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沖縄には”モアイ”という言葉がある。
このモアイではない。
正しくは「模合(もあい)」だ。
模合とは、毎月、決まったメンバーで飲み会を開き、その際に決まった金額のお金を集めて、その月の順番が回ってきたメンバーにお金をあげる。というもの。
わかりづらいだろう。
例えばこうだ。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんというメンバーで模合をするとする。
この月にお金をもらうのがAさんだ。
Bさん、Cさん、Dさん、Eさんはメンバー内で決められた金額(ここでは1万円とする)をAさんに渡す。
Aさんはこの月に合計4万円もらえるのだ。
そして次の月はBさんがもらう。
Aさん、Cさん、Dさん、EさんはBさんにそれぞれ1万円ずつ渡す。
Bさんは4万円をもらえるということになる。
これを毎月繰り返していくわけだ。
月に1万ずつ貯金をして、5ヶ月後に4万円が戻ってくるような感じ。
お金をもらうというのが目的ではなく、このメンバーで定期的に飲もうな。という口実なようなものでもあるわけ。
信頼できる関係であるから成り立つ。
信頼関係がないと・・・・
良い頃合いを見計らって、ブラックなモアイが高飛びするかもしれません・・・・
それでも何年、何十年と続いているモアイはたくさんあるようだ。
ああ、沖縄のゆいまーる文化、すばらしい。
(イラスト:イマニム ミツコ)