駆使する道具はスパナからパソコンまで。高級外車整備士さんの横顔に迫る!~一緒に昼寝もしました~モトーレン沖縄
2020.01.15
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沖縄県浦添市にある、外国車ブランド「BMW」「MINI」の正規ディーラー「モトーレン沖縄株式会社」(以下:モトーレン沖縄)。販売だけでなく自社整備工場も完備しており、沖縄中のBMWとMINIがこちらに集まっては生まれ変わっていきます。
今回は、どんな方々が県内の外国車を支えているのかを、実際に整備の現場を見せてもらったり、休憩時間に一緒に昼寝したりして覗いてきました。スパナを持った男たちの横顔に迫ります!
自動車整備士のお仕事
子どものころ、ミニ四駆にドはまりした人も多くいるでしょう。ボディを外してギアにグリスを挿して、電池を充電満タンにしてみたり、タイヤを変えてみたり。走らさなくても乗らなくても、いじっているだけで楽しい不思議な存在でした。
そんな「車をイジる魅力」を強く感じ、ついには本物の車に手を加える整備士さん。
みなさん、ここで想像してほしいのです。
例えばですよ、世の中から自動車整備のスペシャリストがいなくなったとしたらどうなるでしょうか。時に100km/hを超える速度を出す車が、いつか突然壊れるかもしれません。思わぬ事故が多発するかもしれません。
そんな危険性をプロの目から事前にメンテナンスし、直接的に「命を守る仕事」をしているのが、自動車整備士さんなのです。
「早く確実に」がモットー!フレッシュ若手の石川さん
ちょうど1年に1回の定期点検に着手していたのは、入社5年目の石川琢也さん(25)。見慣れているはずのBMWでも「やっぱり高級感ありますよね」と、オイルや冷却水などの消耗品をチェックしながら話します。心がけていることを尋ねると「早く、確実な作業です。」とのこと。
もともと、小さい時からお父さんの乗るバイクで一緒にやんばるをツーリングしていた思い出もあり、車やバイクには自然に興味があったといいます。
石川さんは幼少期の思い出を心に抱いたまま、自然と車好きに。高校卒業後は整備士の専門学校に入学し、知識や技術を蓄えていきました。
一つ一つの仕事を真剣な表情で丁寧に進めていく様子は、まるで自分と同じ「車が好きな誰か」の喜んだ顔を想像しているかのようです。
工具ボックスの中、とってもキレイですね。
几帳面なんですよ。A型なんで笑
このふきんは、車の油汚れとか拭くのに使うんですか?
あ、これはただ、自分の汗を拭くためのタオルです。
このペットボトルに入ってるのは、なにか、オイルとか洗剤とかですか?
お茶です。
お茶!
他の誰かと飲み物を取り違えないように、わざとラベルと外しています。ここにも石川さんの几帳面な性格が出てしまっていました。
一つ一つの部品や動作の確実な整備が、快適な運転を提供するだけではなく事故もしっかり防いでいます。なるほど、几帳面な石川さんに整備してもらうと安心感がありますね。
MINIとは「腐れ縁」のベテラン整備士 大城さん
「はじめまして、大城です。」と渡された名刺には「サービス課長代理」。大城年貴さん(50)は、整備部門のリーダーです。外国車整備歴は30年近く。モトーレン沖縄でBMWの整備に携わる前は、フランスの自動車メーカー・プジョーの整備を専門にしていました。
大城さんには、こだわりがあります。それは、良い工具を使うこと。
アメリカのスナップオンっていうメーカーのなんだけどさ。整備士だったらみんな知ってるメーカーだよ。CMか何かで言ってる『一流の男は一流のものを使う』じゃないけどさ。とにかく絶対曲がらないわけ。でも、全部スナップオン使ってるわけじゃないから、自分はまだまだ二流だね!
小学校の時、ちょうどスーパーカーブームが大城さんを直撃しました。「大人になって車に乗るなら、こんな車に乗りたい」と思った当時の大城少年は、その思いを抱き続けて車好きに。高校は自動車科を卒業して、そのまま整備士の道に進みました。
この日整備していたのはMINIの車でした。ご自身もMINIに乗っています。
MINIはもう、好き嫌いじゃなくて、腐れ縁だね。沖縄で一番MINI触っている自信がありますよ。
MINIの整備をする魅力を聞いてみました。
MINIはなんか、不具合があっても許せるんだよね。電球切れたとしても『また切れちゃったかー、ハハハー』って許せる。これが超高級車だったら一つ一つのことに完璧を求めてしまうさ。最近のMINIは壊れなくなって寂しいぐらいだよ。僕にクラシックMINI語らせたら3日間では終わらないよ。
と、我が子を語るかのようです。
お孫さんと散歩するのが休日の楽しみ。お子さんは5人もいる子だくさんパパです。上は24歳で、下は小6の4女1男。
かれこれ20年ぐらいは家の中でピアニカ鳴ってる。
おきマグJOBは、頑張るパパを応援します!!
パソコンも使う新時代整備!趣味は史跡巡り當銘さん
ハイブリッド車の電気系統を診断していたのは當銘義さん(44)。優しくて頼りがいのあるお兄さんといった雰囲気が魅力的です。
2000万円クラスの車が並んでますからね。その辺の家より高いので、仕事では毎回緊張しますよ。昔からBMWが好きなんです。いつから好きなのか分からないぐらい。
時代の移り変わりと共に、ガソリン車だけでなくハイブリッド車などの新世代の車が続々と普及しており、整備の世界も常に進歩しています。車そのものもオンラインで使用する機能があるので、こちらの整備工場はなんとWiFi完備。車に小さなパソコンをつなげて作業をすることだってあります。
エラーの原因が分からないことがあるので、一つ一つ見ていくんですよ。例えばクーラーだったら、急に空気が流れるという状況を作らないと不備に気付けない箇所もあって。そういう、発見が難しい原因を突き止めた時には『ここだったのか!』と達成感が強いです。
30歳を過ぎたあたりから史跡巡りが好きだという當銘さん。中でもお気に入りは南城市の糸数城跡です。
そもそも石組みが好きで。糸数城跡のは、世代の違う石が組まれてるんですよ。何回見ても飽きないので、近くを通った時にはついつい寄っちゃいますね。なんか気になって。
壮大で知的な趣味、素敵ですね。
いや、でも他のメンバーと全然話が合わないです笑
好きなことには一直線。趣味も仕事も突き詰める當銘さんは今日も輝いています。
休憩時間にコツコツ続けている野望とは!
せっかくなんで、お昼休みは一緒に休憩室で昼食を。モトーレン沖縄さんの整備メンバーの仲間にいれてもらった気分です。
細かい作業が要求される整備士さんは、身も心も集中力を使います。なので、休憩時間にはしっかりと昼寝を取ります。畳間で少年ジャンプを枕にして眠る男の空間。なんだか無性にリラックスできます。
これ、なんですか?
近くのスーパー・かねひでで買った弁当についてる輪ゴム集めて、みんなでボールにしてます。
最終的にはどのぐらいの大きさが目標ですか?
バレーボールぐらいの大きさにしたいね。そして、かねひでに返す。
夢ありますね!
そんな野望を抱く大城さんは「ヘビースモーカー」と書かれた灰皿を前に、メビウスの10mgを吸いながら言います。
整備士は年中足りないぐらいですよ。もう予約もパンパンです。整備士が増えたら工場増やしたいです。
みなさんも是非、こんな素敵なみなさんと高級外車の整備、やってみませんか?もしかしたら、あなたのおかげで工場も増えるかも!?
それでは、今日は私も一緒に昼寝タイム!おやすみなさい!
<取材・文:長濱良起/撮影:前原利弘>
求人情報
会社名 | モトーレン沖縄 株式会社 |
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雇用形態 | 派遣社員(直接雇用も可) |
募集職種 | テクニシャン |
仕事内容 | BMW車両の点検、整備、修理全般 (MINIも同じディーラーの為、MINIの車両も同様に整備します。) |
勤務時間 | 9:00 ~18:00 |
休日 | 週休2日制 ★毎週水曜定休日 (月8~9日程度※今年度 年間102日) |
給与形態 | 一般派遣:時給(950円~)/直接雇用:月給(月給147,500円~+諸手当) ※年齢、経験、能力を考慮の上、優遇します。 |
給与 | ◇昇給/年1回(4月)◇賞与/年2回(8月・12月)※今年度実績3.5ヵ月分 |
福利厚生・他 | 雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金あり(直接雇用の場合、退職金制度など多数あり) |
応募資格 | 普通自動車運転免許 自動車整備経験者(国産車の整備経験だけでもOKです♪) |