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おきなわマグネットの読者のみなさま初めまして。作家の宮下うみと申します。イラストでの登場で失礼します。独身かつアラサーの男性です。
主に、放送企画やウェブ記事の構成などを生業としています。また小説の執筆も行っています。旅行で何度か訪れた沖縄の気候や人の温かさに感銘を受け、最近から移住を始めた典型的なナイチャーです。あまりにも典型的すぎて自分でもイヤになる程です。
いざ、沖縄への移住を決めた私が感じた悩みがこちら。
沖縄に来たのはいいけど、どうやって賃貸物件を探せば良いのやら…
まぁそうなりますよね…。ざっくりとした土地感と限られた人的リソースしか持ち合わせていなかった私は、大手の物件情報サイトやおきなわマグネットに書かれた記事「圧倒的な物件数や独自システムで管理!移住に役立つ沖縄の不動産情報サイト3選+おまけ2選」などを参考にし、いくつか候補を絞りTEL。2軒目で現在、絶賛レンタル中の物件にたどり着きました。
その際にお世話になったのはこちらの不動産屋さんでした。
宜野湾市にあるヒガ不動産
本島中部の宜野湾市にある、今年で創業27年目の「ヒガ不動産」。那覇市からであれば、国道330を北上すること30分ほどで到着します(渋滞しなければ)。
右手に見えてくる緑色の看板が目印です。向かいにはネットカフェ「快活CLUB」があります。中古住宅の買い取りや販売などをメインとしていますが、地元の賃貸物件も豊富に取り揃えている不動産屋さんです。ちなみにヒガ不動産といえば、こちらのCMでお馴染みとのことでご存知の方も多いのではないでしょうか。
「コミカル」としか言えませんよね。2013年の放送開始から大人気となった、テレビや宜野湾市役所でよく見かけるこのCM。登場するヒゲが特徴的な男性キャラクターは、ヒガ不動産代表の比嘉安信(ヒガ・ヤスノブ)さんをモデルとしているそうですよ(どこまでデフォルメされているのかは、実際にヒガ不動産に足を運んでのお楽しみということで…)。
さて、私の物件探しをサポートしてくれたのは、比嘉代表ではなく慶田花大輝(ケダハナ・タイキ)さんでした。慶田花さんは、入社3年目の25歳。「親切・丁寧・スピーディ」を心がけ、日々の業務に全力で取り組みながらも、比嘉代表から「まだまだ余力を残す」と評されるヒガ不動産の若手のホープ。
週3回のジム通いを趣味とするナイスガイなのです。慶田花さんなら、あなたの沖縄賃貸物件探しの強力なサポーターになってくれること請け合いでしょう。では早速、慶田花さんに賃貸物件選びのポイントを伺っていきましょう。
本土からの移住者がまず知るべき 沖縄の賃貸物件を探すときに気をつけるポイント
本土とカルチャーが違えば、その土地事情も全く違う沖縄という土地。特に東京や大阪などの都心から来られる方など驚くことも多いかもしれません。今回は5つのポイントに絞って、沖縄での賃貸物件選びの際に参考になる情報をお伝えしていきたいと思います。
1.ズバリ、沖縄の一人暮らし用の賃貸物件の相場はどれくらい?
そもそも、一人暮らしの賃貸物件ですと、どれくらいの家賃が相場なのでしょうか?
沖縄は車社会ですので、その賃貸物件に「1台分の駐車場」がつくことを前提として試算しますと、以下のようなイメージになります。マンションやアパートの供給過多の状況が続いているので、繁盛期でない場合はこの相場よりもう少し家賃は下がっているかもしれません。
※ヒガ不動産が中部を専門としており中南部が中心。名護市は宮下調べ
2.海の見えるところで暮らすのは良いけど…
沖縄の青い海、本当に美しいですよね。できれば、海の見える部屋が良いな〜なんて典型的すぎることを思っちゃうんですが。
オーシャンビューを楽しみたいのであれば、西海岸エリアがオススメです。
西海岸?アメリカっぽい響き。
沖縄本島の人間はそう呼ぶんですよ。部屋を借りるのなら、最近、湾岸道路がある程度整備されて生活しやすくなった、本島南部の糸満(イトマン)から中部の読谷(ヨミタン)くらいまでの間がオススメですね。
その辺りは、内地から来た人たちが住むためのマンションがそこそこあります。その中でも一番人気なのは、ショッピング施設「美浜アメリカンビレッジ」やサンセットビーチなど、生活が楽しくなる施設が充実している北谷(チャタン)です。
北谷の街並み
あー良いですねー。典型的な憧れを抱いちゃいます。
ですが…。海の近くは潮風にさらされますから、注意しておかないと車が錆びる恐れがあります。
えー!そうなんですか!
特に旧車好きの方は気をつけてくださいね。すぐに錆びちゃいますんで。
3.お風呂好きは注意!沖縄のお風呂に浴槽は…
沖縄の賃貸物件って「シャワーしかついてない」物件が結構ありますよね。内地から来た私としてはやっぱり違和感があって。何で風呂トイレ別なのに、その風呂に浴槽がないんだよ、と。
沖縄は亜熱帯気候で年がら年中暑いですから、お風呂に入る際にわざわざ湯船につかるということをしない方も多いんですよ。ですから、浴槽がない、または浴槽があったとしてもこじんまりとしている、という物件も少なくありません。大きく分ければ1.ユニットバス 2.風呂とトイレが別 3.シャワー+トイレ 4.シャワーとトイレが別の4パターンになると思います。
こりゃもう「文化」ですね。あえてその違和感を楽しむくらいの気構えが必要でしょう。
4.意外に知られていない米軍基地の影響
内地から移住してきた人たちって、あんまり米軍基地のことを知らないんですよね。ですから部屋探しの時も、その辺りのことをスルーしちゃうんですよ。
あー、そうなんですね。沖縄特有の事情を知らずに移住しちゃうと、その後、戸惑うでしょうね。
やはり「基地の近くは騒音が酷い」です。内見の際に静かだったとしても、注意が必要です。私は米軍基地の近くに住んでいるのですが、夜中に米軍機の爆音で起こされたことが何度もありますから。
ということは、基地から離れたところの物件を借りた方が良いと?
できればその方が良いかとは思います。ただ、昼間は静かでも、夜になると暴走族の騒音に悩まされるエリアもあります。一度の内見で安心するのではなく、昼と夜の街の様子をしっかりと確認することが大切です。
5.天敵は蚊やゴキブリだけではない!
この前、思わず「ひゃっ!」って叫んでしまったくらい驚いたんですが、戸締りもバッチリだったのに、部屋の中に「ヤモリが侵入」してたんですよ。
ヤールー(沖縄の言葉でヤモリという意味)ですか。内地から移住された方なら驚いてもしょうがないですね。
何でこんなことになったんでしょう。
ヤールーは森や公園に生息しているので、その近くの賃貸物件に住んでいるのなら戸締りをしっかりしていても侵入されることは防げないと思います。
追い出そうと思ったんですけど、移動スピードが速くて無理でした。
沖縄では、ヤールーを「家を守ってくれる神様」として扱っています。いても「あーいるなー」くらいの感覚で気にしないのが一番です。
き、気にしない…。
はい。特に人間に危害も加えないですし、勝手に出て行ってくれますから大丈夫ですよ。
そうなんですね。なるほど。
参考記事:沖縄のゴキブリは県外の進化系!?ライターまなすけVSゴキブリの壮絶な戦い!!
沖縄は地域によって特色が異なります。まずは、自分なりのプランを持ち、それから自分が住む場所や住みたい場所に詳しい地元の不動産屋さんと話し合って、自分にとってより良い物件を決めることが大切だと思います。
なるほど。沖縄の賃貸物件についてよくわかりました。慶田花さん、今日はどうもあり
?:ちょっと待ったー!!
あ、あなたは?
うちなーアナウンサーで、元・ミス沖縄、元・泡盛の女王の阿波根あずさです!
しゅ、主張の強い自己紹介ですね…。どうしたんですか?
女性特有のポイントがまだ紹介されていませんよね。
あ、確かに。
生まれも育ちも沖縄の私ですが、女性読者の立場に立つと気になります!
おおっ!
『氷菓』のヒロインみたいな迫り方はやめてください。こちらが落ち着かなくなりますから。
?:ならば私が!
あ、あなたは?
ヒガ不動産で営業を担当している嘉陽智子(カヨウ・トモコ)です!
教えてくれるんですね!
では、お答えしましょう。箇条書きでまとめてみました。
物件探しの際、女性が気をつけるポイント
特に治安には気をつけてください。繁華街の近くだと、急に暗くなるスポットもありますので、賃貸物件周辺の昼と夜の雰囲気をちゃんと調べておくことは大事ですよ。
なるほどー!ありがとうございますー!
やっぱり治安は要チェックですねー。
女性ですと、キッチンが対面式になっていれば、知人や彼氏などに料理を作りやすいと考えている方も多いと思いますが、その分部屋が狭く感じられる可能性もありますので、内見した上でイメージを膨らませてほしいと思います。
水回りの充実と部屋の広さを天秤にかけて、自分に合う方を選ぶことが大切なんですね。参考になります。
最後にヒガ不動産からのお知らせ
慶田花さん、嘉陽さん、本日はありがとうございました。何か最後にございますでしょうか?
はい。ヒガ不動産は賃貸アパートやマンションも住まいの大切な受け皿と考えております。物件を自社で経営することにより借り手のニーズに合った部屋を提供でき、また自社の修繕部門で設備の不具合などにスピーディに対応しています。沖縄で部屋を探す際は、ぜひヒガ不動産にお越しください。例えば以下のような物件をご用意してお待ちしております♪
ヒガ不動産への取材を終えて
沖縄が好きで暮らしたいと考えていても、土地勘がなければ良い賃貸物件を選ぶことは難しい。そんな時に良心的な島の不動産屋さんに頼むことができれば、少しでも不安を和らげることができますよね。
今回は、中部を拠点としているヒガ不動産に取材をお願いしましたが、南部、北部、または離島には離島の専門的知識を有した不動産屋さんがあるようです。住みたい地域の目処が立っていれば、旅行や下見に来た時にでも、まずはその街の不動産屋さんに相談をしてみるといいでしょう。その際はぜひ今回の内容もご参考にしてみてくださいね。
ヒガ不動産に行けば会うことができるマスコット犬、「クッキーちゃん」は爆カワです。