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「沖縄移住してフリーランス!コミュニティの大切さと自分らしい働き方」- 沖縄のフリー編集者セソコマサユキ×DEEokinawa本田義統の対談インタビュー【後編】

miya-nee

2017.07.11

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6月22日に梅雨明け宣言した沖縄。夏の強い日差しとクーラー攻撃にやられて、すでにクラクラしている沖縄在住フリーライターのmiya-nee(みやねえ)です。

今回は、沖縄のフリー編集者セソコマサユキさん × DEEokinawa本田義統さんの対談インタビューの後編です。前編では、「沖縄情報をライティング・編集・発信すること」について、今回の後編では、「フリーランスとして沖縄で働くこと」をテーマにお届けします。

 

前編の記事はこちら
「編集は愛だ!独自視点と個性的なライティングが大事」ー 沖縄のフリー編集者セソコマサユキ × DEEokinawa本田義統の対談インタビュー【前編】

セソコマサユキさんのプロフィール

沖縄在住の編集者・ライター。東京で紙媒体の編集、イベントの企画・運営などを手がけたのち、2012年、独立を機に沖縄に移住。さまざまな媒体での編集、ライティング、撮影を通して独自の目線で沖縄の魅力を発信している。観光情報サイト「沖縄CLIP」編集長。著書に『あたらしい沖縄旅行』『あたらしい離島旅行』『あたらしい北海道旅行』(WAVE出版刊)、「あたらしい移住のカタチ」(マイナビ出版)、企画・制作に「みんなの沖縄」(主婦の友社)がある。現在は、0歳と3歳のお子様がいる。

http://masayukisesoko.com/

本田義統さんのプロフィール

「知れば知るほどラビリンス」をテーマに、沖縄のローカル情報を独自の視点と切り口で発信する沖縄情報ポータルサイト「DEEokinawa」を更新している。本業は、WebディレクションやWeb制作など。新潟県出身で、1998年に琉球大学法文学部人間科学科に入学したのをキッカケにそのまま沖縄に住み着く。現在は、2歳の息子さんがいる。

http://www.dee-okinawa.com/


インタビューを行った会場は、前編と同じく、那覇市首里赤田町にあるカフェ「CONTE(コント)」。


インタビュー前にまずは腹ごしらえをと、私が注文したランチは「県産豚と島野菜の煮込み」。

食後は、不思議と健康体になったような気がしてくる、誠平の自家製コーディアルのドリンクをいただく。んー身体に優しい味だな。

さて、食後の睡魔に襲われる前に、対談インタビューへと参りましょうか。

沖縄のフリー編集者セソコマサユキ × DEEokinawa本田義統の対談インタビューの後編スタートです。

まずは、おふたりが「沖縄へと移住したキッカケ」から

みやねえみやねえ

最初に、おふたりが沖縄に移住したキッカケをお伺いします。

本田本田

僕は新潟県出身なんですが、1998年に沖縄の琉球大学へ入学したのをキッカケに、そのまま沖縄に住んでる感じなんですよ。

みやねえみやねえ

ほっほお。そのまま住み着いてしまったと。確か、大学の学科は難しそうな名前でしたよね?

本田本田

法文学部人間科学科民俗学です。地理人類コースという場所で専攻は民俗学というやつを勉強していたんですよ。

セソコセソコ

ははは。すごいですね。

みやねえみやねえ

大学時代で学んだ民俗学の知識は、もろにDEEokinawaの記事に生きてそうですね。

本田本田

民俗学ってその土地の風習や生活、文化的な事を調べていく感じなんです。生活や文化みたいなネタは沖縄にたくさんあったので、そのあたりは今でも苦労してないですね。

みやねえみやねえ

沖縄に移住した当初は、どこに住まわれたのですか?

本田本田

最初は、中城村南上原に住んでました。当時は周囲に何もなかったんですよ。荒野というか。笑

みやねえみやねえ

荒野(笑)。何もないところから、沖縄の移り変わっていく姿を見てきたんですね。セソコさんの移住したキッカケは何だったのでしょうか。

セソコセソコ

沖縄に移住したのが、2012年でした。人生の大きな決断というほどのチャレンジ精神からではなくて、当時は夫婦ふたりで暮らしていたので、その暮らしの環境を変えてみたいなと思ったんです。

みやねえみやねえ

わりとラフな感じで身軽に移住したんですね。

セソコセソコ

最初は、親戚の家に1週間ほど泊めてもらってその間に賃貸物件を探しました。那覇の安里に物件を見つけて、安い物件でしたけど。それこそ本土復帰前に建てられた7階建てのアパートでしてた。笑

みやねえみやねえ

ははは。想像をかき立てられるアパートですね。

セソコセソコ

そうなんですよ。その後、1年間ほど物件を探し続けて、宜野湾市の外人住宅に引っ越しました。妻が独学でパン作りの勉強をしていたのもあり、当時は、お店をやりたいと思っていたんですよ。だから、家のキッチンには一度も使用してない業務用オーブンがあったり、実は営業許可も取得済みなんです。

本田本田

ははは。それはすごいですね。

みやねえみやねえ

なんと(笑)。移住当初は、そんな構想があったんですね。

セソコセソコ

ええ。でも、僕の仕事が忙しくなり、子供が生まれて家族が増えたのもあり、タイミングが合わずで。具体的な時期は考えてないですけど、いつかお店をやれたらいいかなと。今後どうなるかはわかりませんが、自分たちの暮らしに合ったカタチで、自分たちがやれることをできたらいいなと思ってます。

セソコさんの1日の仕事のスタイルは!?

みやねえみやねえ

セソコさんは、ご自宅で執筆などをされてると思うのですが、どんなライフスタイルでお仕事をなさってるのでしょうか?

セソコセソコ

朝は7時に起床して、朝食やら掃除やらいろいろと。

みやねえみやねえ

おおお。イクメンですね!

セソコセソコ

基本は、9時頃から仕事を始めます。自宅でデスクワークする時は、書斎にこもるんですけど、子供が小さいのでなかなか言うことをきかなくて(笑)。とはいえ、9時から17時の間までずっと集中できる人間かというと僕にはそうではないので(笑)。

本田本田

小さい子供がいると、集中力を長時間持続するのが難しい感じありますよね。

セソコセソコ

そうですよね。だから、子供と遊ぶ時間だったり、仕事をする時間だったり、短い時間に区切って集中するほうが僕には合っている気がしています。でもそれだと日中の仕事量では間に合わないので、子供を寝かしつけた後、夜な夜な仕事をすることもありますね。

みやねえみやねえ

なるほど、体力勝負ですね。

セソコセソコ

もともと夜型なので、苦だとは全く思ってなくて。静まり返った深夜に原稿を書くのが好きなんですよ。家族の存在を近くに感じながら、仕事をすると安心感があるというか。自分にはいい環境だと思ってます。

みやねえみやねえ

深夜に執筆すると妙に捗る時がありますよね。何でしょうか、あのライターズハイというか、急激に集中力とやる気がみなぎってきて原稿を書くのが捗るという。笑

セソコセソコ

ははは。さすがに締め切りが近づくと、たまにコワーキングカフェやスタバなどで作業する時もありますけど、基本的には自宅で終わらせられる仕事量に押さえて、その分量を超えないようにバランスを取ってます。

みやねえみやねえ

仕事の合間の食事は、自宅で食べることが多いのでしょうか。

セソコセソコ

取材や外出する予定がない場合は、家で食事をしてますね。

みやねえみやねえ

1点気になるのが、セソコさんは沖縄のカフェ情報に詳しいイメージがあるのですが、どのようにして最新情報をゲットしてるのでしょうか。

セソコセソコ

沖縄ってコミュニティがあるから、知人や知人の知り合いからも情報が入ってきます。あとは自分の仕事のさじ加減で自由に時間を使えるので、今日のお昼はランチしに行こうか!と行ってみたり。

みやねえみやねえ

現地に足を運んで、生の情報をゲットしてくると。さすがですね!

流行りの「シェアオフィス」で仕事をしているDEEokinawa

みやねえみやねえ

本田さんは、DEEokinawaのメンバーや数名のフリーランスで事務所を借りてるそうですが、これは流行りのシェアオフィスですよね?

本田本田

んー。シェアオフィス、シェアオフィスなんですかね。共同事務所というか(笑)。出勤日や出勤時間は人によってバラツキがあって。ここ最近だと、半年くらい来てない人もいます。笑

セソコセソコ

ははは。自由な働き方ですよね。

本田本田

そうなんですよ。あと、DEEokinawaの記事って料理を作ったり、小道具を作ったりすることもあるので、もともと作業場があったら便利だよねと。だから、今のオフィスは作業場も兼ねてるんですよね。

みやねえみやねえ

シェアオフィスにDEEokinawaのメンバーが集合して作業をしていると。その現場、ぜひ覗いてみたいですね。笑

東京と沖縄で仕事をすること、そして「フリーランス」について

みやねえみやねえ

セソコさんは、東京でライター・編集者などの経験を積んでから沖縄に移住していますよね。東京と沖縄での仕事のやり方の違い、土地柄的なメリットやデメリットを感じることはありますか?

セソコセソコ

僕は、職種が変わってないので基本的には特に変化はないですね。細かいことをいうと、東京のほうがスピードが早いとか、クオリティに対する要求が高いとか、感じたことはありますが。

本田本田

それは感じますね。

セソコセソコ

ただ、東京だと数え切れないほどの取材先があるので、同じ店を何度も取材する機会というのはあまりないんですが、沖縄ではその逆で、お店の数が限られていたり、ガイドブックが作られることが多いから、人気のお店には何度も取材させてもらうことになったりします。

みやねえみやねえ

本屋に行くと、他の地方と比べて沖縄のガイドブックって多いなとは思ってました。

セソコセソコ

何回も取材できるから人間関係を深めていけるし、お店の歴史を身をもって知ることができる。だからこそ書ける原稿や表現があるような気がしてます。

みやねえみやねえ

より知識が深くなると、もっと知りたいと思えてくる感じ。

セソコセソコ

人間関係を築くことができると、そのあと一緒にイベントに参加したり、いろんな場面で協力してもらえるようになる。そうやって「取材先」から「友達」になった人たちも多いので、取材を繰り返すことで沖縄のコミュニティの一員として関わらせてもらってる感じがあります。

みやねえみやねえ

仕事から繋がる人間関係。もともとお互いの仕事を見て、信用に値する相手だと思えたから、より深く繋がっていけるんですね。

セソコセソコ

だから沖縄にいると、フリーランスで活動してもちゃんと仕事を振ってもらえるというか。東京だと、後ろ盾がしっかりした組織でないと大きな仕事は来ないことが、あるようなないような。笑

本田本田

信用問題というか、安心感もあるんでしょうね。

セソコセソコ

そうなんですよね。でも、沖縄でフリーランスをしていて特にデメリットを感じたことはなくて。仕事を選べるというか、好きな仕事をさせてもらっているなと思っています。ただ、全ての仕事を自分の責任でやっていくので、その分リスクも大いにありますが。

みやねえみやねえ

責任問題でいうと、フリーランスって意外と大変ですよね。よくよく考えると、よくぞこの私に仕事を振ってくれたと感じることも。信用だけで仕事をもらえるのは本当ありがたいですよね。

セソコセソコ

沖縄で仕事をしていく上で大切なのは、人間関係を構築していくこと。信頼に値する人でいないといけないと思うし、ひとつひとつの仕事を着実にこなして信用と実績を作っていくのが大事ですよね。

このまま沖縄に住み続けるとして、何か描いてるビジョンはありますか?

本田本田

そうですね。息子には、DEEokinawaのことを何も言わずに伏せて育てたい(笑)。そして物心ついた年齢になってから話す。オヤジはしょうもないことやってたんだなー!って(笑)。そんな感じではありたいですね。でも、もし娘ができたらリアルに嫌われる可能性が高くなりますよね。笑

みやねえみやねえ

ははは。それ高確率であり得ますね。お子様の話ですと、セソコさんは3歳の息子さんを連れて、お仕事で出張されてますよね。大変なこともありそうだし、その実態を聞いてみたいなと!

セソコセソコ

ああ、たまにありますね。実は子供を連れて行く時は、人間関係が構築できてる取材先や出張先だけなんですよ。写真を数枚撮らせてもらうとか、仕事のボリュームも軽い時で。大変というよりは、むしろ楽しいと思っていて。今回は子供連れで行きますね!と伝えても受け入れてもらえるのは、ありがたいことですよね。

みやねえみやねえ

そうだったんですね。セソコさん、意外とチャレンジャーだな!と失礼ながら思ってました(笑)。今後のビジョンって何かありますか。

セソコセソコ

さすがに、そこはちゃんと考えあってでないと(笑)。僕は、将来的に沖縄で暮らしていくつもりではありますが、そのときどきの家族のカタチやタイミングとか、環境に合わせてライフスタイルや住む場所を見つけていけたら、いいなとは思っています。

みやねえみやねえ

いろいろと模索しながら、歩み続けていく感じですね。

セソコセソコ

仕事に対するビジョンという意味では、自己表現というか、自分なりの視点で沖縄やいいものを伝えていきたいですね。フリーランスというカタチがベストだとは決して思ってはいなくて、僕が沖縄に来て仕事をする意味のひとつは、自分が東京で培ってきた経験を沖縄の人たちに伝えていけたらいいなと思っているので。

みやねえみやねえ

セソコカルチャー!?ぜひ参加してみたい。

セソコセソコ

チームなのか会社なのかはわからないけど、仲間を増やしていきたいとは思っています。育てるといったらおこがましいですけど(笑)。沖縄で仕事をするからには、他の地域と比べても遜色のないクリエイティブをここ沖縄でも作っていくことを意識してます。これは、こだわりというよりも自分の姿勢としてですね。

みやねえみやねえ

海外に住むことも視野に入れてるんですか?

セソコセソコ

いや、海外はないですね。英語がしゃべれないので。笑

最後に、沖縄移住を希望するフリーランスへ、ひとこと

本田本田

僕はもう18年間沖縄に住んでますけど、希望や夢を抱いて移住したわけではなく、地方都市の大学に進学しただけで。ちょっと地方に行ってくるか!ちょっと隣町に引っ越そうか、くらいの軽い気持ちでしたね(笑)。過度な期待を持って移住した人ほど、地元に戻ってしまう人が多い気がする。何も考えてない人のほうが残ってたりするから、 あまりこだわらずに肩肘張らないほうがいいと思いますね。

みやねえみやねえ

観光で来るのと、住むのでは雲泥の差がありますからね。

本田本田

沖縄でフリーランスやるぞ!というよりは、ちょっと沖縄に住んで働いてみようかなとか。フリーランスがダメだったら、会社に入ればいいじゃん!みたいな。そのあたりは自分で折り合いをつけていけばいいんじゃないかなと。まあ、わからないけど。笑

みやねえみやねえ

臨機応変さ、大事ですよね。これからの時代を生き抜くためには、必要になってくる資質だと思います。

セソコセソコ

東京で手に職をつけてたり、東京のクライアントを持ってるのに越したことはないですが、実際沖縄に来たら人間関係が大事なんですよね。人とのコミュニケーションを大切に、仕事上のやり取りを丁寧に対応していかないと、沖縄というコミュニティの中では生きていけないし、仕事が来なくなってしまうと思います。

みやねえみやねえ

逆にいえば、人とのコミュニケーションを大事にしていけば、仕事が来ると。

セソコセソコ

どこの地方都市も同じかもしれませんが、人と人とが深く丁寧に付き合っていくシーンは都会よりも多いように感じます。だから、いい加減な人付き合いをするのではなく、自分自身が信頼に値する人物であろうとすることが大事だし、相手の状況や気持ちを想像した丁寧なやり取りを大切にしたいな、と思っています。まあ、わからないですけど。笑

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