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休日はサッカー観戦に行こう!沖縄のFC琉球ホームゲーム体験記〜チケットの選び方や「タピック県総ひやごんスタジアム」の楽しみ方〜

なかそねことみ

2019.12.29

こんにちは、ライターのことみです。皆様、休日はいかがお過ごしでしょうか。ショッピングモールでのお買い物、季節のイベントや話題のお店でランチ…と狭い沖縄、そろそろ休日の過ごし方がマンネリしていませんか…?

そんなあなたに向けて、休日におすすめしたい「FC琉球のホームゲーム観戦」についてご紹介します。サッカー経験ゼロ、ルールもよく知らない、ワールドカップも正直ほとんど興味がなかった。2019年、そんな私が初のサッカー観戦を体験し、月1回のペースで試合に通うようになりました。

この記事では、知識がなくてもサッカーは楽しい!と感じた実体験をもとに、その楽しさをシェアし、スムーズに試合を観戦できるスタジアムでの過ごし方をまとめています。

2020年以降のシーズンに、ぜひお役立てください。

沖縄のサッカーチーム、FC琉球とは?

FC琉球は、沖縄県沖縄市の「タピック県総ひやごんスタジアム(以下、ひやごんスタジアム)」をホームスタジアムにするサッカーチームです。2014年にJ3リーグに参加した後、2019年にはJ2リーグに昇格し、22チーム中14位の成績を収めています。

いざ、サッカー観戦!その前に

FC琉球のホームスタジアムである「ひやごんスタジアム」は、沖縄市の泡瀬運動公園内にある陸上競技場で、約1万人の観客を収容できます。Jリーグのシーズン中は、毎月試合が開催される舞台となり、数千人の観客がゲームに熱狂します。

サッカー観戦は、スタジアムに行って試合を見て終わりというものではなく、観戦を楽しめるかどうかは試合前後にもかかっています。まずは、試合をスムーズに楽しむための観戦前の流れについて、チケットの購入から席の選び方までをご紹介していきます。

まず、観戦チケットを買おう

FC琉球のチケットには、当日スタジアムで購入できる当日券のほか、お得な前売り券、シーズンパスが用意されています。座席の配置とチケットの価格、観戦スタイルに合わせたおすすめチケットは、次のとおりです。

(画像出典:FC琉球公式サイト

・S自由席(2,500円)
メインスタンド側の自由席です。チアリーディングや、ハーフタイム中のアトラクションはメインスタンドに向けて行われるため、試合の雰囲気を丸ごと味わいたい方におすすめのエリアです。S指定席、SS指定席はシーズンパス専用席なので、こちらで観戦したい場合は、前日までにシーズンパスを購入しておきましょう。

・Aホームセンター(1,500円)
初めての方におすすめのエリアです。「そもそもルールがよく分からないし…」という方、「応援?歌わないといけないの?」「1人で静かに観戦したい!」といった方も、安心してご自身のペースで試合を楽しむことができます。

・Aホームサイド(1,200円)
FC琉球の応援団「琉球グラナス」のメンバーと試合を熱く応援するなら、このエリアがおすすめです。太鼓の音に合わせて、ベンガラ色の応援旗がたなびく様子は圧巻!タオルを振りながら、「チャント」とよばれる歌で選手を応援します。サポーターの一体感を味わえる、参加型の席といえます。

・Aビジター(2,000円)
アウェーチームのサポーターであるビジター向けのエリア。隣合うホームチームのサポーター席とは柵で仕切られているので、各チームのサポーターが混ざることはありません。

価格引用元:FC琉球公式サイト「チケット購入ガイド(2019年12月13日現在)

当日券を購入できるチケット売り場は、スタジアムの正面向かって右側です。スタッフに席の種類を伝え、料金を支払います。

当日券よりも500円お得な前売り券は、FC琉球の公式サイトのほか、全国のファミリーマート、ローソン、セブンイレブンなどのコンビニや、チケットぴあの窓口で購入できます。

スタジアムでは時間に余裕を持って過ごせるよう、私はいつも試合の前々日ごろ、近所のファミリーマートでチケットを購入しています。

お得なチケットのご紹介

FC琉球の試合は、つい隣の人とハイタッチしたくなるスタジアムの一体感と、歓声を上げて楽しむお祭りのような非日常空間に、一度観戦したら「もう一度行きたいな」とハマってしまうこと請け合いです。

ホームゲームを余すところなく観戦したい!という方におすすめなのが、お得なシーズンパスのご購入。2020年のシーズンパスの価格は以下の通りで、10回以上観戦すれば元を取れる計算になります。

シーズンパス(年間パス)
・Aホームサイド (15,000円)
・Aホームセンター(20,000円)
・S自由席(30,000円)
・S指定席(40,000円)
・SS指定席(60,000円)

価格引用元:FC RYUKYU OFFICIAL ONLINE SHOP「シーズンパス(2019.12.13現在)

Jリーグの試合は、年間に全てのチームと2回ずつ試合を行う総当たり戦。各チームとの2試合が「ホームで1回、アウェーで1回」の内訳で開催されます。

J2リーグには22のクラブチームが参加しているため、年間の総試合数は1チームあたり42試合。ひやごんスタジアムで開催されるFC琉球のホームゲームは、その半分の21試合です。

2月のシーズン開幕から11月の閉幕まで10ヶ月かけ、月に2試合ずつ楽しめると考えると、シーズンパスのAホームサイド (15,000円)を購入した場合、1ヶ月あたりのお値段は1,500円。お得なお値段といえますね。

また、小学校1年生から6年生までのお子さんは、小学生を対象としたチケット「夢パス」を利用すれば、FC琉球のホームゲームをすべて無料で観戦できます。

琉球FCの公式サイトから申込書をダウンロードして、ひやごんスタジアムの「夢パスコーナー」で手続きを行うと、申し込んだその日から使用することができる「夢パス」が交付されます。夢パスで観戦できる席はAサポーターシートのみ。大人の方が合わせてシーズンパスを購入される場合は、お席の種類に注意が必要です。

ひやごんスタジアムを楽しもう

チケットを確保したら、試合前の腹ごしらえを。スタジアム内では飲食が可能となっており、スタジアムグルメ、略して「スタグル」と呼ばれる屋台を巡るのも、試合の楽しみ方の一つです。

屋台はスタジアム正面に設営されており、「ポップコーン」「フライドポテト」「唐揚げ」などのスナックから、お弁当や丼などの食事までが並びます。

濃厚な牛乳を使った「EM牧場牛乳アイス」を片手に、スタジアム周辺を気軽に歩き回れば気分はすっかり休日。

私の一推しは、なんといってもこちらの「あぐー丼」です。

熱い試合をがっつり応援するならスタミナが必須!ということで、試合前に必ず食べるのが「あぐー丼(小)」。「小」といっても女性の片手にはおさまらない大きさで、ボリュームは大満足級。

とろとろの卵を甘辛いタレのき効いたお肉に絡めて、白米といただく瞬間は幸せそのものです。

スタジアムの外には、グルメの他にも、ユニフォームやタオル、ポンチョなどの公式グッズを取り扱うテントが設置されています。

深い赤紫色は「ベンガラ」と呼ばれる色で、FC琉球のチームカラー。大人向け、キッズ向けの商品も充実しており、サポーター席を盛り上げるアイテムは、こちらで買い揃えて試合に向かいたいところです。

スタジアム周辺を楽しんだら、いざ、観客席へ!

スタジアム周辺を楽しんだあとは、いよいよ観客席に移動します。メインシート側のS席、バックスタンド側のA席では、席までのルートが違うので道順を確認しておきましょう。

席への入り口はどこにあるの?

メインシート側のS席入り口は、スタジアム正面にあります。入り口のスタッフにチケットを渡して入場しましょう。飲食物の持ち込みは可能ですが、ベビーカーや大型のクーラーボックスは持ち込むことができません。

バックスタンド側のA席入り口は、スタジアムの裏側。スタジアムの外周を時計回りに移動して、入り口を目指します。その間は、ゆっくり歩いて5分程度かかるため、試合前にバタバタしないよう、時間に余裕を持って移動しましょう。

テントの左側がメインの入り口、右側が再入場用の入り口です。左側の列に並び、スタッフにチケットを渡して入場します。

エリア別・おすすめの観戦スタイル

A席はすべて自由席になっています。入り口のテントでチケットの半券を受け取ったあとは、観戦スタイルに合わせた席に座りましょう。ピッチに向かって右側が、ホーム応援席です。

入口からまっすぐ進むと、まず目に入るのがベンガラ色のユニフォームで揃えたサポーターのいるエリアです。

こちらには、主にFC琉球の応援団である「琉球グラナス」のメンバーが集まり、試合中は選手にひときわ熱い声援を送るエリアです。ゲームの熱狂を味わいたい方には、こちらのエリアでの観戦がおすすめ。タオルを振り、声を出して応援しましょう。

ベンガラ色のエリアを離れると、サポーター席は比較的静かになります。私のいち観客としての印象ですが、このエリアでは、かぶりつきでピッチの動きを観察したい人は席の下段、ゲームをじっくり俯瞰したい方は、席の上段に座り、飲み物を片手にゆっくり過ごす方が多いようです。

なお、席の前後には背もたれや手すりがないため、小さいお子さんの移動には注意が必要。ヒールの高い靴や、丈の短いスカートなどは避けた方が快適に過ごせます。

試合開始!サポーター席ではどう過ごす?

サッカーのルールはいまだに理解しきれていませんが、試合の楽しみ方にルールはありません。

好きな選手やボールの動きを眺めたり、大きな声を出して、ゲームの内容に思いきりリアクションする。応援しながらチームの一体感を味わうなど、普段の生活では使わない感情の筋肉を思いきり動かせるのが、サッカー観戦の大きな魅力のひとつです。

試合中は、チャントのリズムに乗って応援

声を出して応援するのは、スタジアムの一体感、試合の盛り上がりを最もダイレクトに味わえる楽しみ方です。FC琉球の応援団である琉球グラナスの先導に合わせて、「チャント」と呼ばれる応援歌や、手拍子などで試合を盛り上げます。

歌詞や手を叩くタイミングが分からなくても大丈夫。

歌詞カードがスタジアム内に設置してありますし、歌はシンプル。すぐに参加できるようになります。もちろん、大声を出さずに、試合をのんびり眺めるのも楽しみ方のひとつ。楽しさを感じる方法は人それぞれです。

ハーフタイムは、特製ドリンクで乾杯!

スタジアム内にはドリンクスタンドがあり、ビールやハイボールなどのアルコール類のほか、チームカラーであるベンガラをモチーフにしたベンガラドリンク(写真右)などを提供しています。

ハーフタイム中、ドリンクスタンドは混むことが多いので、試合開始前や試合中など、人の波を外すとスムーズな購入が可能です。

試合中、スタジアムの出入りはいつでも自由です。

スタグルをもう一度味わいたい、おつまみが必要という場合は、チケットを持って再入場の手続きをしてもらいましょう。スタジアムを出る際にチケットを渡すと、係の人に印を押してもらえるので、再入場する際に印の確認を受けます。

トイレはドリンクスタンドに向かう途中にあり、新しく広々としています。

ハーフタイムを終えると、いよいよ試合も大詰めの後半戦。汗を流す選手を最後まで応援しきったあとの心地よい疲労感と、「また次も頑張ろう!」という希望が湧いてくる感覚は、病みつきになること間違いありません。

ひやごんスタジアムまでのアクセス

最後に、アクセスについてご紹介します。ひやごんスタジアムまでは、自家用車で訪れるほか、公共交通機関でも快適に移動することが可能です。

※いずれも、記事執筆時の2019年12月13日現在の情報になります。来場の際は、FC琉球の公式サイトにて最新の情報をご確認ください。

交通渋滞を避けたい・お酒を楽しみたい方は公共交通機関を

往復の運転を気にせず、お酒片手に観戦したい!渋滞を避けて快適に移動したいときには、路線バスや無料のシャトルバスが利用できます。帰路は、最終バスに乗り遅れないようご注意ください。

那覇市内からひやごんスタジアムへ向かう際は、30系統「泡瀬東線」、52系統「与勝線」に乗車のうえ、バス停「総合運動公園北口」にて下車します。那覇バスターミナルからの所要時間は約80分。バス停を降りると、徒歩およそ10分でスタジアムに到着します。

そのほかにも、イオンモール沖縄ライカム、イオン具志川店などからひやごんスタジアムへ臨時のシャトルバスが運行しています。シャトルバスについての詳細は、FC琉球の公式サイトをご確認ください。

マイカー派には、駐車場予約サービス「akippa」の利用がおすすめ

FC琉球サポーターに聞いたところ、グループで観戦する際には、移動に自家用車を利用する方が多いようでした。その際の便利ツールとして教えてもらったのが、akippa(アキッパ)という駐車場の予約サービスです。

近隣の駐車場を事前に予約し、1回500円程度で利用することができるサービス。予約することで「せっかく来たのに駐車場がなかった…」という悲しい事態が発生しません。

akippaの利用にはユーザー登録と事前予約が必要です。駐車場を選び、車種やナンバーを登録する予約作業は、スマートフォンから5分程度で完了します。観戦が決まったら、ぜひ一度利用してみてください。

詳しくは、琉球FCの公式サイトをご確認ください。

サッカーの試合って何が面白いの?という質問には、「よく分からないけど楽しいから、今度一緒に行こうよ」とお答えしていきたいです。

とはいえ、これまで体験したことのない競技において、試合を観に行くまでのハードルは高く、また、何が楽しいか分からない場所に誘われても、動き出す腰は重くなってしまうものです。

しかし、スタジアムでの大歓声と、緑の芝が広がるピッチを走り回る選手の姿、そしてスタジアムに舞うベンガラ色の応援旗を目の当たりにすれば、きっと心が沸き立つはず。

今回は、週末をもっと楽しみたいと思っている方のご参考になればと、観戦の前後の流れを中心に、スタジアムの楽しみ方、過ごし方をご紹介させていただきました。

この記事が少しでも、読んでくださったあなたの、初めてのFC琉球の試合観戦のお役に立つと幸いです。来シーズンは、ぜひひやごんスタジアムでお会いしましょう。 

(撮影/蓮池ヒロ