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沖縄はインスタ映えだけじゃない!インスタ妖怪が伝える、インスタ映えの裏にある沖縄の観光地の歴史や本当の姿

松田 和幸

2018.03.15

みなさん、こんにちは。キジムナーです。
遠くからすみません。

実はいま、人間の女性のみなさんに撮影されてるところなんですよ。
おかげさまで県内の認知度も徐々に上がっておりまして、撮影会なんかも開催していただいたり、日々忙しくさせてもらっています。

 

キジムナーとは
2000年ほど前から沖縄で生活をしている妖怪。当時の人間たちの生活に倣い、家族をもち漁業をする生活スタイルを営みつづけている。太く大きく育つがじゅまるが一番住みやすいと判断したので、がじゅまるを住みかとしている。魚の目玉が好きだと伝えられているが、最近はあまり生食はしない。魚は好き。極度の恥ずかしがり屋なので普段は人の目に見えない仕様にしているけれど、目に見えるようにもできる。そういう妖怪。肌が赤いのもそのせい。しかし肌の色は、自分の意志で変えることもできる。頭の草冠は人間で言うところのファッション。

 

さて、撮影といえば、最近の沖縄には「インスタ映えスポット」と呼ばれる撮影スポットが増えてきたらしいじゃないですか。

 

写真映えする景色だけを求めて、若者や観光客が集まっている・・・
そんな話をよく聞きます。

 

ぼくが2000年前から住んでいる沖縄が、観光地として求められるようになってきたのは嬉しく思うのですが、その一方で懸念していることもあります。

 

それは、沖縄各地で起こった出来事や、その場所や景色が作られた歴史といったその観光スポットの背景が、写真的な美しさの裏に隠されて消えてしまうこと。

 

そんな沖縄の歴史や背景を知ることなくが、写真を撮ったらお終いで、満足されてしまう観光地になってしまうこと。

やっぱり、沖縄は綺麗なだけじゃないというのは伝えていきたいなと思うんです。

 

ただ、まぁそういうのを皆が皆で求めているというわけではないじゃないですか。
若い人なんかは、インスタ映えする写真が撮れたら、それでいいのかなって。

 

しかし僕としては、そんな若い人たちにこそ伝えていきたい。

ということで・・・

 

僕自身もインスタ映えするように可愛くなってみました。

 

 

 

若い人たちは可愛いものが好きと言いますからね。

やっぱり、2000歳くらいの僕が若い人たちに親近感を持って話をしてもらうためには
若い人たちが好きなパステルピンク色の可愛い存在になる必要があると思ったんですよね。

 

どうです?
背景の羽と上手く重なって、パステルピンクな可愛い天使に見えてきませんか?

まあ、八つ墓村の”スケキヨ”が白からパステルピンク色に変化したような、若干のホラーさが出てしまっていますが・・・。

 

 

とはいえ確実にインスタ映えしているとは思います。
これは、ハマっちゃいますね。

 

というわけで今回は、沖縄の観光地で写真を撮る若い女性たちの写真に写りこみながら、その観光地の背景をみなさまにお届けしていきますよ。

 

1か所目:美ら海水族館近くの人気スポット『フクギ並木』

 


フクギ並木とは、沖縄県本部町の備瀬岬のそばにある人気の観光スポットです。

美しく並んだフクギと、そこに差す木漏れ日の綺麗さに心をときめかせながら、沖縄旅行の1ページを美しく飾れる場所となっています。
夫婦円満や幸せを呼ぶと言われている「夫婦福木」などパワースポットとしても知られています。

 

さて、では早速インスタ映えを狙う若い女性を探しましょうか。
ピンクが映えすぎて存在感が薄まってるので、ちゃんと視認してもらえるかが不安ですけど。

 

 

さっそく見つけたので写りこんできました。

どんどん行きましょう。

 

いいですねー。
存在感の強さが人気の理由です。

 

たそがれてる… #沖縄 #フクギ並木 #インスタ萎え #全身ピンクの人 #元気出して

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フクギ並木を抜けると海が広がります。
まさに撮影スポットですね。

フクギ並木のインスタ映え感は、ちゃんと伝わりましたでしょうか?
さて、肝心の本題に行きましょう。

 

【インスタ映えスポットの豆知識】 散歩道として有名なフクギ並木ですが、なんでこんなにも規則正しく並んでいるかご存知ですか? これは、かつて備瀬に集落があった頃、風や潮を防ぐ防風林として植えられたからなのです。 壁になるように植えられているわけなんです。 ここを歩いているとわかるんですけど、まっすぐ植えられているようで、実は多少ぐねぐね曲がった道になっています。 海から吹く風の力を、村に到達するまでに弱めるために、風がまっすぐ入ってこないようにしているんですね。 #沖縄 #フクギ並木 #インスタ映え #おきなわマグネット

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インスタ映えスポットの話は、やはりインスタグラムですべきだと思ったので、ぼくも自分のアカウントで投稿してみました。

書いた通り、フクギ並木というのは防風林として植えられたものなんですよ。
かつて備瀬には集落があったのですが、そこは三方を海に囲まれた村でした。
しかし潮や風が吹き付ける場所での生活は厳しかったので、フィリピンから輸入されたフクギが植えられました。

また、先ほどフクギ並木はパワースポットだと紹介しましたが、それはなぜだかご存知ですか?
これは、風水の考え方が元になっているのです。
風水的に林というものは、村を囲うと気がもれるのを防ぎ、悪い気が入るのも防ぐ役割をしてくれます。
すると林の内側には気が溜まり、人々に活力を与えてくれる場所になる、そういう意味で、パワースポットだと言われているんです。

 

沖縄にある集落の周囲をかこっている植林は、このどちらか、もしくはどちらの意味をもっています。
そしてその植林を行わせたのは、琉球王朝時代の風水師・蔡温(さいおん)という人です。

なんと、このおかたは、首里城の設計にも関わっているのです。

 

2か所目:景色を楽しむならここ『金城町の石畳』

 

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金城町の石畳とは、沖縄県那覇市の首里城近くにある石畳でできた坂道のことです。
沖縄の街並みを一望でき、景色の良さを活かしたカフェも多い、そんな場所です。

 

なにそのポーズ #沖縄 #首里 #金城町石畳道 #景観とは

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今回は妖怪の事情により、首里城から少し離れた場所でウロウロしていたのですが、
ここの「金城町石畳道」も沖縄県指定文化財に定められていて、城下町の風情が残っている貴重なスポットです。

ここの道は、もともとは琉球王朝時代に首里城から南部へ行く道として造られたそうです。
戦争で首里城と一緒に一部なくなり現在は300m鹿残っていませんが、道には琉球石灰岩を用い、あいかた積みという石の積み方をしていて、とてもいい雰囲気が今でも見ることができます。

 

 

3か所目:観光地の裏に消えた歴史がある場所『瀬長島』

 

沖縄の観光スポットとしての認知度が急上昇中なのが、瀬長島ですよね。
ウミカジテラス」ができてからは、那覇付近の新たな観光スポットとして観光客のみなさんにも人気のスポットです!

瀬長島にある「琉球温泉龍神の湯」や「ポジリポ(マーレ)」というレストランやバーには、僕もよく訪れます。

夜になるとまたさらにインスタ映えするスポットなので、今回は夜に行ってみました。

 

ウミカジテラスのライトアップが妖艶な雰囲気を出していませんか??

 

#沖縄 #ウミカジテラス #光に照らされる #全身ピンクの人 #謎 #なにこれ

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ウミカジテラスって、ほぼすべての壁が真っ白なんです。
そこに暖色の光が反射して、写真で撮ると大変インスタ映えするという場所。
瀬長島にはあまり電灯がないので、明るいのはウミカジテラスや瀬長島ホテルがあるこの周辺のみとなっています。

 

そんな瀬長島は、実はこんな土地なのです・・・。

 

【インスタ映えスポットの豆知識】 ウミカジテラスや瀬長島ホテルなどができ、最近急速に観光スポットとして発展している瀬長島。 みなさん、ここがたんなる島だと思っていませんか? 一見そうは見えませんが、実は歴史ある島なんです。 瀬長島には、かつて瀬長按司(せながあんじ)という人が治めていたグスク(集落)がありました。 20世紀前半には、40世帯ほどの人々が住んでいたほどです。 ですが終戦後、米軍の軍事施設が置かれることとなり、島民は本島への移住を余儀なくされました。 返還後、観光地としての再生を目指し、現在も工事が進められています。 #沖縄 #瀬長島 #ウミカジテラス #おきなわマグネット #キジムナー #歴史

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米軍が瀬長島を返還したのは、1951年に吹いたルース台風と呼ばれる大きな台風で多くの死傷者がでたからなんです。
こんな場所に軍事施設を構えてはいられないということで、別の場所に軍事拠点を移しました。

また瀬長島は、沖縄を創ったとされるアマミキヨという神様が、豊見城(とみぐすく)地域を作る際に降り立った場所とも言われています。

 

4か所目:日本人の先祖の元住居『ガンガラーの谷』

 

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ガンガラーの谷」は、沖縄の知見を得るための観光地として有名ですよね。
洞窟にある「ケイブカフェ」や「おきなわワールド」などと合わせて訪れる方も多いはず。
年間を通して観光客が多い場所です。
しかし若い人にとっては、知見を得るより写真を撮ることの方が重要だと思います。
まずは独断と偏見でそんな方々を探し、写真に映りつつ、ガイドさんが語られないことをお伝えしていこうかと思います。
ツアーでの楽しみを奪いたくないですからね!

 


ガンガラーの谷に入って最初に目を引くのは、視界を埋め尽くすほどの植物です。
本土にはない光景ですが、一般的な山と違う部分がありませんか?

生えている植物の種類はもちろん違うんですが、植物が生えている地面の傾斜も大きな違いなんですよ。

ここの壁、垂直になっているのがわかりますか?

ガンガラーの谷の壁面は、石灰岩という、過去にサンゴや生物の骨だったものが堆積してできた岩盤なんです。ここの植物は岩盤に根を張っているので、山のようにゆるやかな場所でなく、切り立った壁に根を生やすことができています。

では、岩に根を張ってどのように水を得ているのか気になりません?

実は石灰岩というのは、一般的な岩とは違ってスキマが多く、水が浸透しやすい性質をもっているので、岩盤に入り込んだ根から水分を吸収できるのです。またそうしたスキマがあるおかげで、植物も根を張りやすく、垂直な場所でも落ちることなく成長をしていられるんですね。

 

・・・というのを考えながら眺めているのが、写真に撮られたときぼくです。

 

さきほど言った石灰岩というのは、ここの部分の壁面や天井部分も作っています。

そして、この石灰岩というのは、水に溶けやすいという性質ももっているんです。
そのため天井部分の石灰岩が溶けて、崩落することもあるんですよ。

ちょうどこのガジュマルの根っこが下りているところも、天井の崩落が起こったところです。

写真のぼくは、何千年経っても変わらない自分の背丈と、数百年でこれほどの根を張るガジュマルを比べて植物の力強さと妖怪という存在の儚さを感じているところです。

 

 

 

 

 

これは、男性の神様とされる洞窟に続く川と女の子とぼくです。

さてさて、せっかくのインスタ映えスポットなのに萎えさせてしまうような小難しいことばかり言ってすみません。

だから最後は、こんな話を少しだけ。

 

これは過去に新聞でも取り上げられた話ですが、ガンガラーの谷から約1キロ離れた場所で「港川人」という昔の人間の化石が発掘されています。

 

ケイブカフェがあるこちらの洞窟からは、ガンガラーの谷で生活していた港川人よりも、もっと年代が古い人間の化石や2万3千年前の世界最古の釣り針が発掘されており、いま発掘調査の準備を進めているところなんだとか。
ガンガラーの谷周辺は、これからもっと、日本人のルーツについて明らかになっていく過程が楽しめる、そんな観光地なんですよ。

ちなみに今回、滅多に撮れない写真を撮らせていただいたので、それを載せて終わりにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

この光景がガンガラーの谷のどこにあるのか、ぜひ探してみてください。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

沖縄は単にキレイなだけじゃない、というのが伝わりましたら幸いです。

沖縄に来られる際は、その土地や歴史について調べてみると、より一層楽しい旅行になりますよ!というお話でした。

 

それでは。

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