ヤクルトレディが「委託業務」で運営されているって知っていましたか？

僕は小さな頃から、おばちゃんの家へ明るく元気にヤクルトをお届けしてくれる姿をよく見かけていましたが、パートやアルバイトとして働いているものだと、なぜか勝手に思い込んでいました。

委託業務なんて聞くと、パートやアルバイトよりちょっと大変そうな気がしませんか？でも、僕の知るヤクルトレディさんはすごく楽しそうに働いていた覚えも。

実はその裏側には、誰もが明るく元気にヤクルトをお届けできるようにヤクルトレディさんを全力でサポートする研修制度があるのだとか！
あの素敵なヤクルトレディさんがどのように育成されているのか、充実度の高さが評判の研修へ潜入していきます！

研修の様子をお届けする前に、委託業務について簡単にご説明。

「委託業務」というのは、パートやアルバイトのように時給でお給料が決まるのではなく、それぞれが請け負っているお客様の数や売り上げに合わせてお金をもらえるシステムとなっています。

個人事業主になりますので、もちろん頑張れば頑張るほどお給料が増えるのでやりがいにつながりますし、自分で業務を調整して時間に融通がつけられるというのも大きな魅力。

とはいえ、これを読んでくださっている方のほとんどは企業や事業者に雇ってもらいながら働いていて、「いきなり委託業務を任されても、さすがに不安…」という方も多いはず。

ヤクルトレディになるまでにきちんと仕事を教えてくれるのか、給与や時間帯など働き方への不安がきちんと解消される研修なのか、しっかりと確認していきましょう。

本社で行われる新人研修に潜入取材！！

やって来たのは、宜野湾市にある沖縄ヤクルト株式会社の本社ビル。

この日は、9日間にも及ぶ「新人ヤクルトレディ研修」の最終日なのだそう。長い研修の最終日ともなれば、研修の充実度が見て分かるはず！ということで、さっそく研修を覗きに行きましょう。

研修が行われている会場に行くと、この日は3人の新人ヤクルトレディさんが受講されていました。

研修も最終日ということで、ディズニーランドのケースから学ぶホスピタリティというハイレベルな講義。

ディズニーランドの状況に合わせた柔軟かつ的確な接客を例として、お客さまの健康や生活に深く関わるヤクルトレディとしてどのような対応をすべきか、ということを分かりやすく解説しておりました。

まずは日々の丁寧な接客を当たり前のように行うこと、そして会話の中からお客さまの変化に気づき、それをヒントにお客さまが求めている以上のサービスを提供するという３つの段階を分けて考えるのだそう。

接客や営業に関わる全てのお仕事に通ずる、基礎的でありながら難易度の高いスキルだと思います。ライターの僕も日頃のお仕事について考えさせられます。

講義で教わるスキルは、業務の基礎的なことを新人研修で学びますが、同時に半年や1年後のヤクルトレディ像とそのために必要な心構えを教えてもらえるので、長期的な成長イメージを描くことができます。

 

創始者で医学博士の代田 稔さんによる「健腸長寿」の書も掲げられていて、なんだか身が引き締まります。

書き込み型のワークでは、「シロタ株って何？」「ヤクルトってどんな効果があるの？」など、現場でお客さまに求められがちな質問から抽出されていて、重要かつ即効性のある内容でした。ずっと聞きっぱなしのスタイルではないので、飽きずに聞いていられますね。

丁寧なお辞儀もマナー研修の一環。おわりの挨拶で、マナー研修の成果を垣間見ることができました。

一度お昼休みを挟んでから、午後の研修へと進みます。

本当に充実しているの？！お昼休みに直撃取材！！

気を抜いているお昼休みこそ、本音が聞けるに違いない！ということで、研修生へ直接インタビューを行いました。

不安に思うことはないか？研修は本当に充実しているか？など、その心境を聞き出します！

研修生全員：もちろんどうぞー！

研修生Bさん,Cさん：そうそう！私もそうだった！

初めの不安もいつの間にか解消されるくらい興味が湧いてきて、楽しみながら一生懸命に取り組める新人ヤクルトレディ研修の充実度が伝わってくるような、明るいお昼休憩でした。

現場でも安心な社員面談

楽しい昼休みはあっという間に過ぎ、午後は現場でお世話をしてくれるマネージャーとの面談。

「新人教育後のYL像」という、期間ごとに決めた目標を管理するためのオリジナルテキストを使いながら面談が進められます。

まだ一緒に働いていないのが信じられないほど、仲良く楽しそうに話す姿が印象的でした。上司のような立場となる社員と仲良く相談できるのは、長く働くにあたりすごく重要なことだと思います。

この時に相談する内容としては、給与のことや目標について、細かな心配事など、これから働くために気になることを正直に話していくのだそう。もちろん、ここで話したことは社員が柔軟に調整してくれるので安心して働けます。

続いて、研修中に作成した、お客さまへの名刺がわりとなる自己紹介シートが配布されました。

 

手書きかつ等身大の内容で、お客さまとの関係づくりをすごく大事にしていることが伝わります。

そして、これからどんなヤクルトレディになるために頑張るのか、今どんな気持ちなのかを決意書に記入します。初心を書いておくことで、後で読み返すと頑張れる宝物になりますよね。

育成担当の社員からは、研修への労いとこれから一緒に働く仲間への思いを込めてお返事のメッセージを

 

いよいよ、新人ヤクルトレディ研修のフィナーレとなる閉講式へ。

宅配営業部企画課 幸地課長から、これから現場へ出るヤクルトレディとして認められた証である名札と手帳を贈呈。

先ほど書いた決意書をみんなの前で発表し、改めてその決意を固めました。人前での発表は緊張しますが、一生懸命に伝えていました。

そして、新人ヤクルトレディのみなさんの美しい礼をもって、閉講式が終了。

 

 

どんな思いで研修が作られたのか、研修担当に聞いてみた！

充実した研修でヤクルトレディとして育成されていることを確認できた閉講式のあと、どのようなことに気をつけながら研修を行なっているのか、研修担当の仲宗根さんに聞いてみました。

 

できるようになるまでしっかりと育成してくれる研修制度が用意されているので、何も知らなくてもスタートできる環境です。

研修は現場で役に立つ？先輩ヤクルトレディに聞いてみた。

新人ヤクルトレディ研修が充実していることが分かってきました。

その研修内容は、現場ではどのように活かされているのか先輩ヤクルトレディに聞いてみましょう！

まずやってきたのは、ヤクルト糸満センター。

こちらでは、新人ヤクルトレディ研修を終えて約6ヶ月経過している喜屋武さんにお話を伺いました。

 

新人の時からしっかりとした研修を受けるので、現場で工夫が必要になっても柔軟に対応する知識やスキルが身につきます。また、定期的な研修や講座で、お友達が増えるのも働きやすくなる一つの理由といえるでしょう。

頑張ると給与に反映されるのも委託業務の魅力

続いて、ヤクルト糸満センターでは新人ヤクルトレディ研修を修了して、1年が経過している重（しげ）さんに話を伺いました。

 

業務中に困らないように研修を徹底しているだけでなく、日頃の業務や生活から困らないようにサポートが手厚いのがヤクルトレディとして働く大きな魅力。頑張らないといけないことは多いですが、しっかりとした制度の中で一歩一歩成長できる、そんなお仕事だと感じました。

まとめ

以上、ヤクルトレディになるための充実した研修内容についてご紹介いたしました。

委託業務と聞いてきっと不安になる方も多いでしょうが、充実した研修制度といつでも仲間に相談できる環境で、これほど手厚いサポートなら他のお仕事以上に自分らしい働き方が見つかるかもしれません。

しっかりとした研修を受けて、自ら責任と工夫をもって働きたいあなたは、ぜひ説明会から参加してみるのがおすすめですよ！

＜取材・文：シロマユウノスケ／撮影：蓮池ヒロ＞