上がること間違いなし!

今回は、2017年10月にオープンしたばかりの「のうれんプラザ」内外のレポートをお届けしましたが、いかがでしたか?

周辺では目立って大きく立派な建物の中に、相対売りの売場や各専門店、飲食店などが多数入っていて、懐かしさと新しさがミックスされた沖縄の新旧が感じられる空間ができたな、という印象でした。これからも、さらに一層、地元の人たちや付近の飲食店さんの“食を支える場所”であり続けそうです。

120もの店舗では着々と工事が進められ、これからいよいよ本格始動!年末年始のお買い物にも、ぜひ出かけてみてくださいね。新しい観光スポットとしても、これから盛り上がりを見せていくこと間違いなし!の空間だと思います!

『のうれんプラザ』
住所:那覇市樋川2-3-1
TEL:098-834-7818(代表)
営業時間:店舗によって異なる
定休日:年中無休(ただし年末・旧盆は営業時間の変更の可能性あり)