青い海、広い空、風にそよぐ緑・・・時間を忘れて何時間でも見ていられそうな絶景中、ちょっと遅い夏休み中を満喫中！

・・・ではなく、今回は久米島の沖縄ヤクルトでヤクルトレディになるべくやって参りました！（久米島にもヤクルトレディいるのか！）

ちなみにここは久米島ヤクルトレディおすすめの休憩スポット。こんな自然の中で働けるなんて羨ましい・・しかも、この土地で働くヤクルトレディは “島の人との交流がメインで営業感０（ゼロ）とのこと！” ヤクルトレディって一軒一軒、お家を廻って一本でも多くのヤクルトを売らなきゃいけないのかなぁと勝手に思っていたのですが、それが本当なら島の人と仲良くなりたい移住者の方にぴったりなお仕事では？！半信半疑な気持ちを抱えつつ、久米島営業所にお邪魔しました〜！

ヤクルトレディの1日はやっぱりヤクルトから！営業所を元気よく出発！

兼城港からほど近い場所にある久米島営業所にやってきました。今回は本島のヤクルトでも働いていたというベテラン、新川利江子（あらいりえこ）さんに密着しながらヤクルトレディの真実をお聞きします！（やっぱりノルマあるんでしょ？）

私もちゃっかりヤクルトレディの制服を借りてお着替え♪

ちなみに、ヤクルトのCMでこの制服を着ているまゆゆ（元AKB渡辺麻友さん）が可愛いので一見の価値ありですよ（ポーズはまゆゆに寄せました、すみません）

8:35　営業所に到着。朝礼をして、お届け準備を始めます。

1週間分のジョアを袋詰めする作業。久米島では毎週、1週間分の量をお届けしているそう。給食に出てくるとテンションあがったな〜（ジョアの思い出）

 

保冷バッグの中はこのようなラインナップ。いつも頼まれるもの、おすすめの商品などがそれぞれ1週間分パック包装されています。

9:00 お届け先へ出発！

ヤクルトレディは自転車のイメージがあったのですが、ここ久米島は起伏が多く一軒一軒が離れているエリアもあるので車かバイクで配達しているそうです。

一軒目に向かう車内で久米島についてのお話を伺いました。

品切れで怒る人を高校生の時のコンビニバイトで山ほど見てきたのですが（泣）、久米島ではそんなことなさそうです・・！“とにかくあったかい”という言葉で緊張もほぐれたところで1軒目に到着！

 まるで家族？恩人？大歓迎されるヤクルトレディ

9:15　1軒目のお届け先に到着。 

「今日はたくさん人がいるね〜！」と満面の笑顔で迎えてくれたハツさん。この笑顔を見ただけで歓迎してくれているのが伝わりますね！すでにあったかいポイント100！

ということでお邪魔させていただくことに。

 

ハツさんの、新川さんを見つめる表情が愛に溢れていて、新川さんの実家に来たかのような錯覚に。あったかいとは聞いていたけど、想像以上でじーんとしちゃいました。

9:30　2軒目のお届け先に到着

 

思いがけず2軒目のお宅の前に可愛い子ヤギが・・！ついつい餌をあげてしまいましたがここは沖縄。この子たちも大きくなったらヤギ汁に・・・。

豪快に扉を開けて出迎えてくれたヨシさん。しっかりと立って健脚そうに見えますが、過去にはちょっとした事件があったそう。

感動秘話の合間にも健康情報をしっかり伝える新川さん、さすがです！！

お互いがお互いを想いあっている・・・顧客と販売員っていうよりも本当に家族を見ているみたいで衝撃です・・。一人暮らしのお年寄りにとっては新川さんの存在がすごく大きな支えになっているのを感じます。 

9:50 3軒目のお宅に到着

お庭で何やらゆんたくしている楽しそうなお姉様たちのところにお邪魔〜！

こちらの仲村家では毎日集まってティータイムをしているそう。（いいなぁ）

あれよあれよと真ん中に座らされる新川さん（いつもは時間がないので座らないのですが今日は特別）。どう見ても女子会です（笑）

仲村さん「新川さんも新商品を紹介しながらゆんたくに毎回入ってくれるから楽しいね。ヤクルトは1日3本朝昼晩飲んでるから、なくなったら困るし、うちのおばさんなんて余命宣告されて死にそうだったのにヤクルト飲んで生き返ったからね！（笑）あっ新川さんこれ食べて〜！」

ヤクルト飲んで生き返るというパワーワードもすごいですが、とにかくお姉様たち元気すぎて圧倒されっぱなしです・・（笑）

この席に座ったら最後、お漬物（絶品でした）やお菓子などのおもてなし攻撃が続く続く！

お庭でとれたというバタフライピーのお茶。ちょっと優雅すぎませんか？！これ東京で買うとすごく高いんですよ・・・ちなみにすでに新川さん用のお土産が用意されている準備万端っぷり。

「久米島は昔からのんびりしてて、海も綺麗で空気も美味しいし、作物がとれたらみんなにおすそわけしたり、思いやりが強いわけよ。イチャリバチョーデー（一度会ったら皆兄弟）の精神だから、移住者もウェルカムで住みやすいはずよ。とにかくおしゃべりするのが元気の秘訣ね！」とみなさん教えてくれました。

本当にみんないい笑顔！海が見えるお庭で女子会、羨ましすぎる！（私もいつか・・）ごちそうさまでした〜！

1日に25軒ほど、多いと40軒廻るという久米島ヤクルトレディ。このペースでゆんたくしていると間に合わないので（笑）新川さんとは一旦別れて、バイクで散策することに！新川さん、いってらっしゃーい！

 久米島ヤクルトレディは絶景が職場？！

昔ながらの集落が残る久米島。瓦屋根にシーサー、鮮やかな緑のフクギ並木、石畳にハイビスカス。沖縄移住前に憧れた景色が角を曲がると突然現れます。

沖縄離島でも発展と共に失われつつある沖縄の現風景。どこか懐かしく、あたたかく、落ち着く情景ですね。この景色はいつまでも変わらないでほしいな・・・。

都会的な雰囲気が好きな人には合わないかもしれないけど、島の人たちと同じようにのんびり、だけど着実に時を重ねてきたこの風景。「いいなぁ・・」と思わず心の声が。

サトウキビ畑を背にヤクルトの在庫確認をしてイメージトレーニング中（笑）

せっかくなので海にも行ってみましょう！

うわぁーーー！！気持ちいいー！（奥武島にかかる橋からの絶景）

新川さんも疲れた時に海を見てリセットするって言っていましたが、眺めているだけでパワーチャージできるの何でだろう？！吸い込まれそうな久米島ブルー、このまま飛び込みたい！（だめです）

亀の甲羅のような不思議な岩は畳石と言って、久米島の人気スポットです。満潮時には見られないので行くなら是非、干潮時に！
って観光記事の取材だっけ・・？と途中からわからなくなるほど久米島のロケーションが最強・・。

ノルマはないの？ヤクルトレディの本音に迫る！

15:00 営業所に到着。今日のお届け結果の確認と明日の商品を準備。

汗だくで戻ってきた新川さん（お疲れ様でした！）疲れているはずなのにこんなに笑顔。密着させてもらって、すごくやりがいのあるお仕事で、島の人からも必要とされていることは十分わかったのですが、全然マイナスポイントが見つからない！（いいじゃん）これは罠がありそうです・・！用心深い性格なのでもっと聞き出すために新川さんともう一人のヤクルトレディ安里さんを港に呼び出し！（お疲れのところすみません）

ヤクルトレディの闇を暴くぞ〜！と思ってやってきたのに全く闇を感じない二人（仲良しレディ・・） 

なぜヤクルトレディになったの？

まさかの先輩後輩！納得の一体感です（笑）

久米島と本島のヤクルトレディの違いは？

 

たしかに色々おすそわけがありましたね〜！（笑）

ヤクルトレディの好きなところ、大変なところは？

 

夏場になると紫外線も強いし、体力勝負なんですね。でもお客さんが自分を待ってるって思うと頑張れちゃうの、わかるなぁ・・。

ぶっちゃけ歩合制と聞いたのですがノルマとか厳しくないの？

目標達成できないとペナルティとかあるわけじゃないんですね？！毎月自分で目標を立てられるからスケジュール調整もしやすい・・。なんて働きやすい環境なの・・。

新規開拓に行くのって不安じゃない？人見知りでも大丈夫？

 

新川さんが人見知りだったなんて意外！新規のお宅に営業に行って冷たくあしらわれたらメンタルにダメージが・・と思っていたけど、久米島ではそんな心配もなさそう。すごい、島全部があったかい・・。

どんな人が向いている？ 

お二人：おしゃべり好きで好奇心旺盛で体力がある人！！

体力つけて出直してきます・・！（でもおしゃべり大好き）

最後にお二人のお気に入りスポットを教えてください！

 

というわけで、冒頭で紹介した絶景スポットはヤクルトレディ新川さんの息抜きスポットでした！

山頂にある公園で、東洋一美しいビーチと称されるはての浜までもが見渡せます。朝日も夕日も素晴らしいんだろうな。いつまでも見ていられる景色とはこのことか・・。

久米島の景色の中でいただくヤクルト、お客さんたちの笑顔も思い出され、忘れられない味になりました。みんなが毎日欠かさずに飲むのがわかる安心の味！

1日体験してみて・・・

ヤクルトレディの仕事と聞いて私が勝手に心配していたのが「ノルマ」と「門前払い」の2つだったのですが・・（笑）実際にお仕事に同行してみると、その心配も吹き飛ばすくらいあたたかいお客さんとヤクルトレディのみなさんの笑顔でした！

お客さんもヤクルトは日課になっていてそれも楽しみではあるんだけど、ヤクルトを待っているというよりヤクルトレディを心待ちにしていて。自分が誰かのそんな存在になれたら嬉しいし、だから暑くてもきつくても頑張れるんだろうな・・・。

ヤクルトレディは商品よりももっと大切なものを届けているんでしょうね。あー私、沖縄移住前にこちらにお邪魔していたら確実に久米島のヤクルトレディになっていましたね！（採用されるか不安ですが）それくらい、ぐっとくるものがあるお仕事でした・・！

その人のライフスタイルに合わせた働き方も一緒に考えてくれるそうなので、まずは話を聞きにきて！とのことでした。不安に思っていることは何でも聞いてみてくださいね♪

ちなみに那覇に戻ってからお仕事中のヤクルトレディを見かけると心の中で「お疲れ様です！！」って声をかけちゃうくらいにはヤクルトレディの魅力にはまっちゃっています（笑）久米島移住・・・ありだな！！

＜取材・文：鈴木サラサ／撮影：中嶋環＞