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こんにちは、ライターのサラサです。
今回、宮古島に訪れたのは2月中旬。冬なのに真夏のような日差しと青空が広がっていました。こうも天気と気候が良いと緑鮮やかなゴーヤ、土付きの人参、新鮮な野菜たちが並ぶ宮古島市公設市場を歩きたい。
宮古島の暮らしに触れられる、そんな気持ちになれてワクワクするんですよね。「宮古島に住んだら朝、ここに野菜を買いにこよう♪」なんて勝手に妄想しちゃったりして・・。
沖縄移住って勇気のいることだけど、そこでの生活を想像できたらきっとうまくいく。私もかつて、沖縄での暮らしを想像しながら沖縄移住を果たして、今を謳歌しています(笑)
では、お邪魔する仕事先は、宮古島市公設市場から目と鼻の先! 市場通りにある「宮古島焼鳥居酒屋 tan」さん。焼鳥居酒屋・・なんて魅惑の響きなんでしょう。取材じゃなくてお客さんとして訪れたかった・・(私、実は大の焼鳥好きなんです) そう思いつつ、早速お邪魔しまーす!
愛媛生まれ愛媛育ち。ローカルご当地グルメで宮古島での楽しみを創る
開店前、準備の最中でバタバタの中、笑顔で出迎えてくれた「宮古島焼鳥居酒屋 tan」店長の友崎琢也さん。愛媛県今治市で生まれ育ち、10代の頃から造船、塗装、水産会社などいくつもの職種を渡り歩きます。
そんな中、地元愛媛でよく飲みに行っていた焼鳥居酒屋の社長と仲良くなったのがきっかけで、飲食の世界へ。12年間勤務のうち10 年間は店長をされていたそう。
愛媛県今治市に、『今治焼鳥(いまばりやきとり)』という串に刺さない焼鳥があるんですけど知ってますか?
むむ、串に刺さない焼鳥とは興味深い。愛媛は土地柄、忙しない人が多いそうで食事の提供時間を短くするためにできたのが今治市のご当地グルメ「今治焼鳥」です。鉄板で鳥肉を押しつぶすように焼く豪快なグルメなんだとか。
うう、それは見てみたい・・!そんなこちらの願望が伝わったのか厨房で焼くところを見せてくれました!
ぷりっぷり肉厚の県産鶏肉を鉄板で豪快にプレス! ジュージューと奏でる音と香ばしい匂いがたまりません。皮はカリカリで、中はジューシー。やみつきになる食感でリピーターが多い。これ食べなくてもわかる、絶対美味しいやつじゃん・・。
「やっぱり焼鳥は串派!」という方もご安心してください。ちゃんと串もご用意しています! それにしても焼鳥のお肉がとにかく大きい、これは食べ応えありそう〜!
うわーん美味しそう・・宮古島で焼鳥天国発見しちゃいました・・。
見た目が鮮やかな豚巻き串も・・!これはオリオンビールがすすみますな。ってすみません、インタビューに戻りましょう。
愛媛で焼鳥屋を営んできて、外の景色がみたいというか。地元を離れて…はじめ広島か宮古島か迷ってたんです。
それでも宮古島を選んだのは、知人がいて観光で訪れた時に気に入ったと友崎さんは当時を振り返ります。そして、宮古島で暮らそうと決断するのにそう時間はかからなかったと言います。
地元今治にも海があってよく泳いでいたので、宮古島の海には惹かれましたね。地元の方も優しくて、あと歩いてどこへでも行ける町の大きさも住みやすいですね。
友崎さんは、2016年に宮古島へ来てから最初は居酒屋でアルバイトをしながら物件探し。ここで、愛媛との食文化の違いや飲食店との違いを知っていくのです。
全然違う。沖縄料理はまったく違う料理だから、料理人にとっては勉強になりますね。
宮古島焼鳥居酒屋 tanは市場通りの中でも好立地で、街の先には海が望める。
開店準備中に友崎さんは、今でもふと窓の外を見て、青い海「宮古ブルー」と伊良部大橋が見える景色で息抜きをしているそう。2017年に、働くためのストレスフリーな環境が揃った、念願の自分のお店をオープンしましたが、当初は辛かったと言います。
宮古島焼鳥居酒屋 tanは、ビルの5階に店舗を構えていたこともあり、想定していたよりもお客さんが入らなかったんです。ときには、閉店後に寝ずに近くの農家さんが行うサトウキビの収穫を手伝いに行ったり。僕は人見知りな性格もあって。でも、そう言ってられませんでした。
積極的に地域で開催されるイベントにも顔を出して、お店をプロモーションする日々。その甲斐もあって、今は焼鳥tanのお客さんの約9割が地元の方で、人に愛されるお店になっています。
「昼は遊んで夜働く、メリハリが大事」宮古島でライフワークバランスが叶えられるわけ
「宮古島の魅力はやっぱり海!」と語る友崎さん。休日は、宮古島へと橋がかかった伊良部島の中之島へ行き、シュノーケルをしてリフレッシュしています。単身赴任中の友崎さん、愛媛からお子さんが来る時は子どもと一緒に前浜ビーチでジェットスキーを出して遊びます。素敵な夏休みすぎる・・。
「昼間は遊び、夜は働く。メリハリがあっていいですね」夏の繁忙期になるとリゾートバイトが増えてくる宮古島。それでも、夕方からオープンする焼鳥居酒屋tanなら、朝から夕方までたっぷり自由時間があって、穴場のシュノーケルスポットにも友崎さんが案内してくれます。
木のぬくもりに溢れ落ち着いた雰囲気の店内。
ここで焼鳥tanは、どんな人と働いてみたいのか、友崎さんに聞いてみました。
まじめすぎても面白くないし、明るくて負けず嫌いな人がいたらいいな。飲食業未経験であっても、料理ができなくても、女性であっても、厨房に立ちたい気持ちがあるなら応援したいです。
あと、店内のルールとして『こうじゃないといけない』というのは設けていないので、気軽に相談してほしいですね。私も、オープン当初の辛い時期を乗り越えてきていますし、とにかく人間やる気があればなんでもできる、今もそう思っています。
観光で来た方にとどまらず、地元のお客さんもフレンドリーに接してくれるから、とお店で楽しく飲む姿を眺めることが楽しい。接客業だからこそのお客さんとの距離感が近い分、働くなかでやりがいも見出すことも。従業員用の寮と車完備なのも、宮古島であっても働きやすい、そして美味しいまかないでお腹いっぱいになる、そんな食住を整えています。
続いて、焼鳥tanで友崎さんと一緒に働く山田さんにお話しを聞きました。私の質問にも常に笑顔で応えてくれて、優しさにあふれている印象。
もともと、友崎さんとは愛媛での居酒屋で一緒に働いてきて、焼鳥tanのオープンする時に友崎さんからの誘いで宮古島に移住しました。
地元愛媛から出たことがなかったので・・・。まずは外へと出てみたいという気持ちがあって宮古島に来ました。すでに、友崎さんがいて心強いし、とにかく面白そうだから行ってみよう、と。今は地元のお客さんとの会話が楽しくて、楽しくて。相手が喜んでもらえるのが嬉しく、やりがいになっています。当分は、宮古島にいます!
友崎さんと山田さん、ふたりの信頼関係の深さを、お話しを聞いていくうちに感じました。それにしても、山田さんの素敵な笑顔・・!
自分の人生をまっとうするために 「一度きりの人生、失敗してもいい」
宮古島へ来てから早3年が経ち、これからの島の可能性について友崎さんが教えてくれました。
あと10年は「宮古島バブル」が続くでしょうね。自衛隊やその家族も来ていて宮古島の人口は増えているし、LCCの就航やショッピングモール建設の計画があるので、これからもっともっと盛り上がっていくでしょう。
でも経営者として、ただ喜んでいるだけではいけない。景気が良いからこそ、競合他社の大手チェーン店も参入してくると思うから、宮古島に住む個人事業主同士で力を合わせていけたらと思いますね。うちには『鉄板で焼く』というオリジナリティがあるから、それを強みとしてお店を伸ばしていくつもりです。
沖縄でも炭火焼鳥店はよく見かけますが、鉄板焼鳥はそうないですもんね。宮古島で商売するからといって沖縄に寄せてこない、あえて地元グルメを全面に押すところも友崎さんらしくてかっこいい!
これからの展望を友崎さんにお聞きしたところ「年商5億円を目指したいですね」と力強いお答えをもらいました。なぜなら、宮古島全体で物価上昇を心配なさって、宮古島に定住する人がまだまだ足りていないよう。
「せめて、うちでは若者がもっと安くお酒を飲んで楽しめる場を作りたい。さらに、宮古島市商店街内で廃れているスナックを盛り上げていきたい。私自身、一度きりの人生だから何回失敗してもいいと思う。迷っている暇があるなら一緒に働こう!」
とメッセージをくれました。友崎さんも、山田さんも「ダメだったら、新たなアイデアを考えるだけ」と、柔軟な考えと思い切りの良さが印象的でした。
でも本当にその通りなんですよね。自分の頭だけで考えてしまうと不安で、寝れないことも。でも、実際行動してみないと失敗さえできないんですよね。私自身も沖縄移住前に考えていた悩みや不安は移住したら全然大したことなくて。
友崎さんの言う通り、「自分の人生だから何回失敗してもいい。やる気があればなんでもできる」と私も思います。なんか文面だけ見ると暑苦しい感じになってしまいましたが(笑)、人生の選択をみんながもっと自由に気軽にできたら・・友崎さんとお話していてそんなことを思いました。次は絶対「今治焼鳥」食べに行くぞーーー!!!
求人情報
店舗名 | 焼鳥tan |
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雇用形態 | 正社員・アルバイト・パート |
募集職種 | 厨房、ホールスタッフ |
仕事内容 | ■厨房 調理、仕込み、洗い物 ■ホール ドリンク作り、オーダー取り、料理の提供、片付け・掃除 |
勤務時間 | 正社員 16:00〜1:00 / アルバイト 18:00〜 |
休日 | 木曜日(要相談) |
給与形態 | 正社員 : 月給 / アルバイト・パート : 時給 |
応募資格 | やる気のある方・声を大きく出せる方・明るく笑顔で接客できる方 |
店舗情報 |
焼鳥tan 沖縄県宮古島市平良字下里557 ロコート5F |